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新宿中村屋の印度カリーが家でも食べられる!
新宿中村屋といえば麻婆豆腐が有名ですが、カレーも有名なんです!(逆か!!!)
欧風カレーが主流だった昭和初期に、日本で初めての純インド式カリーを発売した新宿中村屋。
今や、新宿中村屋のレトルトカレーはコンビニエンスストアやスーパーマーケットなど、どこにでも売られていて、ラインナップも豊富です。
新宿中村屋の実店舗でカレーを食べたことがある人は少なくても、中村屋のレトルトカレーを見たこと(食べたこと)がある人は沢山いると思います。
その新宿中村屋の看板メニューとして親しまれている「純印度式カリー」を家でも楽しめる冷凍カレーがありました!
新宿中村屋の総料理長監修で、お店の味が限りなく再現されているらしいです!
僕は、新宿中村屋のカレーはお店でも食べたことがありますし、レトルトカレーもよく食べます。
レトルトも美味しいのですが、冷凍はお店で出てくるそのままの味が期待できます。
原材料やカロリーなど
内容量は280グラムなので、一人前としては充分な量です。
原材料は、さすが本格的! そしてシンプル!
シンプルとは言っても、”カレー粉”や”香辛料”の中に色々なスパイスがブレンドされているのだとは思いますが。
小麦粉はもちろん不使用。カレーの原材料のトップに”チキンブイヨン”がきているのがすごい。これだけブイヨンを使っていれば、うま味調味料や砂糖でごまかす必要もないわけです。まあ、その分お値段も張るんでしょうけどね。
鶏レバーが入っているのがまた興味深いです。具としてではなく味付け用(隠し味?)として使われているんでしょうかね? これもこだわりなのでしょう。
食品添加物は”酸味料”と”香辛料抽出物”くらいで、いずれも安全性には問題ないものだと思います。
酸味料は、酸味を出すために使われているのか?それともPH調整のために使われているのかは不明です。 おそらく後者かな? ここまでこだわっていながら酸味料が使われているのは、どうしても使わざるを得なかったのでしょうね。
僕は食品添加物や化学調味料を否定するわけではないですが、原材料はナチュラルにこしたことはないと考えています。普段からジャンクフードばかり食べてますから、引くとことは引かないといけないと思っているわけです。
カロリーは477kcal。意外と高めなのは、鶏肉が沢山入っているのが一番大きいのでしょうね。あとはヨーグルトやバターやチキンブイヨンのカロリーが大きいかな?
なので、カロリー高めとはいえ、ヘルシーなカロリーの高さです(笑)。
食塩相当量は1.9グラムなので妥当な線です。
なかなかヘルシーなカレーです!!!
価格
冷凍便の送料込みで、6食入り5,443円です。 なので、1食あたり907円です。
新宿中村屋の実店舗(地下のレストランManna)で食べると1,870円なので、ほぼ半額で食べられる計算ですね。まあ、あちらはライスや付け合わせ付きですけど。
カレーといえばライス!
新宿中村屋では、8階の”グランナ“のカレーメニュー限定で、インドカリー用に”白目米”という希少なお米を使っています。
この”白目米”は元々生産量が少なく、江戸時代には「最も美味な米」として幕府に上納されていたり、明治時代に入ってからは宮内省(現在の宮内庁)指定の御納米だったほどの高級米で、新宿中村屋では昭和初期にこのお米を使っていたんだそうです。しかし、戦時中の米穀統制によって栽培が禁止されてしまい、一般には流通しない幻の米となってしまったんだそうです。
そして、1998年に新宿中村屋による白目米の復活プロジェクトによって、保管されていた種籾から栽培を開始し、見事復活を遂げたのだとか。現在でも限られた農家でしか生産されておらず、僕が調べた限りでは新宿中村屋(レストラングランナ)か埼玉県幸手市のふるさと納税の返礼品くらいでしか食べられないみたいです。
白目米はコシヒカリに比べて丈が20cmほど高く、倒れやすくて脱粒もしやすいため、栽培が難しいらしいのです。なので、作りたがる農家さんも少ないのかもしれませんね。
新宿中村屋では、印度カリーの発売当初(昭和2年頃)はインディカ米を使っていたんだそうですが、初めて見る細長いお米に戸惑ったりと日本人の口に合わなかったらしく、インドカリーに最も合う日本米として、当時でも生産量が少なく高級であった白目米に変更したという経緯があるそうです。
僕もインディカ米よりは日本のお米の方が好きです。
僕は毎日のように麻婆豆腐を食べるので、米にはこだわります。地方に行ったときは、その土地のお米を買ってきたりもします。
子供の頃から白飯が好きで、塩だけの味付けのおにぎりを自分で握っておやつがわりに食べたりしてました。学生の頃は、母親にお願いして弁当を日の丸弁当(白飯と梅干しだけ)にしてもらったりしたこともあるほどです。周りから見たら「あいつの家、どんだけ貧乏なんだよ!」と思われたかもしれません(笑)。
なので、この中村屋こだわりのインドカリーは美味しいお米で食べたい!
