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東京系 “油そば” とは?
『油そば』というのは、東京(武蔵野方面)発祥の汁なしラーメンです。
一応、東京のご当地ラーメン的地位は築きあげているラーメンだと思いますので、あえて”東京系”をつける必要はないと思うのですが、全国的には知らない人も多いと思うので、この商品ではあえて”東京系”とつけたのでしょう。
『油そば』は、醤油ベースで油(ラード)多めのタレの汁なしラーメンで、基本の具は海苔、メンマ、ナルト、ネギ、叉焼という、スタンダードな醤油ラーメンと同じような感じなのです。なので、本来はその名前から想像されるようなジャンキーさはないのです。むしろ、スープが少ない分、普通の醤油ラーメンよりは塩分などは控えめなはずです。
しかし、味変として酢、ラー油、ニンニク、胡麻などを入れたり、お店によってはトッピングに、マヨネーズ、チーズ、背脂、天かす、半熟卵などがあったりするので、場合によってはかなりジャンキーにもなり得る恐ろしい食べ物なのです。(笑) 現代では、むしろそれが油そばとしての醍醐味になっている気がします。
油そばの発祥については諸説あるようですが、1950年代頃から東京の武蔵野地域から多方面に広がっていき、1990年代後半にちょっとしたブームになりました。
僕も油そばを知ったのはちょうどそのブームの頃で、桜上水(世田谷区)の甲州街道沿いにある油そば専門店『あぶら〜亭』に行ったりしてました。『あぶら〜亭』はその頃からすでにお店の外環や内装は年季が入っていた感じだったので、創業はいつなのかは不明です。しかし、今現在でも営業していて老舗の部類に入りそうです。(元祖とかではない)
よく考えてみたら、このお店は『あぶらそば』ではなく『油麺』とか『あぶら〜めん』というメニュー名になってるんですね。
お店には専用駐車場がないので僕はなかなか行けませんが、久しぶりに行ってみたいなぁ。
本来は朝4時頃まで営業していますが、このブログを書いている現在は新型コロナによる緊急事態宣言期間中なので夜19:30に閉店しているようです。(給付金もらえるからねぇ)
というか、さすがにこの歳で、夜中の3時に油そばやばい(笑)
ちなみに、あぶらー亭の看板には『あぶら〜亭 桜上水店』と書かれていますが、他に支店はなさそうです。
あと、カップ麺の油そばとしては、『ぶぶか』というお店の油そばが明星食品から定番化されています。 全国発売されていると思うので、見たこともある人も食べたことがある人も多いかと思います。
ちなみに、『ぶぶか』の実店舗は元々明星食品の社内ベンチャーとしてスタートしたんだとか。 最近知りました。
だからずっと明星食品から定番発売されているのか!
ちなみに、現在は営業譲渡され、東証一部上場企業であるサガミホールディングスが運営しているらしいです。 いずれにしても大企業資本系だったとは!
あ、今回は『ぶぶか』や『あぶら〜亭』は関係なく、マルちゃん(東洋水産)の製造する『やみつき旨辛 辛赤 東京系油そば旨辛MIX』の話です。
辛い系の油そば
油そばは、本来は辛い食べ物ではありません。
油そばに辣油を入れるのは定番ではありますが、mustではないですし、そもそも辣油を入れたとしても辛さなんてたかが知れています。
そういえば、僕が子供の頃、お店の麻婆ラーメンにラー油1瓶入れて食べてました。カロリーやばいでしょ・・・・。ある意味”油そば”ですね。 子供だったからこそできたんだろうなぁ。
一応、この商品は『やみつき旨辛 辛赤 東京系油そば旨辛MIX』という名称の通り、ある程度は辛さを売りにした油そばです。(商品名に”辛”の文字が3回もでてきますからね。)
しかも、イメージとして唐辛子の写真が載っています!!
イラストではなく、本物の唐辛子の写真だ!
なので、このパッケージを見て「買いたい!食べたい!」と思うのは、それなりに辛いものが好きな人に限定されそうです。
でも、『激辛』とは書かれていないので、常識的な範囲の辛さだというのは想像できますけどね。辛さに関する注意書きもないですし。
“旨辛MIX”というのは、普通の油そばに”旨辛”をMIXしたという意味合いなのでしょうかね?
パッケージにも“東京で親しまれてきた油そばを、ラー油と唐辛子で旨辛にアレンジ!”と書かれているので、そういうことかもしれません。
どこで買った? いくらだった?
