僕が以前、フジテレビの「ポップUP!」という番組に出演した時に、麻婆豆腐アレンジメニューとして”麻婆炒飯”を紹介したことがあります。 番組パーソナリティーの高嶋政宏さんが試食をされて 「カレーの炒飯がドライカレーならば、これはドライ麻婆ですね!」とおっしゃってました。なるほど!!その呼び方、いただきました。
ということで、その番組で紹介した『ドライ麻婆(麻婆炒飯)』の作り方をご紹介します。
簡単ですよ〜 (記事の後半では”陳麻婆豆腐の素”を使った陳麻婆炒飯の作り方も紹介してます。)
新宿中村屋の麻婆豆腐の素で作る!!
番組では新宿中村屋のレトルト麻婆豆腐の素『本格四川の極み 麻婆豆腐 辛口』を使いました。
この”新宿中村屋の麻婆豆腐の素”の詳細については、僕のブログの過去記事をご参照ください。⬇︎
「麻婆豆腐の素だったら何でもいいんじゃないか?」と思われるもしれません。 もちろん自分の好きな麻婆豆腐の素を使えばいいかもしれませんが、日本の麻婆豆腐の素は甘すぎるのが多いので、炒飯にするとイマイチなんですよ。 少なくとも僕は甘い炒飯は嫌です。
ということで、もともと肉が最初から入っていて甘みも少ない新宿中村屋の麻婆豆腐の素をお勧めするのです。
そうなんです!この麻婆豆腐の素は、挽肉がしっかり入っているので、自分で肉を用意する必要がないのです。
挽肉入りの麻婆豆腐の素はたまに見かけますが、肉が少なすぎて結構物足りないレベルの量だったりします。しかし、中村屋の麻婆豆腐の素は肉がしっかり入っているのが良い!
中村屋からは麻婆豆腐の素が何種類か出ているのですが、僕は『本格四川の極み 麻婆豆腐 辛口』をお勧めします。 中村屋の麻婆豆腐の素の中でも、これが炒飯に適していると個人的には思っています。
もちろん麻婆豆腐を作っても美味しいのは言うまでもありません。(言ってるけど)
中村屋の麻婆豆腐の素は、大抵はどこのスーパーでも売られていると思うのですが、この『本格四川の極み 麻婆豆腐 辛口』を置いているところは意外と少ないんです。”辛口”だから、売れ筋ではないのかもしれません。 でも、麻婆は辛くなくちゃ!
↑このような感じで、新宿中村屋は麻婆豆腐にこだわっています。
用意するもの(2人前)
★『新宿中村屋本格四川の極み 麻婆豆腐 辛口』:1箱
★白飯:400〜450グラム(濃いめの味付けがいい場合は400グラム)
★植物油もしくはラード:大さじ1杯ほど(お好みで増減)
★生卵:2個
★ニラやネギ:お好みの量
基本的には以上です。
お好みで、あとからかける用に、花椒、ガーリックパウダー、粉末唐辛子、辣油などを準備しておくと良いと思います。
ちなみに、花椒は少量ですが麻婆豆腐の素に別添されています。
作り方
まずはフライパンや中華鍋に油かラードを熱し、溶き卵を入れます。
あ、僕は溶き卵にせず、そのままフライパンに直接卵を割り入れてます。
なぜか??
ただの横着です。
だって、あらかじめ溶き卵を作っておくと、その分洗い物が増えるじゃないですか!
フライパンに入れてから溶きます。 男のズボラ料理!
僕は普段チャーハンを作る時は、卵に火が通った後にご飯を入れています。そうすると卵が具として分離するのです。
しかし、今回は卵が固まらないうちにご飯を入れて混ぜます。
こうすることによりご飯に卵がコーティングされ、パラパラに仕上がると言われています。(油の量、火加減なども影響してきますが)
中村屋の麻婆豆腐の素はタレ(ペースト)の量が多いので、ご飯がべちゃべちゃにならない為の対策です。
卵がコーティングされ、黄色いご飯になりました。
ご飯が軽く炒まったところで、麻婆豆腐の素を入れ、しっかりと混ぜ合わせます。
僕は、ご飯に若干焦げ目がつくくらいまで炒めます。
なにせ “炒飯” ですから、炒めた感じが欲しいんです。
そろそろ全体的に火がしっかり通ってきたな、というタイミングでニラやネギを投入します。
僕は、今回は冷凍しておいたニラを使っているので、しなしなになっておりますが、ネギやニラは若干シャキシャキ感を残しておいた方が食べる時の食感も良いですし、風味も強調されます。
最後に油を入れて、油に火が通るくらいに軽く熱します。
なぜ仕上げに油を入れるのか?
