辛さ満足レベル:※レベル表記方法についてはこちらのページを。旨さ満足レベル:
佐賀県の有名ラーメンメーカーが作る宮崎辛麺
“サンポー食品”は、佐賀県のインスタント麺のメーカーです。
僕は、”サンポー”と聞くと即座にとんこつラーメンのカップ麺が頭に浮かびます。サンポーではとんこつラーメンしか作ってないんじゃないか?というイメージさえあります。しかし、調べてみたところ担担麺や札幌味噌ラーメンやちゃんぽんやうどんなども作っているようです。 でも、やっぱりメインはとんこつラーメンのようです。
サンポーのラーメンは、チープ(良く言い換えれば”昔ながらの”)なんですが、美味しいんですよねぇ。そして、そのチープさがまた魅力なのです。
僕は子供の頃からサンポーのラーメンを食べていたわけではないのに、ノスタルジックを感じるのはなぜだろう。 僕が子供の頃から食べていたラーメンといえば日清のカップヌードルですが、それとはまた違った魅力があるのです。
今回は、そのサンポーが『ニンニクボンバー 宮崎辛麺』というカップ麺を出していたので買ってきました。 「まさか豚骨風味の宮崎辛麺じゃないよね?」と思ってしまうほどに、僕にとっては”サンポー=とんこつラーメン”なのです。 でも、豚骨風味の宮崎辛麺も美味しそうだな。
“宮崎辛麺”とは宮崎のご当地ラーメンと言われているラーメンで、醤油ベースのスープに、蕎麦粉入りの麺を使い、溶き卵、ニラ、ニンニク、ひき肉、韓国唐辛子粉を使った辛い系のラーメンです。 似たようなラーメンで、川崎(神奈川)名物の”ニュータンタンメン”というのがありますが、宮崎辛麺は元々はニュータンタンメンにインスパイアされて作られた物らしいです。(僕も、最近知った)なので、両者は似ていて当然なわけですね。
どこで買った? いくらだった?
スーパーマーケット「ヤオコー ららぽーと富士見店(埼玉県富士見市)」にて購入。
価格は税込みで171円でした。
この製品は、どうやらヤオコー専売商品らしいのです。埼玉県に本社があるヤオコーは、関東近県に160店舗ほどを展開するスーパーマーケットチェーンです。 なぜ佐賀県のメーカーが作る宮崎のご当地ラーメンを、関東のスーパーマーケットチェーンが限定販売する事に至ったんでしょうかね。
インパクトのあるパッケージ!
なかなか強烈なパッケージイラストがインパクト大です。
パッケージには商品自体の完成写真や調理例などのイメージ写真はなく、このイラストのみ。
「#九州のご当地麺 #ニンニク丸ごと1個分 #ニンニクマン参上」というハッシュタグ(?)と共に、
「1食あたりに使用しているニンニク具材の生換算重量1個分(約45g)に相当します。」と書かれています。 ニンニク1個と言っても、さすがに1房ではなく、1粒(1片)だと思われます。
ちなみに、以前セブンイレブンで売られていた宮崎辛麺(弁当)は、ニンニクが3粒入っていました。
ニンニクマンのイラストがいい味を出しています。これは目をひきます。
ニンニクの房の上部(葉っぱの部分をカットした部分)の描写がなかなかリアルです。
よく見るとニンニクマンの頭と、ニンニクマンが持っているニンニクの断面が全く同じです。最初にニンニクのイラストを描いて、それをベースにニンニクマンを描いたのかもしれません。まあ、どうでもいい事ですが。
とにかくニンニクマンのイラストが目をひきます!
「※イラストはイメージです」と注釈が書かれていますが、どう考えてもイメージ以外の何物でもないでしょう!笑
ヤオコー専売ということですが、ヤオコーのマークや、ヤオコー専売であるということはパッケージには記載されていません。 ヤオコーのプライベートブランドである「yes」のマークもないですし、コラボ商品であるという記載もないです。 なぜ、このような商品をヤオコー専売で発売するに至ったのか?
ヤオコーが企画した商品なのでしょうか? なかなか思い切ったと思います。
でも、需要はあるのでしょう。 僕も飛びついて買いましたし!
原材料や栄養成分
“にんにくボンバー宮崎辛麺”の原材料をチェックしてみます。
かやくはニンニクとニラのみ! あとは粉末スープの中にネギが入っているくらいです。
でも、宮崎辛麺なのに挽肉とか玉子は入ってないようです。宮崎辛麺の特徴からだいぶ外れている感じがします。
麺はサンポーお馴染みのラード入りの油揚げ麺です。この麺がうまいんだなこれが。
スープの原材料はなかなかシンプルで、チキンベースの醤油味っぽいですが、注目すべきは香辛料と豚脂がスープ原材料の一番上にきているところ。
糖類の使用量は少なめっぽいので、甘さは控えめだと思われます。大抵のメーカーはインスタント麺のスープに砂糖などの糖類を沢山入れて甘くしてしまうのですが、サンポーは糖類を無駄に入れてスープを甘くしたりはしません。 本物のラーメンだって、砂糖は使わないのが普通でしょ?
