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宮崎の辛麺とはなんぞ?
今回は宮崎のソウルフードと言われている『辛麺(からめん)』のインスタント生麺を買ってきました。
生麺とは言っても要冷蔵ではなく、常温で保存できる商品です。

“宮崎辛麺”は、宮崎県にある『桝元(ますもと)』というお店が元祖と言われています。
宮崎では辛麺の専門店がいくつか出ていて、宮崎のB級グルメと言われているようです。

醤油ベースのサッパリスープに、ニンニクと一味唐辛子と溶き卵とニラを入れているのが特徴です。
それだけだと神奈川県川崎市のソウルフードと言われている『ニュータンタンメン』とそっくりなんですが、ニュータンタンメンは1967年誕生、辛麺は1987年誕生らしいので、ニュータンタンメンのほうが20年ほど古いようです。(WEB調べ)
ニュータンタンメンと辛麺の大きな違いは、麺です。ニュータンタンメンの麺は普通の中華麺ですが、辛麺の麺は『こんにゃく麺』と呼ばれる麺が使われているのです。実際にこんにゃくが入っているわけではなく、そば粉が入っていて弾力があるのが特徴です。
そば粉が入った弾力がある麺と聞けば、思い出すのが韓国冷麺です。
ということは、宮崎冷麺は川崎のニュータンタンメンに韓国の冷麺の麺を入れたものと考えればいいかもしれません。
ちなみに、今回買った商品を作っているアオキという会社は、宮崎の会社ではなく宮城県仙台市の製麺メーカーのようです。 宮城と宮崎は、”宮”の字は同じで語感も似ていますけどね。
なんで宮城のメーカーが宮崎の辛麺を作ったんだろうと思ったら、アオキの主力商品が『冷麺』だからのようです。
冷麺メーカーの作る宮崎辛麺。 楽しみです。
ちなみに、僕は桝元の実店舗には行ったことがありませんが、桝元のインスタント辛麺(特辛・激辛)は食べたことがあります。

辛麺に使われる唐辛子
辛麺は唐辛子がたっぷり使われていて、いかにも辛そうに見えるかもしれませんが、基本的には韓国唐辛子(韓国種)が使われているので、辛味は弱めです。
韓国唐辛子は辛味は弱く旨味と甘味が強いのが特徴です。 韓国のキムチには韓国唐辛子を使いますが、韓国キムチが唐辛子を大量に使っても辛味が弱いのは韓国唐辛子が使われているからです。 韓国唐辛子を使うからこそあの味が出るんです。 キムチ作りに普通の鷹の爪だけを使ったら”辛いけどおいしくないキムチ”ができあがるはずです。
ちなみに、僕がプロデュースした唐辛子『七海涼辛子』は韓国でも高級扱いされている韓国産の韓国唐辛子を使っています。 韓国唐辛子と言っても、韓国国内で流通しているのは大半が中国産だったりします。

話がそれましたが。
とにかく、宮崎辛麺は基本的には韓国唐辛子が使われているから、見た目よりは辛くないという感じです。
色で辛さは判断できません!
どこで買った? いくらだった?
北野エース有明ガーデン店(東京)にて購入。
価格は、税込みで430円でした。
具の入っていないインスタント生麺にしてはちょっと値段が高めです。
原材料やカロリー

麺は、小麦粉をメインにでん粉とそば粉が使用されています。かんすいも使われています。
スープは醤油がメインですが、砂糖が多めに使用されています。
ポークとチキンとビーフの3種類のエキスが入っているのが面白い。欲張りだな!
発酵調味料や化学調味料も使用されています。 まあ普通に美味しいだろうな。
問題は甘さだ・・・・。

カロリーは1食分あたり310kcalです。(具を入れない場合)
まあ、アッサリ醤油系ラーメンなのでカロリーは妥当な感じです。
中身

中身は、生麺と、液体濃縮スープ、唐辛子パウダーがセットになっていて、二食分入っています。
茹でる前の麺は硬いです。 辛麺の本家の『桝元』の麺よりも色が黒っぽい気がします。より冷麺に近いのかもしれません。というかほぼ冷麺の麺。

確かに糸こんにゃくのようにも見えます。黒いつぶつぶはそば粉だと思います。
これは、宮崎辛麺用ではなく、韓国冷麺用のものをそのまま使っているのではないでしょうか?
作り方

本格的に作りたいなら具材は必要です。
メーカー推奨の具材は、ニラ、にんにく、ひき肉、卵です。
全て家にあったので、全部入りで作ってみる事にします。
とにかく作り方通りに作ってみました。
麺は半生麺っぽい硬い麺です。 湯で時間は30秒で、茹でたあとに一度水洗いをして水気を切っておかなくてはいけません。ああ、ここでザルの洗い物が増える・・・・。
茹で上がって水洗いをした麺。 やはり糸こんにゃくみたい。ちょっと蕎麦にも見える。

具材の量はどれくらい入れたらいいのかわからないので、テキトーです。
280ccの水に液体スープを入れ、沸騰したら具材(みじん切りにしたにんにく、ひき肉、ニラ)と麺を入れ、再沸騰したら溶き卵を入れて軽くかき混ぜ、ひと煮立ちしたら出来上がりです。
というか、ひき肉は炒めないで茹でるんですね。アクが出たのが気になりました。

ひき肉は、牛豚の合い挽きを使用しました。
唐辛子は食べるときに入れる事にしました。 まずは、唐辛子を入れない辛さを試したいので!
実食
出来上がり!

見た目がなかなか豪華です!(具を沢山いれたおかげもあるでしょう。)
麺は蕎麦の香りがして、思ったよりも柔らかいです。 調理している間に茹ですぎたのか? それともこんなものなのか?(冷麺っぽい歯ごたえのある硬い麺を想像していた)

うーん・・・・・。
けっこう美味しいぞ? これ。
スープ醤油ベースですが、思ったよりも甘さは控えめです。
甘いには甘いんだけど、ちょうどよい感じ。 これ以上は甘くしてほしくないレベルですが、まあちょうどよい感じ。 残ったスープに追い飯が推奨されているのも頷けます。
具を入れなかったらただのピリ辛醤油ラーメンかもしれません。
スープは赤めの色をしていますが、辛味は弱いです。 ピリ辛レベル。
ということで、添付の唐辛子を入れてみます。
「添付の唐辛子でお好みの辛さに調節してください。」と書かれていますが、もちろん全量入れます。

辛さは?
唐辛子を入れたあとの辛さは・・・・。
まあ、ちょっと辛くはなりましたが、辛味は弱いです。
どれくらい弱いかというと、韓国の辛ラーメンよりも辛くないレベルです。
よほど辛さが苦手じゃない限りは食べられると思います。
常識的な辛さ。 イメージ的には「辛口」でもなく、「中辛」レベルでしょうか。
あと、唐辛子は韓国唐辛子ではなく普通の唐辛子を使っているようです。
色合いや照り的には韓国唐辛子っぽい感じもするのですが、多分普通に中国産唐辛子。
なので、負い唐辛子をします。 韓国唐辛子と七海涼辛子を投入!

これで旨味も辛味もばっちりです。
これは旨い。
正直、最初から全然期待してなかったのですが、意外においしかった!!
おそらく、自分で具材をちゃんと入れたのが大きいとは思いますが。
挽き肉(牛豚)の旨味と、ニラとみじん切りのにんにく効果はでかいと思います。
でも、その本格具材とスープの相性が絶妙!
お店で食べるレベルのラーメンができました。
おいしかった!!
追い飯はしなかったです。 余計なカロリー摂取になるので!
でも追い飯で食べるのも美味しいと思います!


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