しかし、白目米は入手できないので、僕が普段から麻婆豆腐とカレー用に使っている熊本県の「森のくまさん」というお米を使います。(麻婆豆腐とカレー用に、多めに硬めに炊いて、すぐ食べられるように冷凍保存しています。)
「森のくまさん」は熊本県で約8年の歳月をかけて開発されたお米で、コシヒカリとヒノヒカリを掛け合わせたものなんだそうです。値段も安めですし、特に麻婆豆腐に合うと思っています。
“伝統のインドカリー”の作り方。
冷凍食品なので温めるだけなのですが、流石にパッケージの袋のまま電子レンジで加熱はできません。
中身を鍋に開けての加熱も推奨されていません。鶏肉の中心部が温まるまでにソースが煮詰まったりして品質が変化する恐れがあるそうなのです。
パックを冷凍のまま、沸騰したお湯で約18分加熱するのがおすすめの作り方だそうです。
ちょっと時間は長いですが、単に温めるだけなので手軽です。
盛り付け
やはり白飯の横にルウをかけるのが定番ですよねー。
実店舗では、ルウとご飯は別々に盛られてきますが、家で食べる場合はそんなことすると洗い物が増えて面倒なので、この盛り付けで。
色は、素朴な黄色です。 あまりにも素朴すぎて、逆に合成着色料を使っているんじゃないか?と思ってしまうくらいですが、もちろん合成着色料は使われていません。ウコンなどのスパイスによるナチュラルなカレーの色なんですね。
テクスチャーは水のように完全にサラサラなわけではなく、若干のとろみがあります。しかし、小麦粉や増粘剤は不使用です。
カレー皿とスプーン(余談)
余談ですが、僕のカレー皿は北野武さん(ビートたけし)のカレー屋さんのお皿です。
僕が子供の頃に、軽井沢に北野武さんのカレー店があって(2001年に閉店したらしい)、そこの売店で売られていたカレー皿を親にねだって買ってもらったものだと記憶しています。(なんで欲しかったのかは不明) お店でカレーを食べた記憶はないですが、店舗の裏にハウス食品の文字が入った箱が積まれていたのが印象に残っています。ルウ(レトルト?)はハウス食品でOEMしていたのでしょうね。
それ以来、これが僕の愛用のカレー皿となっています。おそらく30年近く使っているであろうこのお皿。その割にはプリントの剥げとかはほとんどなく(ゴールドのライン部分のみ剥げている)、なかなかの品質です。結構高かったんじゃないかな? いくらくらいで買ったんだろうか?
スプーンは「オリエンタルマースカレー」の24金張り(24KGP)のスプーンです。これは何かのキャンペーンに応募して当たったものだと思います。スプーンのつぼの部分の金張りは剥げてしまっていますけどね。
このお皿、ずっとカレー皿だと思ってたんですが、ハヤシライス用の皿だったことが先ほど判明しました。⬇︎ 希少らしいです。
食べてみます。
すっかり余談になってしまったので、早速食べてみます。
うま〜!
