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レモンの麻婆豆腐?
「四川式麻婆豆腐以外は麻婆豆腐とは呼べない!!」
なんて、僕はそんな硬いことは言いません!
こんな僕も、何を隠そう(別に隠してない)子供の頃からマーボーラーメンが好きで、ラーメン屋に行くと麻婆ラーメンばっかり食べてました。もちろんそこに使われている麻婆豆腐は日本式麻婆豆腐なわけですよ。
で、麻婆ラーメンは好きだったにも関わらず、普通の麻婆豆腐に関しては、特に好きとかいうわけでもなく、食卓に出てきたら普通に食べる程度でしかありませんでした。
でも、本物(元祖)の麻婆豆腐を初めて口にした時、「これが本物か!」という感動と「今まで食べてきた麻婆豆腐とは完全に別物じゃないか!」という衝撃を受け、そこから麻婆豆腐の追求の旅が始まったのです。
しかし、料理というものは、元祖や本場のものが必ずしも美味しいとは限りません。
料理は、地域や時代などに合わせて変化していくものです。
硬いこと言ってたら何も進化はありません。芸術も料理も、柔軟にいかないといけませんねぇ。
なので、今回買った『レモン麻婆豆腐』も、「え〜?麻婆豆腐にレモン!?なんだか不味そう」なんて言いながらも買ってきたのです。
でも、買うときは迷いましたけどね。どうせ大して美味しくないんだろうと思いましたし、僕は家に大量の食品(ほとんどがインスタント麺やレトルトカレー)のストックがあり、ノルマが多いので余計なものとか無駄なものは極力食べたくないのです。
僕は基本的に一日二食ですし、外食も多いので、家にある食材は溜まる一方。
ブログに書けていない食品も沢山あるのです。
なので、今回のレモン麻婆豆腐の素にもなかなか手をつけられずにいました。
どこで買った? いくらだった?
カルディにて購入。 カルディのPB(プライベートブランド)商品なので、カルディでしか買えないのです。
価格は税込みで198円。
でも、ひき肉も入ってないですし、安さや手軽さは感じません。
せめてひき肉入りで、豆腐だけ準備すればいいようにしてほしいところです。
ひき肉入りで198円だったらいいかな・・・・。
※カルディは商品の入れ替わりが激しいので、もう売っていな可能性があります。
原材料やカロリー
製造者は日本食研で、『シェーンブルン宮殿工場』で作られています。
元祖宮殿工場に引き続き、また新たにそんな工場も作っていたのか・・・。
儲かってるんですね。
で、原材料。
一番多い原材料は「デキストリン」です。とろみづけ目的で使われているのでしょうか? でも、”増粘剤”は別で使われているし、なぜデキストリンがここまで多く使われているかは謎・・・
その次に「植物油」、そして醤油、たん白加水分解物、豆板醤・・・と続きます。
麻婆豆腐っぽくない原材料です。
“たん白加水分解物”が豆板醤よりも多く使われているところがまた・・・。
ちなみに、”たん白加水分解物”は分類上は食品添加物ではないのですが、旨味を追加する調味料なのです。
一素晴らしいと感じたのは、砂糖などの糖類が使われていないところです。
日本の食品や料理にはお約束のように使われている砂糖や糖類が、使われていないなんて意外です。
カロリーや食塩相当量は普通です。
作ります。
これ1パックで2〜3人前とのこと。
2〜3人前にしては、使う豆腐や挽肉の量が少ないです。
僕の麻婆豆腐レシピでは、2人前に使う豆腐の量は400g、ひき肉は100gで考えていますので。
しかし、基本の味を知るために、分量通りの材料で作ります。
豆腐も”絹豆腐”と指定されているので、絹ごし豆腐を使用します。
麻婆豆腐の豆腐は、絹ごしを使うか木綿豆腐を使うかはあくまでも好みですが、僕は普段は木綿豆腐を使っています。
タレのパッケージを開けたら、かなり強めのレモンの香りが漂います。
これは想像以上にレモン風味なのかも。
先入観で、麻婆あんの色は白色か薄い黄色をしているかと思いましたが、一般的な日本式麻婆豆腐と同じように茶色い色をしていました。(ちなみに、四川系の麻婆豆腐は赤黒系の色になります。)
そういえば、パッケージにはちゃんと茶色っぽい麻婆豆腐の調理例(イメージ写真)が出てますね。
でも、先入観からか、勝手に「レモン味=黄色っぽい麻婆」という想像をしていました。
完成
見た目は普通の麻婆豆腐です。 でもレモンの香りが強めです。
いったい、どのような味なのでしょうか!
食べてみると・・・
確かにレモン風味!
レモンの味は隠し味とかいうレベルではなく、しっかり前面に出てきています。
でも、麻婆豆腐のような風味もちゃんとあります。
豆板醤系の麻婆豆腐ではなく、日本式(所謂広東風)の麻婆豆腐の風味にレモンを足した感じです。
酸味も強めで、なんとも不思議な味・・・・
原材料に酢や酸味料は使われていないので、この酸味は純粋にレモンによる酸味っぽいです。
麻婆豆腐というよりも、『酸辣湯(サンラータン)』に近いかもしれません。
“豆腐入り酸辣湯”的な。
原材料に糖類は使われていないのに、それでも甘味は意外とありました。
素材による自然な甘味でしょうかね。 そう考えると、この商品は糖類は使わなくて正解ですよ。
ちょっと肉の量が少なく感じたので、豚ひき肉は指定分量よりも多めに入れても良いと思います。
レシピでは30gとなっていますが、60〜90g入れてもいいんじゃないかな。
調理時にキクラゲと溶き卵を追加して、『酸辣湯(サンラータン)』風にアレンジしても良さそうです。
辛さは?
辛味は弱めで、ピリ辛程度です。
よぼど辛さに弱くない限りは食べられるレベルだと思います。
万人受けする辛さです。
ただ、酸味が苦手な人はそれが嫌かもしれません。
辛味づけとしては、普通に唐辛子パウダーが王道ですが、酸味と辛味を足したい場合は、酢の使われたホットソース(タバスコペッパーソースやマリーシャープス)などとかも合いそうです!(試してませんが)
胡麻油の辣油が合いました。
原材料に”山椒末(花椒ではなく山椒なのかも)”は使われているものの、追加で花椒を入れてみたところ、ちょっと合わない感じがしました。
「麻婆豆腐にレモン? 合わなそう」と思ってましたが、食べてみると意外と合いました。 まあ、麻婆豆腐というよりもどちらかといえば『酸辣湯(サンラータン)』寄りかもしれませんが、確かに”レモン麻婆豆腐”でした!
冷やし中華のようにさっぱり系(酸味のせいか)なので、夏の食卓に最適かもしれません。
追記:
僕が食べたのは旧ヴァージョンで、現在カルディで販売されているものは新しいパッケージのようです。値段も少し高くなっているかもしれませんのでご注意を。
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