ちなみに、サンポーの主力商品である”焼豚とんこつラーメン”のスープにも糖類は使われていません。
“にんにくボンバー宮崎辛麺”の栄養成分はこんな感じ。
まあ、特筆することはない感じです。
開封! 作ります。
粉末スープ、あといれかやく、調味油の3袋が入っています。
麺は、同社の「焼き豚ラーメン」等と同じものを使っているのかな?
麺の香りがたまりません! この油揚げ麺の魅力は、ラードの風味によるものが大きいかもしれません。 揚げるときにラードを使って揚げているのか、それともラードを練り込でいるのかは不明ですが、多分ラードがポイントなのだと思います。この麺が美味しいんです。
粉末スープを麺の上に開けます。
粉末スープの中には乾燥ネギと少量の唐辛子が入っていました。
さすがに豚骨風の香りはしません。
湯戻し時間は3分。
よくかき混ぜたあと、調味油を入れない状態でスープを味見してみたのですが、チキンエキスのみで作られたスープは、ストレートに醤油ラーメンの風味でした。
甘さもなく、しっかりとした醤油ラーメンがベースになっています。
しかし!やはり調味油を入れないとこのラーメンは完成しないようです!
この多めの調味油がサンポーラーメンの重要な隠し味になるわけですねー。
サンポーの豚骨ラーメンにもついているこの調味油が、独特な豚骨の臭みを出していて良いのです!
でも、さすがに豚骨ラーメンに使われているものと全く同じものではない感じで、臭みは抑えめになっている気がします。だけど、ちょっと豚っぽいコクが出ました。
サンポーのラーメンは油と麺がポイントなのかも!
そして、「あといれかやく」を投入です。
乾燥(フリーズドライ?)のニラとみじん切りのニンニクです! 乾燥具なのにわざわざ後入れにするのは出来上がりの見た目の為でしょうかね? でも、すぐにお湯で戻るので、投入後にすぐ食べても問題はありません。むしろ歯応えがあって、生ニンニクのような雰囲気もあります。
なかなかのニンニク量です。 合計すると一片分くらいはあるようです。(パッケージには”生換算で1個分”)と書かれていますが。房で1個ということではなく、1粒ということですね、さすがに。
細かいみじん切りなので、量が多く見えます。
同じニンニク1片分でも、パウダー状とか丸ごと一粒だと全然インパクト出ないですからね。
唐辛子の赤みなどはほとんどなく、見た目はまったく宮崎辛麺には見えません。これ、なんで”辛麺”と名付けたんでしょうかね?
この刻みニンニクだけで、辛麺以上のインパクトがあるのに、なぜあえて”宮崎辛麺”にしたかったんでしょうかね。(九州のメーカーだから、なんとかして九州っぽさを謳いたかったのかも?)
どうせなら、もっとヴィジュアル的にも宮崎辛麺っぽくすれば良かったのに。
これで大量の唐辛子と溶き卵が入っていたら、唐辛子の赤、ニラの緑、玉子の黄色、ニンニクの白のコントラストでヴィジュアルも完璧だったと思います。
食べてみると・・・
食べてみると・・・・ 旨い!
やはり、予想通り美味い!!
スープは豚骨風味はなく、全然甘くないし、ガーリック風味が全面に押し出されています。
麺も、サンポーのお馴染みのチープな油揚げ麺の風味で、これがまた美味しい。
ただ、宮崎辛麺っぽさが全然ないのがちょっと残念。
“辛麺”とは言っても、辛さはかなり弱めです。
まあピリ辛レベルですが、辛味はちゃんと感じられるので、一応は「辛麺」であることに違いはありません。
余計な甘さもないので、白飯が欲しくなります。
当然スープまで全部飲み干しました。
食後の臭いはなかなか強烈です。
僕は、どんなラーメンであっても後からガーリックパウダーを追加する事が多いのですが、このラーメンにはガーリックパウダーを追加しようという気にはなりませんでした。 それくらいしっかりとニンニクが効いているんです。
ニンニク風味は満足できるレベルです!
これを食べて半日くらいは、自分で自分の口臭が臭いのがわかりました。
なので、結構周りにニンニク臭を振り撒いているかも・・・
これを食べたら、外出や人に会うのは控えた方がいいと思います。
僕は食べた後に叔父の家に遊びに行ったんですが、特に何も言われなかったですがね笑
宮崎辛麺っぽくはない
宮崎辛麺の要素である、大量の韓国唐辛子、蕎麦粉入り麺、溶き卵、挽肉などは盛り込まれていないので、見た目は全然宮崎辛麺ではありません。
しかし、微塵ぎりされた乾燥ニンニクがヴィジュアルにインパクトを与えています。
これは満足できる一品です。
しかし、佐賀県で作ってるんだしし、もはや何が宮崎辛麺なのかはわかりません。
これは“ニンニクにらスタミナ醤油ラーメン”ですね。 別に宮崎辛麺を謳わなくても充分なのに!
でも、美味しかった!!
また買ってもいいと思いました。
コメント