何せ「麻婆豆腐は油料理」ですからね。油感が欲しいんです。(まあ、これもお好みではありますが)
カロリーが気になる場合は、仕上げに油を入れるのはやめて、食べる時にお好きなラー油をかければ良いと思います。(なんだかんだ結局油を使ってるしw)
添付の花椒をかけて軽く混ぜたら出来上がり。
その辺のお店のチャーハンには負けない味ですよ。
と言うか、麻婆炒飯ってなかなかないですよね。
炒飯に麻婆豆腐をかけて『麻婆炒飯』としているお店はたまに見かけますけどね。でも、僕はそれだったら麻婆丼がいいんです。 麻婆豆腐は白飯と一緒に食べたいですから。
麻婆炒飯にするなら、炒飯自体を麻婆味にしたいなと。
これで、後から色々なものをかけたりしながら食べるのがまた楽しい。
追い花椒はもちろん、ガーリックパウダー、一味唐辛子、そしてラー油は定番です。
強烈にお勧めするのが、麻辣先生の手作り辣油(2種類)です。⬇︎
このラー油は無駄に味付けがされていないので、食べ物の味を邪魔せずに旨みを増すことができる優れものです。(無化調です。)
混ぜて食べるというよりは、炒飯に乗せて、一口一口混ぜずに食べた方がいいです。
混ぜてもいい(何なら調理の時に入れてもいい)のですが、そうすると後から味変が楽しめなくなりますので。
あ! でも、”麻辣先生”のラー油を入手できる人は少ないと思うので、お好きなラー油でよろしいかとは思いますよ。
僕は普段はs麻婆豆腐に胡麻油系のラー油を使うことはないのですが、この麻婆炒飯は胡麻油ベースのラー油も合います。
他のアレンジとしては、チャーシューや牛肉を追加してみたり、エビを入れてみたり、ミックスベジタブルとかを入れちゃってもいいと思います。 素の味が良いので色々とアレンジはきくと思います。 もしかしたらチーズとか納豆を入れてもいいかもしれませんね。(やったことないけど)
“陳麻婆豆腐風味”の麻婆炒飯も作ってみる?
中村屋の麻婆豆腐の素で作った麻婆炒飯は、どちらかというと上品な感じで、日本人受けするような味付けの炒飯に仕上がります。もちろん美味しい!
しかし、もっとワイルドで本格的な風味を求める場合は、麻婆豆腐の元祖のお店『陳麻婆豆腐』の麻婆豆腐の素を使うことをお勧めします。
名付けて『陳麻婆炒飯』です。(そのまんまじゃないか)
この麻婆豆腐の素にはひき肉は入っていないので、ひき肉は自分で準備しなくてはなりません。
陳麻婆炒飯! の作り方
用意するもの(2人前)
★陳麻婆豆腐の素(陳麻婆豆腐調料):1袋(箱の中に小分けで入っているうちの1袋)
★白飯:450グラム
★牛ひき肉:120グラム
ひき肉は国産牛肉の赤みが多めのものをお勧めします。牛もも肉を小さくカットしたものでも良いです。 牛豚の合い挽きでも構いませんが、僕は牛100%をお勧めします。
★植物油(できれば大豆油):大さじ1杯ほど
★溶き卵:2個分
★スライスにんにく:にんにく4粒分くらい(お好みで)
★葉にんにく:お好みの量(ニラやネギでも良い)
作り方!!!(2人前)
フライパンもしくは中華鍋に油を熱し、挽肉を炒めます。
挽肉が炒まってきたところでスライスにんにくを入れます。(ニンニクは炒めすぎないように後から入れています。)
ひき肉は、中火で焦げないようにカリカリになる程度に炒めた方が良いです。(麻婆豆腐を作る時のセオリー)
挽肉がいい具合に炒まったらフライパンの端に寄せ、空いている部分に溶き卵を入れて炒めます。
はい!溶き卵ではありませんね。 さっきも言いましたが、僕は横着なのでフライパンの上で卵を溶くのです。(洗い物を減らすために)
卵はパラパラになる程度に炒めます。
溶き卵に火が通ったらご飯を入れ、挽肉と卵と一緒に混ぜ合わせながら炒めます。
具が混ざったところに麻婆豆腐の素を1袋入れ、ムラなくしっかり混ぜあわせながら炒めます。
陳麻婆豆腐の素は油も沢山入っているので、後から油を追加する必要はありません。
鍋を火から下す間際に葉にんにく(もしくはニラやねぎ)を入れ、シャッキリ感を軽く残すくらいに炒めます。 茶色と緑と黄色のコントラストがいいねぇ。
僕は葉にんにくは冷凍保存しているために、火が通るまで炒めなければならず、シャッキリ感が失われてしまうのは残念なところ。
本当は、ニラも葉ニンニクも生を使い、シャッキリ感を若干残す程度に火を通すのが理想です。
仕上げに添付の花椒を振りかけて完成です。(花椒も混ぜてしまったほうがいいかも。)
花椒が足りない場合は、食べるときに自分で用意した花椒を使って”追い花椒”をしましょう。
完成!
旨いんだよな〜。 麻婆豆腐もいいんだけど、麻婆炒飯も最高です。
お約束のガーリックパウダー、一味唐辛子、花椒、辣油などをかけながら食べるとたまらん。
麻婆炒飯は麻辣炒飯!
以上、紹介した麻婆炒飯ですが・・・・・
麻婆豆腐と同じ味付けをしているのに、不思議と麻婆豆腐の味はしないんですよ。
やはり麻婆豆腐は豆腐があってこそ麻婆豆腐なんだなと思い知らされます。まあ、当たり前なんですけどね。
要はピーシェン豆板醤を使った『麻辣炒飯』なわけですよ。 陳麻辣炒飯と呼んでもいいかも?
陳麻婆豆腐の素がなくても、麻婆豆腐を作れる原材料(ピーシェン豆板醤など)があれば、できてしまうんです。 ピーシェン豆板醤があれば、色々な料理に使えてしまいます。
陳麻婆豆腐が好きな人は、ぜひ『陳麻婆炒飯(陳麻辣炒飯)』を作ってみてください。