イオンスタイル有明店にて購入。
価格は、税込みで138円でした。
原材料やカロリー
原材料:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(しょうゆ、ラード、植物油、香味油脂、醸造酢、チキンエキス、ポークエキス、砂糖、香辛料)、かやく(メンマ、なると、ねぎ)/加工でん粉、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、パプリカ色素、香辛料抽出物、増粘多糖類、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)
麺にしょうゆや香辛料や粉末野菜が使われているのは面白い。拘りでしょうか?どういう効果があるんだろう? 麺だけでも食べられそうな原材料構成です。
タレは、ちゃんと醤油ベースでラードも多めに使われています。さらに植物油脂、香味油脂と、油三昧です!砂糖の使用量が少ないのも良い!味付けもシンプルです。
カロリーは、1食あたり491kcalです。
お店で食べる本物の油そばは、普通のラーメン(一般的なスープありの醤油味)よりはカロリーは低めだと言われています。
確かにこの商品も、汁なしカップ麺にしてはカロリーは低めです。
でも、先にも書いたように、油そばは追加のトッピングや味変がカロリー増の元になるんですよ。
お好みでとは言え、マヨネーズ入れたり辣油入れたりもしますからね。
当然、僕は辣油とマヨネーズは入れたい派です。
食塩相当量は、汁なし麺ということもあって妥当な線です。
麺量も90グラムなので普通盛りです。
作ります。
油揚げめん、液体ソース(液体スープ)、かやくのセットです。
酢やラー油などの調味料は別添されていないんですね。
麺の色が茶色いのは醤油などが使われているからだと思います。
かやくを麺の上にあけ、お湯を入れて4分後にお湯を捨て、タレを入れてかき混ぜればできあがり。
なんかちょっと寂しい↓
具の内容は、ネギ、めんま、ナルトという、一般的な油そばの具ですが、量は少ないです。
肉類が入っていないのが非常に残念。
しかも、「赤辛」という名所や赤いパッケージにもかかわらず、油そば自体に赤みはほとんどありません。
食べてみると・・・。
酸っぱい・・・・。 これ、最初から酢が入っているし、酢が効いている。
酢は別添にしてほしかった!
豚骨醤油系の味は良いのですが、始めから酢味を利かせているので、酢が苦手な人はどうしようもないです。
油そばは、たしかに酢を入れるのが定番ではありますが、デフォルトの状態では酢は効いてなくて、食べている途中で好みによって味変で酢や辣油を入れたりするのが普通です。
酢を入れるとサッパリしますし、ヘルシー感がありますが、油そばにサッパリ感を求めるのもねぇ(笑)
一応、『赤辛』を冠してるので、辣油は最初から入っててもいいと思うんですけどね。酢は別添にすべきだったのでは?
ちなみに、僕は酢は好きなのですが、油そばには酢は入れたくない派です。
酢は健康にもいいので、僕は朝は必ず麻婆豆腐を食べる前に野菜ジュースを飲むのですが、野菜ジュースには黒酢を入れて飲んでいます。
でも、油そばには酢はあまり入れたくないかな・・・。
でも、油そばの基本の味は悪くありません。
砂糖も控えめなので甘ったるさもなく、白飯と一緒に食べても合う感じです。
で、辛いの?
はい。肝心の”辛さ”についてですが・・・。
まあ、想像通りピリ辛です。 まあ、万人受けする無難な辛さです。
普通に油そばにラー油を入れたレベルの辛さです。
刺激的な辛さを求めて購入したら裏切られます(笑)
商品名やパッケージのイメージだと、もうちょっと辛いのを想像するかもしれません。
味変!
『味変(あじへん)』は、最近よく聞くようになった言葉ですが、「味が変」という意味ではなく、「味を変更する」という意味です。 食べ物を食べている途中に調味料などを追加して、味や風味をへんかさせて食べることを指します。
油そばは、味変向けの食べ物ですし、食べながら色々味を変えるのも楽しみのひとつです。
本来は「酢」も、あとから加えるのが普通ですが、この商品は最初からタレに酢が入ってしまっていますし、よほど酢が好きじゃない限りはこれ以上酢を追加しようとは思わないかもしれません。
何度も言いますが、油そばはデフォルトでは酢が効いた食べ物ではないので、酢は別添にしてほしかった・・・・。
この油そばを、さらに味変して楽しもうという場合には、
マヨネーズ、ガーリックパウダー(もしくはおろしにんにく)、海苔、半熟卵、マヨネーズ、揚げ玉、一味唐辛子(七海涼辛子)などを入れると良いです。
シュレッドチーズを入れたりするのも良いかもしれませんが、その場合はチーズをしっかり溶かすために電子レンジで温めなおしたほうがよいでしょう。その際にはちゃんと電子レンジ対応の容器に入れ替えないとだめです。このカップ麺のカップは電子レンジ対応ではないので、溶けちゃいます。
あと、試してはないですが、納豆とか入れるときっと合うような気がします!
僕は絶対入れませんが、魚粉や鰹節などが好きな人は入れてもいいかも?
ということで、色々と期待外れではありましたが、別に不味いというわけではなく、普通にはおいしいです。 まあ僕はもう買いませんけど。 でも、その前にこの商品を買ったのは意外と前なので、もう売ってないかもですけどね。
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