辛さ満足レベル:※レベル表記方法についてはこちらのページを。旨さ満足レベル:
あれ? また出たの? 味仙のカップ麺
名古屋の台湾ラーメンの元祖のお店『味仙(みせん)』のカップ麺は、通年販売商品ではないようですが、たまに売られています。
ファミリーマートでしか見かけることがないので、ファミマ限定販売なのだと思われます。
久々にファミマに行ったら、ラーメンコーナーの棚にこの商品が並んでいましたが、味仙のカップ麺は先日食べたばかりな気がしたのでスルーしようとしたら、ポップには『新商品』の文字が!!!
よくみたらパッケージには『大辛』と書かれていて、辛さレベルの表記が書かれています。
「あれ? 前に食べたやつって辛さレベルなんか書いてあったっけ? 大辛だっけ?」と思って、自分の過去のブログを検索してみたら、去年の12月に食べたものは『旨辛』となっていて、辛さレベルも書かれていませんでした。
なるほど、今回は辛さを強調(辛さアップ)してのリニューアルというわけですね。
ということで、『日清食品『本店監修 味仙 旨辛台湾ラーメン 大辛』
買ってきました。
『刺激的な辛味アップ!さらにお店の味に!』とのキャッチコピーが書かれています。
ちなみに、この部分は、前回は『肉そぼろリニューアル。さらにお店の味に!』と書かれていた部分です。
まあ、少しずつは改良を加えているんですね。
どこで買った? いくらだった?
ファミリーマート田町東口店(東京)にて購入。
価格は税込みで228円でした。
ファミリーマート専売です。
“味仙”のカップ麺は、僕が知っている限りでは13年前の2007年に、今はなき北海道の『十勝製麺(十勝新津製麺・丹頂の舞本舗)』が作り、今はなきコンビニ『サークルKサンクス』が販売していたものがクオリティ高かったです。
十勝新津製麺(丹頂の舞本舗)が作った味仙のカップ麺は、具の肉味噌は乾燥具ではなくレトルトになっていて、スープなどもちゃんとお店の味を再現できていました。
聞いた話によると、十勝新津製麺の社長はすごく舌が肥えていて、スープを飲んだけでも味の分析ができたんだとか。それゆえに味の再現率が高かったんだということです。
実際に、十勝新津製麺のラーメンは、当時僕も色々食べましたが、麺を含めて本当にクオリティが高かった。
僕が好きな名古屋の”錦城の担担麺”も、新津製麺からカップ麺化されていた事があり、本当においしくて、ずっとリピ買いしてたのですが、なくなったときはすごく残念でした。
十勝新津製麺の作るラーメンは、初期の頃はすごくクオリティが高くて、特にお店の味再現モノのクオリティは素晴らしかった。ラーメンマニアの間でも定評がありました。 レトルト具材を使用したりしていたので、価格は1個300円くらいしましたが、それくらい払う価値がありました。
しかし、”とかち麺工房”と名を変え、社長を含めた経営陣が変わった頃(2008年)くらいから味や再現力が落ち始め、いつのまにか倒産してしまいました。
現在は、渡辺製麺という会社が、とかち麺工房の工場や設備を買い取って『渡辺製麺とかち帯広事業部』として運営しているらしいですが、あくまでも設備を買い取ったというだけで、味の再現率の高さはもう実現できてないんだろうな・・・。
そして、さらにはコンビニエンスストア『サークルKサンクス』は、ファミリーマートに吸収されてしまい消滅。その名残もあってでしょうけど、味仙のカップ麺は現在はファミリーマート専売になっていて、製造者も日清食品に変わったんだと思いますが、日清食品は十勝新津製麺と比べるとお店のラーメンの再現力はまだ弱い気がするのです。もちろん現存するラーメンメーカーの中ではトップクラスだとは思いますけど。
話がそれました・・・。
原材料やカロリーをチェック
せっかくなので、去年の十二月に食べた”味仙台湾ラーメン 旨辛ver“と比べてみましょう。
これが今回のもの⬇︎
そして、これが前回のもの⬇︎
カップが湾曲していて端っこの方が見えにくくなっています。
で、比べた結果なんですが、使用原材料も配合量(表記順)もまったく変わっていません。
いや、”まったく”ではないです、厳密に言えば”香辛料抽出物”の表記順が2項目分前にきています。 これは、香辛料抽出物の使用量を少し増やしたという事になりますね。
それ以外はまったく変わりません。
栄養成分はどうでしょう?
