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福島の唐辛子を使った激辛カレー
先日、福島にドライブに行った時に”道の駅なみえ”で見つけて購入したレトルトカレーです。
パッと見では激辛商品には見えないパッケージ。
でも、ドラゴンが火を噴いているイラストがあり、
「激辛Pili Pili Curry」
「小高一味の辛さ」
「大きなお野菜と牛肉をじっくりと煮込みました。コクとキレのある辛さに」
などのキャッチコピーが書かれています。
文字ぶりからすると、さほど辛くはなさそうな感じです。
パッケージ裏面の説明文
地元で採れた唐辛子を使用し、”我が家のカレー”を目指して作ったのだそうです。
商品写真がないので、どんなカレーなのかは作ってみないとわかりませんが、僕は「昔ながらの日本の家庭のカレー」も好きなので期待してます。
小高ってどこ?
で、その”小高”というのはどこにあるのでしょう? 調べてみました。
福島県の南相馬市と浪江町のちょうど真ん中くらいにある地区のようです。住所的には”福島県南相馬市小高区”になるそうです。
地図では海からは少し離れているように見えますが、東日本大震災では津波や地震による家屋倒壊の被害も受け、さらには原発事故の影響により避難指示も出されていたらしいです。(避難指示は2017年7月に解除)
そこで、復興に向けて唐辛子を生産し、それを使った商品を開発しているというわけなのですね。
このサイト↓で、小高一味唐辛子や小高カレーを作るに至った経緯が書かれています。
購入場所と価格
福島県浪江町にある道の駅『道の駅なみえ』にて購入
価格は、税込みで648円でした。
レトルトカレーとしては高い部類です。
調べてみたところ、一般にはあまり流通してないっぽく、道の駅や通販じゃないと手に入らなそうな感じ。
公式通販サイト↓ 唐辛子も売っています。
“大蛇びっくりビーフカレー”との違いは???
買った時のレシートを見直してみたのですが・・・
商品名が「小高工房 大蛇びっくり」となっています。
僕が買ったのは「小高工房 激辛 小高ビーフカレー Pili Pili Curry」なんですけどね。
パッケージには、確かに大蛇(ドラゴン?)がびっくりしているようなイラストはありますが、商品名としてはどこにも「大蛇びっくり」とは書かれていません。
調べてみたところ、同じメーカーの商品で「大蛇びっくりビーフカレー」という商品を見つけました。
なるほど、以前は「大蛇びっくりビーフカレー」という名前だったのを、「激辛小高ビーフカレー」という名前に変更したのかもしれません。 道の駅では商品名の登録が以前のままなのかもしれませんね。
とも思ったのですが、公式ショップには「大蛇びっくりビーフカレー」と「激辛 小高ビーフカレー」の両方が売られている!!! あれ? やっぱり別物なの?
パッケージ替え前の商品も同時に売っているのか? それとも中身が少し違うのかは不明です。気になります。 個人的には「大蛇びっくりビーフカレー」の方が気になりますが・・・
サイトには原材料の表示などはありませんので、中身が同じかどうかは不明です。
原材料と栄養成分
原材料を見てみます。
牛肉はオーストラリア産なのですね。さすがに福島産というわけにはいかなかったのでしょう。
この表記方法だと、カレールーはオリジナルではなく市販のカレールーを使っている可能性がありますね。
甘味料(トレハロース)が使われているものの、砂糖は使われてなさそうなので(カレールーの中に使われている可能性はありますが)そこまで甘ったるいカレーではなさそうな気がします。
特に大きな特徴もない普通の原材料です。 でも、その”普通”が美味しかったりするんですよねぇ。
カロリーは結構低い!!! 塩分も、なんと1.2グラム!!!
と思ってよく見たら”100グラムあたり”のカロリー表示でした。(なぜ1製品あたりで表示しないのでしょうか?)
