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本場四川の『辣子鶏』の素!!
本場四川の辣子鶏の素を見つけました!
“辣子鶏”は、日本では「ラーズージー」「ラーズーチー」「ラーツーチー」「ラーツーヂー」などと呼ばれていて、鶏肉を素揚げしたものに唐辛子や花椒や葱などを入れて豆板醤で炒めたシンプルな料理です。
日本の中華料理店だと「唐辛子と鶏肉の炒め物」的な名前でメニューになっています。
まあ、自分でも簡単に作れてしまう料理なのですが、本場四川の辣子鶏の素はなかなか売ってないので喜んで買ってきました。
最近日本でもよく見かけるようになった、本場中国四川省の四川天味食品のブランド『好人家(ハオレンヂィア)』のシリーズです。ハオレンジャ、ハオレンジャー、なんだか戦隊モノみたいな名前ですが、中国語では「素敵な家族」とかいうようなニュアンスの意味のようです。
『好人家』の商品は、日本国内では中国食品店はもちろん、ドン・キホーテやスーパーマーケットなどでもちらほら見かけるようになりました。
中国製品は、品質や信頼の問題で日本人からは敬遠されがちですが、その中でも”好人家”は日本人に受け入れられている方だと思います。
“好人家”は火鍋の素なども出していますが、麻婆豆腐の素は特に美味しかった。さすが本場のメーカーです。
パッケージチェック
パッケージの中に直接液体やペーストが入っているわけではなく、中に別パッケージで袋が入っているようです。160グラム入りで1回使い切りパックのようです。
⬆︎「四川民間伝統風味」と書かれています。 これは訳す必要もなく意味がわかりますね。
⬆︎「6ステップのチェックによって厳選した産地直送の唐辛子」を使用しているというような意味かな?
パッケージ裏面に書いてある説明
翻訳してみます。
=好人家の原材料へのこだわり= ☆油はCOFCO社※もしくはYi Hai Kerry社※のキャノーラ油を使用(※注釈:どちらも中国大手の食品メーカー) ☆産地直送の唐辛子と花椒は、色や形などが均一になるように6段階の選別を行っています。 鮮やかで自然な赤色の唐辛子、自然な色の花椒は脂腺が豊かです。 ☆産地直送の豆板醤は、伝統製法で作られ、300日以上の発酵と180日の乾燥を経て、より香ばしくなっています。
のような感じです。(独自の意訳なので、完全ではないですし、もしかしたら間違っているかも?)
とにかく、品質には自信があるというような内容です。
でも、以前、品質(安全)が保証されている中国食品でこんな事⬇︎もありましたけどね。(笑)
まあ、好人家の商品は大丈夫だと僕は信じています。
日本に正規輸入されている食品は、そこまで心配しなくてもいいかなぁ、と僕は思ってます。
どこで買った? いくらだった?
これは、確か横浜中華街の中国人向けの食品店で買ったと思います。(多分”僑豊物産”)
値段は忘れましたが300円くらいだったと思います。
ネット通販でもそれくらいで売られています。
原材料やカロリーをチェック
原材料は日本語のステッカーが貼られていました。
唐辛子がしっかりと入っているようです。
しかも、普通の唐辛子と塩漬け唐辛子の2種類が使われている模様。
そのほか、塩漬けナズナと塩漬け大根も入っているようですが、砂糖よりも使用量が少なさそうなので、具というわけでもなさそうです。
この原材料を見ると、中国食品にしては添加物が少ない気がします。
ステッカーを剥がして中国語の原材料表記を見てみましょう。
うーん、結構添加物が使われているんじゃないの?
特に、”塩漬け唐辛子”の原材料に色々と添加物が使われているようです。日本語の原材料表記では省略されているようですが・・・。「酢酸、Dエリソルビン酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム」などが使われています。
そのほか、グルタミン酸ナトリウムや5′-リボヌクレオチド二ナトリウムなどの旨味調味料が入っています。
まあ、これらの添加物は中国食品によく使われているやつですね。
さすがに日本で禁止されているものではないと思いますが、表記を省略したらダメでしょ!
作り方
作り方も、日本語訳がステッカーで貼られています。
え〜? ちょっと待て! ”1人目”というのは、おそらく1人前のことなんだろうけど・・・・
鶏肉1000g〜1300gって何よ! 1人で鶏肉1キロとか1.3キロも食べられないでしょうよ、普通。
中国語の作り方を見てみます。
何人前とは書かれていませんが、確かに1kg〜1.3kgの鶏肉を使うと書かれています。
1人前という以外は、日本語の作り方は間違っていないようです。
しかし、本品(辣子鶏調味料)160グラムに対して、油を200グラム使うというのがすごい!
