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胡麻を利かせた王道の日本式担担麺?
担担麺を久しぶりに食べる気がします。
担担麺と言えば胡麻の効いたスープの担担麺を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、本場(担担麺発祥の)中国では汁なしの和え麺です。
近年日本では、本場中国四川の汁なし担担麺もだいぶ認知されてきて、色々なお店で食べられるようになりましたし、カップ麺化もされてきています。しかし、20年ほど前は出す店が少なくて探すのに苦労しました。もちろんインスタントなんて皆無でしたから。
陳建民がアレンジして日本に広めた汁ありの担担麺(日本式担担麺)も、近年では多かれ少なかれ花椒を入れる事が多くなりましたが、昔は花椒なんて入っていなかったですね。
今回買ったエースコックの『The中華 練りごまを利かせた濃厚旨辛担担麺』は、そんなスタンダードな汁ありの日本式担担麺を再現したものでしょうか?
ちなみに、本場の汁なし担々麺は、芝麻醤(練り胡麻)を入れないこともあります。(色々なレシピがある)
どこで買った? いくらだった?
ローソン 印旛平賀学園前店にて購入。販売地域は日本全国らしいので手に入りやすいと思います。
購入価格は税込みで214円でした。
原材料やカロリーなど

原材料名:めん(小麦粉(国内製造)、食塩、たん白加水分解物、大豆食物繊維、卵白粉)、スープ(ねりごま、植物油脂、ポークエキス、みそ、食塩、豆板醤、砂糖、ポーク調味料、香味油、香辛料)、かやく入りスープ(おからパウダー、砂糖、鶏・豚味付肉そぼろ、チンゲン菜、乳化油脂、粉末みそ、ポーク調味料、ごま、香辛料、きな粉、食塩、唐辛子、たん白加水分解物、植物油脂)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、香料、炭酸Ca、乳化剤、かんすい、増粘多糖類、酸味料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、香辛料抽出物、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
スープの原材料は、練り胡麻がトップにきています。(練り胡麻の使用量が一番多いという事)
さすが『練りごまを利かせた』というだけあります。 ただ、スープベースはスタンダードな日本式担担麺とは違って味噌ベースになっているようです。味噌と粉末味噌も使われていますし、豆板醤やおからパウダーなども使っているので、練り胡麻と相まってかなり濃厚には仕上がっていそうな感じがします。
あと、”きな粉”が使われているのはおもしろいです。きな粉も濃厚さを和得るために入れているのでしょうか?
麺はノンフライ麺ですが、油を使っていないノンフライ麺です。どういうことかというと、”ノンフライ麺”と書かれてあっても、あとから麺に油を加えている場合も多々あるからです。お菓子にも同じような製法がありますね。(いまはなきコーンパフスナック『カール』もそうでした。)
僕は油揚げ麺を否定はしまません。 むしろ油揚げめんも方がおいしいと思うんです。ヘルシーさではノンフライ麺に軍配が上がりますが、ジャンキーさと旨さは油揚げめんのほうがよかったりもします。悩ましいですが。

練り胡麻系担担麺なのにカロリーが399kcalと低めなのはノンフライ麺だからだと思われます。
あと、カルシウムが284mgというのが素晴らしいですね。
最近のカップ麺はカルシウムが沢山入っているのが多いですが、入るべくして入っているのでしょうか? それともわざと添加しているのかはわかりません。
成人男性の一日のカルシウムの推奨摂取量は800mg以上とされていますが、このカップ麺を一日3食食べれば一日のカルシウム摂取量を満たすことができるのです!!! でも、その代わり塩分摂取量が3食で20g近くなってしまいますけど(笑) カップ麺で栄養素を摂ろうなんて考えちゃだめですね。
開封します。
麺と、後入れ液体スープとかやく入り粉末スープのセットです。
ちょっと具材的にショボそうな予感。

パッケージの表面にでかでかと目立つように
『ご注意【必ずお読みください】液体スープは先入れしますとめんがもどりません。必ず熱湯を注いだ4分後に後入れしてください。』
という注意書きがあるので、 液体スープだけは後入れをしっかり厳守しないと大変なこと(?)になってしまうようです!
まあ、完全ノンフライ麺だからなおさらなのかもしれません。
作り方
『かやくいり粉末スープ』を麺の上にあけます。

具は、肉そぼろと青梗菜と輪切り唐辛子だけの模様。
お湯を入れた後の湯戻し時間は4分。
4分後に麺を軽くほぐし、液体スープを入れ、かきまぜたらできあがりです。
食べます。

さすがに具がちょっとさびしいです。
そのせいもあってか、担担麺には見えない・・・。
ポークベースで味噌味が強く、それほど甘くないスープです。酢味もありません。(個人的には酢味はないほうが好き)
八角っぽい風味があるので、花椒の他に中華スパイスを入れている感じはありますが、気になるほどではありません。(変なクセはない)
確かに濃厚で胡麻感は強いけど、胡麻の風味の良さに欠ける感じはしました。 味噌が強すぎるのか?
味噌系スープなので、スタンダードな陳建民式担担麺ではないものの、芝麻醤のおかげで担担麺っぽい味はでています。 しかし、肉味噌(炸醤)や青梗菜がショボいのもあって、見た目の担担麺っぽさはありません。
辛さは?
思ったよりも意外と辛めです。
ピリ辛以上、中辛未満・・・ いや、中辛レベルでしょうか。(非常にわかりにくい)
辛いのが苦手な人は、「辛い!」とか言いながらも食べられるような辛さ?
花椒は使われているらしく、しびれ感は少しあります。 ただ、花椒の風味自体は弱いです。
まあ、全体的に”普通”の域を出ない担担麺でした。 普通においしかったですが、また買いたいというレベルではありません。個人的には具がショボいのが一番残念な部分だと思いました。
担担麺はスタンダードな鶏ガラ醤油のスープに芝麻醤がかけられていて炸醤が載ったスタイルのものが僕は好きです。 濃厚さはスープではなく芝麻醤に委ねて、濃厚さとサッパリ感を両立させたものが一番好きかなぁ。
カップ麺の担担麺は、いまはなき『十勝新津製麺』が作るものを超えるものはでてきませんね・・・。


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