これは明らかにレトルトとは一線を画します。
クオリティ高い、お店の味です。
スパイスはもちろん、炒め野菜、鶏肉のブイヨン、バター、ヨーグルトなどがバランスよく溶け合っていて、クセもなく、まさに日本人好みの味に仕上がっていると思います。
スパイスもキツくなく、全てにおいてバランスが良い。
“万人受けする味”というのはこういうのを言うんでしょうね。
ほとんどいないと思いますが、この味が苦手で食べられないという人は、ちょっとかわいそうです。
炒め野菜として玉ねぎや人参が使われているはずなのですが、固形は見当たりません。完全にルウに溶け込んでしまっているのだと思われます。
糖類は使っていないのに、甘さも感じられます。この甘さは乳(ヨーグルトやバター)や野菜などの素材から自然に出てくる甘さだと思います。 これですよ、これ!糖類とか無駄に入れなくてもいいんです。素材の味を大切にした、ごまかさない味!
これは白飯必須です!! ”ナン”で食べてもいいのかもしれないけど、やっぱりこれは白飯だわ!
大き目の鶏肉が3個入っていますが、骨がついている部分があるので要注意です。
骨の部分は少なく、食べやすいです。
骨はこれだけ⬇︎しかありませんでした。
なので、けして骨で内容量(重量)をカサ増ししているわけではないです(笑)。あえて骨つき肉を使うことによって、そこから出る旨味やゼラチンを狙っているんだと思います。
小麦粉を使っていないのにソースに若干とろみがあるのはそのゼラチンと、形がなくなるまでルウに溶け込んだ野菜のおかげだと思います。
うーん、さすが元祖! これは美味しい。
お店で食べたのも確かにこんな味だったかも。
これはロングセラーになるのも頷けます。
うま味調味料や糖類も使わない、自然な旨味!!
冷凍だからこそ、ここまで再現できたわけですね。
レトルトよりも断然美味しい。
スーパーやコンビニなどで一般向けに販売するレトルトカレーは、大衆向けにするための価格設定やコストの関係もあり、色々と妥協しているののかもしれませんが、この冷凍カリーはお店と同じ味を提供したいというこだわりと意気込みを感じさせる商品です。 だからこそ、わざわざ冷凍で販売したんでしょう。 冷凍だと送料だけでも高く、それだけで敬遠されてしまいがちですが、それでもあえて冷凍を出したのは、そういうこだわりがあったからなのでしょう。
なので、送料込みで1食900円は納得できます。
辛さは?
“インドカレーなので辛いのでは?”と心配する人もいるかもしれませんが、さすがにそこは日本人向けになっています。 かといって全然辛くないわけではないです。
食べ始めは全然辛くないですが、時間差で後からじんわりと辛味がやってきます。
唐辛子の辛さというよりも、他のスパイスの辛味もあると思われます。(香辛料抽出物も入ってますし)
辛さに全く耐性のない人でもない限りは、普通に食べられる辛さだと思います。
辛味よりも旨味や甘味などが先行するので、辛さに弱い人でも心地よく食べられるはず!
辛くないとは言っても、スパイス感はちゃんとありますし、全てにおいてバランスよく仕上がっています。
これはお薦めです!
このカレーには油は使われていません(バターは使われています)ので、洗い物も楽々です。
食後のお皿を水で流すだけで綺麗になります。(かといって、ちゃんと洗わないとダメですよ!)
原材料的にも、毎日食べても罪悪感がない!
1食900円(ルウだけ)と聞くと、ちょっと高い感じもするかもしれませんが、900円でこのレベルのカレーが家で食べられると考えると、全然高くないです。
賞味期限も1年くらいはありますので、一人暮らしでも冷凍庫のスペースさえ許せば、6個セットを買っても問題なし! 1パックの大きさは一般的なレトルトカレーと同じくらいで、場所も取らないです。
贈答品としても最適! ただし、いきなり冷凍食品を送られたら困る人もいると思うので、事前に送る相手先への確認は必要だと思います。
ということで、新宿中村屋『伝統のインドカリー(冷凍)』の感想でした!
カレーもいいけど麻婆もね!
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