素の量よりも油を多く使うのか! しかも、素にも油がすでに使われているというのに。
あと、中国語の作り方には、「お好みでネギを入れると良い」とか「辛いものが好きな人は唐辛子や花椒を追加して」的な事が書かれています。
まあ、豆板醤ベースなので、基本的にはどんな具材でも合うと思います。
好きな野菜を入れて少しでもヘルシーにすることもできますが、今回は”本格的辣子鶏”を目指して正規の作り方に倣って作ってみることにします。
外袋を開けると、こういうパッケージのものが入っています。
品番か何かだと思いますが『T03』の文字がかなり主張しています。
でも、これでは開封後に外袋を紛失してしまったら、何の調味料だかわからなくなります。
1.3キロの鶏肉だとさすがに量が多すぎるので、肉の量は半分、調味料も半分にして作ってみようと思います。
鶏肉は、唐揚げ用に売られていた若鶏のもも肉を使うことにします。
唐揚げ用なので、唐揚げサイズにカットされていますが、それをさらに細かく(1〜2センチ)カットします。
ちなみに、本場の辣子鶏は、鶏のどこの部位を使うとかではなく、丸鶏をそのまま叩き切って調理するらしいんです。(いかにも中国らしい! ワイルドだな!)
パッケージの写真も、丸ごとの鶏が写っていますしね。
なので、本場の(本格的な)辣子鶏は鶏肉に骨が入っていたりしますし、胸肉やもも肉とかが混ざっているのが本場流なんだと思います。(さすがに内臓とかは取り除くのかな?)
でも、流石にそれは大変だし、さらに食べきれないので、僕は骨なしの唐揚げ用のもも肉を使うことにします。
僕は鶏皮が好きなので鶏皮も一緒に入れたいところではありますが売ってなかったので、今回はもも肉だけで作ります。
作ってみます!
まずは鶏肉。 辣子鶏は鶏肉が重要です。
僕は、”若鳥ハーブ仕立てモモ唐揚げ用”を750グラム使うことにしました。
規定の量の半分くらいですね。
僕は鶏皮が好きなので、皮も入れたいと思い、追加で買ってこようと思ったら・・・
裏返したら、皮がそこそこ付いていました。 これ、見栄え良くするためにわざとひっくり返して皮が見えないようにしてパックしてるな?
鶏肉は、あえてあらかじめ冷凍をしました。 なぜかというと、生のままだとカットしづらいからです。
冷凍した後に、軽く水で流して少し解凍した状態だと包丁で切れやすくなるんです。
1〜2センチの大きさにカットしなきゃいけませんからね。
と言いつつ、 めんどくさいので2〜3センチの大きめカットにしました。
まずは鶏肉を炒めます。
作り方には「炒めます」と書かれていますが、本場ではどちらかというと鶏肉は素揚げにするような感じで作るようです。
しかしながら、大量の油(半量にしたので100グラム)を使うので、どっちにしろ炒めるというよりも揚げるような感じになりますね。
鶏肉から水と油が出てくるので、かなりの水分量となり、揚げているような感じになってきました。
日本語訳では、「水がなくなるまで炒めます」と書かれていますが、中国語では「水気がなくなり、黄金色の鶏油が出てくるまで炒める」と書かれています。 まあ、とにかくしっかりと炒めるということでしょう。
じっくり炒めていると、鳥から出てきた水分がなくなってきて、油(脂)だけになっていきます。
そのタイミングで長ネギを投入しました。
僕は、ネギはあまり硬すぎるのは嫌なので、程よく柔らかくなるまで炒めました。
長ネギに火が通った頃に、辣子鶏の素を開封して混ぜ込みます。
あれ〜? 唐辛子は丸ごと入っているんじゃないんだ?
パッケージの調理例写真には丸ごとの唐辛子がたくさん入っているのが写っているから、てっきり丸ごとの唐辛子が入っていると思ったのに・・・
でも、作り方には”唐辛子を入れる”なんてどこにも書いてないし。これじゃパッケージ写真のような辣子鶏が作れないじゃないか!
