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新宿中村屋と言えばカレーや中華まんが有名です。特に中華まんは関東地域ではトップクラスのシェアを誇るそうです。 コンビニとかにも卸しているようなので、知らないうちに食べていることもあるかもしれません。
日本で最初に本格インド式カレーを提供したことでも有名で、スーパーに行けば中村屋のレトルトカレーは大体取り扱っています。
でも、僕にとっては中村屋は麻婆豆腐です。
新宿中村屋のレストランでも麻婆豆腐はいただけますが、この麻婆豆腐の素は全国区(多分)で販売されているので入手しやすいです。
中村屋からはレトルトカレーも色々発売されていますが、今回『スパイス紀行』というシリーズの『麻辣魯肉飯(マーラールーローファン)』のレトルトを入手したので食べてみたいと思います。
ちなみに、中村屋『スパイス紀行』シリーズは他にも色々出ているようです。⬇︎
さて、『魯肉飯(ルーローハン)』は、最近では日本でもかなりメジャーな料理になってきましたが、元々は台湾の料理です。
醤油と砂糖をベースにしたスープで豚肉や生姜や八角などのスパイスを使って煮込んだものを、ご飯にかけて食べる料理です。

この中村屋の麻辣魯肉飯は、本来の魯肉飯には使われない豆板醤や四川山椒が使われていたりしますが、『麻辣』であるが故に使われているのでしょうね。
台湾は元々はあまり辛いもの(特に激辛系)を食べない国です。
(余談ですが、フィリピンも辛いものを食べそうで食べない国かもしれません)
“台湾料理は辛そう”だというイメージがついたのは、名古屋発祥の『台湾ラーメン』のせいじゃないでしょうかね? 実際、台湾ラーメンが台湾料理だと思い込んでる人も多いようです。
でも、名古屋発祥の台湾ラーメンは、台湾の『担仔麺』をヒントに辛くアレンジした料理なんです。『担仔麺』は元々は全然辛くないラーメンなのです。
そんな台湾でも麻辣火鍋が流行っているようですが、火鍋は台湾の料理ではなく、元々は四川から台湾に移住してきた人がお店を出し、それが広がっていってブームになったようです。
なので、麻辣魯肉飯も比較的新しいくアレンジされた料理になるのかもしれません。(僕は台湾の文化には詳しくないので推測ですが)
料理って、そんな感じでどんどん進化を遂げていくんですね。
台湾の魯肉飯は日本でも知名度が高くなっていて、レストランのメニューにあったりしますし、スーパーでは魯肉飯の素や弁当とかも見かけたりします。
あの無印良品からも『ルーロー飯』のレトルトが出てたりします。
しかし、“麻辣な魯肉飯”を出しているのは中村屋くらいではないかと思います。
原材料をチェック

味付け原材料のトップに、水あめと砂糖がきています。 まあ、ルーローハンは元々甘さもある料理なので仕方ないのかもしれません。その後に香辛料、しょうゆ、豆板醤と続きます。そのあたりはいい感じ!
チキンブイヨンとポークブイヨンが使われているのも興味深いです。
栄養成分表示
カロリーは262kcalです。
食塩相当量は2.2グラム。 塩分はそれほど多くないんですね。

簡単に作れる
電子レンジで温められるパウチに入っています。 (湯煎でも可)
『四川山椒』のパックが付いています。

この電子レンジで加熱できる容器は便利なんですよね。
ただ、冷凍ご飯と一緒に調理する場合はちょっと不便です。その際は湯煎すればいいんですけど。
温めて、白いご飯にかけて、添付の花椒をかけて軽く混ぜたら完成。

チリビーンズのような色合い。 豆は入ってませんけど。
豆板醤を使用していて、麻辣でひき肉が使われているのもあってか、なんとなく麻婆豆腐な雰囲気もありますが、五香粉のおかげで本場感が出てます。
ちょっと甘めではありますが、許容範囲です。 美味しいです。

ただ、僕は本物の(本場の)魯肉飯を食べたことがないので、これが本格的なのかどうかはわかりません。 というか、本来の魯肉飯は麻辣ではないと思うので、尚更わかりません。
でも、本場の魯肉飯は甘めで八角などのスパイス(五香粉)が使われているのは間違いないようです。 それを考えると、この商品は本場風の魯肉飯を麻辣にしたものを再現できているのかと思われます。
でも、本格的かどうかは別にしても、最終的においしければいいんです。 料理ってそんなもんです。
本格的とか本場とかどうでもいいんです。
人の味覚や好みも千差万別十人十色ですからね。
amazonのレビューで
麻辣魯肉飯 ガチで不味い 久々にこんなに美味しくないものを食べた。なんかこれそもそも、何の料理なのかもわからない味する。めっちゃ美味しくないカレー?みたいな?マジでおすすめしない
なんて書いている人がいましたが、なんでそこまで不味いと思うのかが不思議です。おそらく花椒や八角などのスパイスに慣れていない(食べたことがない)人なのかもしれません。
八角や花椒が苦手な人は多いですからね。
僕はこの麻辣魯肉飯は嫌いではないです。 美味しいと思う。
辛さは?

輪切りの唐辛子が入っています。
さすが『麻辣』を冠しているだけあって、麻辣はちゃんと感じられます。
万人受けする程よい麻辣です。
辛さに耐性がない人にはちょっと辛いかも?でも、食べられないほどの辛さではないはず。
激辛マニアや麻辣マニアな人たちには物足りないと思いますが、そもそもそこはターゲットではないでしょうからね。 麻辣マニアや激辛マニアな人たちは自前のスパイスを持っているでしょうから、足りなかったらそれを使えばいいだけの話。
とりあえず、この商品はちゃんと麻辣であることは確かです。
余談:中村屋のタコライス
ちなみに、中村屋の同シリーズの『タコライス』もいただきました。
タコライスは沖縄料理です。
本来、タコライスにはレタスやトマトやハラペーニョの酢漬けやチーズなどを入れるのですが、家にはチーズしかなかったので、チーズのみを入れました。

本場沖縄のタコライスは最後にシュレッドチーズをトッピングするのですが、チーズは溶かさないのが普通なのです。
しかし、僕はタコライスのチーズは溶かした方が好きなので 温かいご飯の上にとろけるチーズをかけて、その上から温めたタコライスのルウをかけました。(チーズを溶かすため)
さすが中村屋です! 本場沖縄のタコライスの素よりも美味しいと思いました。
辛味は全然ないですが美味しかった。
今度はサワークリーム、ハラペーニョ、トマトなどをちゃんと準備して食べたいです。