この商品は180グラムあるので、それで計算すると
カロリー363.6kcal 食塩相当量 2.16g
でした。
同じようなレトルトビーフカレーと比べるとカロリーは高めですが、食塩相当量は控えめです。
まあ、パッケージに表示されている栄養成分表示は、”目安”だと書かれているので、あまり当てにはならないかもしれません。(食品分析センターなどで分析した感じではなさそうですし)
パッケージの箱は、一般的なレトルトカレーとは違い厚みのある箱ですが、開けてみると中身のレトルトパックは一般的なレトルトカレーのパックと同じ形状で、折りたたまれて入っていました。
これは何か意図があるのでしょうかね。
具が大きいから、厚めの箱じゃないと入らなかったのかもしれません。
食べます。
素晴らしい! 確かに大きめの具がゴロゴロ入っています。牛肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ!
この具の大きさだったら、普通のレトルトカレーの箱だとちょっときついかもしれません。
だから箱が厚めだったのだと思われます。
見た目は確かに家庭で作ったようなカレーです。 美味しそう。
食べてみると・・・
美味しい!!(語彙力のなさ・・・)
思ったよりも甘さは控えめですが、なんだかとても懐かしい味がします。
これはまさにスタンダードな日本式カレー!
事前情報なしにお皿に盛り付けて出されたら、レトルトカレーとは気づかないかも。
こういうレトルト商品では溶けてしまいがちな玉ねぎも、ちゃんと形を残して入っています。
牛肉もそこそこ量がありますが、牛肉の味は普通。牛肉の旨味はあまり感じられない。まあ、オーストラリアビーフだからこんなものかも。 というか、あえてこういう牛肉だからこそ家庭っぽいのかも!(そういうことにしておこう)
めちゃくちゃ美味しいというわけではありませんが、ノスタルジックというか、確かに”家庭のカレーの味”がします。 これはまた食べたくなる。 普通に美味しい!
この”普通”とか”ノスタルジック”な感じが”美味しい”を感じさせる重要なポイントであったりするんですよね。
どこかで食べたことがあるような、懐かしい味がする
この小高カレーは、僕が子供の頃に食べていたカレーっぽい味がするんですよね。
僕は、大人になってからは、レトルトカレーを食べまくったり自分で作ったりしているので、母親の作ったカレーを食べる機会はめっきり減りましたが、母親に聞いてみたところ、ルウは昔から基本的にエスビーの”赤缶”を使っていたということです。
なので、もしかしてこのレトルトのカレールウはS&Bの赤缶を使っているのではないだろうか?
S&Bの赤缶↓
“赤缶”は業務用も出してますしね。
辛さは?
“激辛”ということですが、激辛マニアな人たちが喜ぶレベルはなく、普通に辛口です。
でも、一般的なレトルトカレーの”大辛”よりはちょっと辛いかもしれません。ということは、一般的には”激辛”なのか(笑)
純粋に唐辛子を使っているということで、激辛唐辛子や唐辛子エキスのようなクセもなく、味(風味)の邪魔をしていません。ナチュラルに辛くて美味しいです。
味変
味変(味が変だということではなく、”味を変える”ということ)には何が向いているか?
ガーリックパウダーはテッパン!
タバスコやハラペーニョなどの激辛系ではないホットソースを入れたり、追い唐辛子をするのもあり。
チーズやバターやサワークリームを入れても良いし、納豆だって合います。
このカレー、普通に美味しすぎて(←わかりにくい表現)、これはまた機会があれば買いたいレベル。
価格的にはちょっとお高いですが、復興支援だと思えばいいのです。
こういう「家庭で作るような普通のカレー」って、簡単に作れるようでいてなかなか難しいのでしょうか?レトルトカレーでそういう味を出しているカレーってなかなかないんですよね。
しかし、最近ではバーモントカレーもレトルトを出してきたし、カレー研究家の一条もんこさんのカレーもノスタルジックで美味しい。
無印良品の「おうちのこだわりカレー」も、本当にどこかの家で出されそうな感じのカレーです。
スタンダードな「日本の家庭のカレー」が食べたい人は、この”小高カレー”はもちろん、以下のカレーもお勧めします。
ちなみに、小高カレーと一緒に購入した「極太なみえ焼きそば激辛」も美味しかった!
福島は、なんだかパッとしない印象(失礼)だけど、意外に食の宝庫かもしれない。
またドライブがてら遊びに行こう。
S&Bの赤缶カレーは、最近ではフレークではなくルウタイプも出ているようです。
バーモントカレーも業務用を出していたのか!
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