見た目は全然辣子鶏っぽくない・・・。
辣子鶏は、唐辛子がほぼ丸ごと入っていたり、大きめにカットされているものが入っているのが普通ですが、この辣子鶏の素は唐辛子はカットされて入っていたのです。
まあ、その方が食べやすいですが、見栄え的には唐辛子は丸ごと入っていた方がいいなぁ。
ちなみに、唐辛子を追加する場合は、鷹の爪の他に、”朝天辣椒”を丸ごと追加で入れて調理した方が絶対に美味しいです。 しかし、今回は製品のそのままの味と辛さを確認したいので、追加の唐辛子は入れずにいきたいと思います。
ちなみに”朝天辣椒”とはは、四川料理によく使われる丸い形をした唐辛子で、辛味は弱く、旨味のある唐辛子です。
普通の細長い唐辛子と一緒にこの唐辛子を辣子鶏に使うことも多いです。
完成!食べてみましょう!
固形の唐辛子がないと、全然辣子鶏に見えませんねぇ。
食べてみると・・・・
うーん、美味しい!!
美味しいんだけど、味的には”鶏肉の豆板醤炒め”で、想像していた通りの味でした。
自分でも作れちゃうような味です。
まあ、麻婆豆腐とそれほど調味料は変わらないので、ピーシェン豆板醤さえ持っていれば、テキトーにアレンジして作れるでしょうね。
鶏肉は、思ったよりサクサクしていませんでした。(でも、火が通っていないわけではありません。)
もしかしたら、もっとしっかりカリカリになるくらいに炒めた方が良かったのかな?
水分がなくなって油だけになっても、そのまましばらく炒め続けた方が良かったかもしれません。
で、原材料に書かれていた塩漬けナズナと塩漬け大根はどこに入っているんだ?それらしいものは見当たりません。固形で入っているわけではなく、細かく刻んで隠し味程度に入っているんでしょうかね。
丸ごとの花椒は入っていました。(でも、たくさん入っているわけではなく量は少ないので、痺れも弱いです。)
辛さは?
麻辣はかなり弱めです。
唐辛子の辛さも花椒の痺れも、かなり弱いです。
本場の辣子鶏でもこのレベルの辛さなのかぁ。
もっとガツンと辛いのを期待してました。
やはり辣子鶏は唐辛子が丸ごとたくさん入っているから辛くなるんですねぇ。
『辣子鶏』は、唐辛子は食べずに残す!?
『辣子鶏』は、鶏肉と一緒に唐辛子が丸ごとたっぷり入っている料理です。
昔、新宿の中国人経営の中華料理店で『辣子鶏』を食べたことがありまして、その時に唐辛子も全部完食したら、お店の人に「唐辛子全部食べちゃったんですか!?」と驚かれたことがあります。
こっちもびっくりして、「え?唐辛子は食べちゃダメなんですか?」と聞き返してしまいました。
すると「食べられるなら食べてもいいけど、中国でも普通は唐辛子はよけて食べますよ。」と言われました。
その時、初めて知りました。『辣子鶏』って、唐辛子と鶏肉の味を楽しむ料理じゃなかったのか・・・・。
揚げた(炒めた)唐辛子は美味しいのになぁ。 まあ、食べたかったら食べればいいんです。
でも、辣子鶏に使う唐辛子は、良い唐辛子を使わないと美味しくないんですよね。
僕は、美味しい唐辛子を使っている辣子鶏は唐辛子まで全部食べられますが、唐辛子が美味しくない辣子鶏は唐辛子は残しますね。
僕にとっては辣子鶏は唐辛子が命なんです。
この辣子鶏の素の唐辛子は、細かくカットされていて量も多くないので、唐辛子を丸ごと食べたくない人にはちょうど良いかもしれません。残さず全部食べることができますし。
アレンジ
流石に量が多すぎたので、半分残して、後からチャーハンにしてみました!
辣子鶏炒飯です。
辣子鶏を作った時に出てきた油を炒め油にして、朝天辣椒とスライスニンニクと溶き卵を炒め、
さらにご飯を入れて炒めた後、残った辣子鶏を投入し、よくかき混ぜた後にニラを入れて仕上げました。
味はバッチリです。 美味しい!!
その辺の中華料理店で出てくる四川チャーハンとかよりも美味しい!
ただ、ちょっと味が薄かったので、横浜京華樓の”香辣シーズニング”を入れました。
塩や、醤油で味を整えてもいいと思います。
まあ、この辣子鶏の素で、野菜炒めとか作ってもいいと思いますし、麻婆豆腐とか回鍋肉もできちゃうと思います。
豆板醤ベースですからね。
一度大量に辣子鶏を作った後、残った辣子鶏を麺と一緒に炒めて四川風麻辣焼きそばにしたり、炒飯にしたり、いろいろ楽しめそうです。
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