これが今回の⬇︎
これが前回のもの⬇︎
カロリーは7kcalだけ低くなっていて、食塩相当量も0.3グラム減っています。
その他の栄養成分も多少の違いはあるものの、ほとんど変わりはありません。
まあ個体差レベルの範囲でしょうね。
要は、今回のリニューアルは、単に辛さを少しアップしただけのようです。
開封
『味仙特製辛味油』は、蓋の上に添付されていて、後入れとなっています。
粉末スープと具はあからじめ麺と一緒に入っています。
具は、ニラと肉そぼろです。粗挽き唐辛子もちらほら。
麺はけっこうな細麺なんだけど、湯戻し時間が5分と長いのは、なぜなのでしょうか。肉そぼろをしっかり戻したいからなのかな?
食べてみます。
完成。(あといれのオイルはまだ入れていません)
具の量は少なくもありませんが、多くもありません。
肉そぼろは、さすが日清食品製だけあってカップヌードルでお馴染みの”謎肉”的なものです。嫌いじゃないよ!
しっかり混ぜてから食べます。
甘い・・・。
やっぱり甘かったか・・・。
まあ、嫌になる程の甘さではないですが、気になるレベルの甘さです。
なにせ、スープの原材料の一番上に”糖類”がきていますからね。 原材料の一番上に記載されているということは、使用量が一番多いということです。
なぜにそんなに糖類を沢山使用したがるのかが謎です。実店舗のスープってこんなに甘ったるくなかったよなぁ。
というか、この甘さをもっと抑えれば、僕はなかなか美味しいと思うんですけどね。
ニンニクもほどよく効いていますし。
麺は、日清のカップヌードルっぽい雰囲気の安っぽい麺ですが、カップヌードル よりはちょっと凝ってる感じ? 食感なども悪くはないです。ただ、ちゃんと熱湯を入れて5分以上待ったのに、麺がまだ硬い部分がありました。少し硬いというレベルではなくて、戻りきれていない硬さでした。たまたまかもしれませんが。
おそらく、元々硬めの仕上がりになるようになっているのかもしれませんが・・・。
辛味オイルを入れていない状態でも、そこそこ辛味は感じられました。
では、『味仙特製辛味油』を投入します。
『味仙特製辛味油』は不自然すぎない、いい色をしています。 とはいえ、着色料で着色はしているんでしょうけどね。
というか『味仙特製』っていうことは、味仙のお店で作っているっていうこと? まあ、そんなことはないか・・・。 味仙のレシピで作ったラー油なのかな?
辛い?
辛味オイルを入れたら、確かに辛味が強くなり、辛さの質も変わりました。
唐辛子の純粋な辛さに、唐辛子抽出物の鋭さが加わった感じです。
油のせいか、コクも増した気がします。
激辛レベルではないですが、しっかりとした辛口レベルだと思います。
同時に比べたわけではないのですが、間違いなく前回よりは辛さレベルは上がっています。
辛さに弱い人にはちょっと辛めかもしれません。でも激辛好きには全然物足りないレベルだとは思います。
むしろ、台湾ラーメンはデフォルトでこれくらいの辛さはほしいところ!
個人的には、辛さ云々よりも”甘さ”が強いのが一番気になりました。
基本的な味は悪くないんですけどね。甘さだけがちょっと・・・。
まとめ
日清食品(ファミリーマート)のカップ麺の新作『本店監修 味仙 旨辛台湾ラーメン 大辛』は、確かに辛さレベルは前作よりアップしていました。
味仙のカップ麺はちょくちょくリニューアルして、少しずつ改良もしている感じではありますが、日清の味仙のカップ麺はとにかくいつも甘すぎます。
日本人が甘いの大好きなのはわかりますが、なぜここまで甘くしてしまうのでしょうか。
それとも僕の感覚がおかしすぎるのでしょうか?
しかし、味仙実店舗の台湾ラーメンはこんなに甘くはなく、もっと醤油が立っていると思います。(最近食べてませんが)
そういえば、同じ日清食品が作る『蒙古タンメン中本』のカップ麺も甘いんだよなぁ。
日清食品のカップ麺開発チームは甘党の人が集まっているのかなぁ?
基本的な味はおいしいので、もっと改良を重ねて、実店舗の味の再現を目指してほしいです。
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