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世界一辛いラーメン!?
『The Spiciest Ramen in the world』を謳っている韓国のインスタントラーメンを見つけました。
“世界一辛いラーメン(世界一スパイシーなラーメン)”ということです。
韓国のインスタントラーメンって、”辛いのが普通”です。
パッケージに”辛い”とか書かれていなくても辛いのが当たり前だったりします。
韓国のインスタントラーメンで辛くないものを見つける方が難しいくらいです。
とは言っても、韓国のインスタント麺は驚くような辛さではなく、旨辛なんですよね。
だから韓国の『辛ラーメン』は、日本のコンビニやスーパーでも必ず置いてあるほどに浸透しています。 僕は辛ラーメンよりもノグリウドン(ノグリラーメン)の方が好きですけど。
で、10年くらい前かな? PALDO社のトゥムセラーメンが発売されたあたりから、韓国ラーメンも激辛なものが発売されるようになった気がします。
プルダック焼きそばなどは日本でもヒットしました。
そして、最近では本気で辛い超激辛ラーメンまで出てます。
『閻魔大王ラーメン(염라대왕라면)』⬇︎は、本気の商品です。
閻魔大王ラーメンもそうでしたが、今までの韓国ラーメンは、ここまでリアルに危機感を煽るような(真面目に辛そうな)パッケージのものはなかったですからね。
韓国人でも激辛なものはあまり食べない
韓国は日本よりは辛い食品を食べる国ではあるものの、甘辛な食べ物が多いですし、非常識に激辛なものを常食しているわけではありません。 辛さで言えば、中国の四川や湖南の方が本気で辛いものを食べているかもしれません。
僕が以前韓国に行った時、現地の料理店で追い唐辛子をしてたら、注目されたり「怖い」と呆れられたりすることがしばしばありました。 韓国人の知り合いも「韓国人でもそんなに辛いものは食べないよ」と呆れられました。 僕の追い唐辛子レベルで驚かれるくらいですし、韓国では普段から辛いものは食べるものの、激辛なものを食べているわけではないのだと知りました。
韓国は旨辛!
韓国では、辛味よりも旨味や甘味の強い”韓国種”の唐辛子をよく使います。キムチに使われる唐辛子ですね。 韓国種の唐辛子は赤色が濃くいので、より辛そうに見えるんですが、辛味は弱いんです。
だからキムチって、あんなに大量に唐辛子を使っていて真っ赤なのに辛くないんです。
もし、普通の鷹の爪でキムチを作ったら、辛いだけで美味しくならないと思います。
そうなんです。韓国唐辛子は美味しいんです。 僕は、韓国唐辛子は家に常備してありますし、僕がプロデュースした『七味涼辛子』にも、貴重な純韓国産(正真正銘)の韓国唐辛子をブレンドしています。
韓国唐辛子って、韓国で流通しているものでもほとんどが中国産なんです。純韓国産の韓国唐辛子は値段が高いんですよ。
“韓国産”と書かれている唐辛子でも、実は中国産だったりすることが多いんです。紛らわしいです。
このサイトが詳しいです⬇︎
要は、中国で栽培された韓国種唐辛子を韓国国内で粉砕加工したら「韓国産」を謳えるんです。
日本の蕎麦にも同じようなことが言えます。 僕は十割蕎麦が好きでよく買うのですが、蕎麦の本場と言われている長野県製造の蕎麦であっても、原材料は中国の蕎麦を使っている事が多いんです。パッケージ(原材料表示)に「国内製造」とか書かれている場合、あくまでも”外国産の蕎麦を日本国内で蕎麦の麺に加工した”というだけのことです。 本当に国内産の蕎麦を使っている場合はセールスポイントになるので、ちゃんと「北海道産そば使用」とか長野県〇〇産蕎麦使用などと書いてあって、価格も高いです。
紛らわしいですねぇ。
というか、話が逸れてしまいました。
韓国も超激辛ブームなのか!?
日本の”超激辛ブーム”と同じようなタイミングで、韓国でも本気の激辛ブームが到来しているようです。
今回買ってきたのは、『볶음면 불마왕 (ポックムミョン ブルマワン)』というラーメンです。
日本語に訳すと『 焼きそば(炒め麺)火魔王』です。
辛そうですねぇ。
韓国のインスタント麺で、このようにおどろおどろしいパッケージは珍しいです。
閻魔大王ラーメンもかなりインパクトがありましたが、パッケージでなかなかの本気度が伺えます。
キャロライナ・リーパーの実が髑髏になっているという、なかなか面白いアイデアの絵です!
「辛い」とか「危険」とかの余計な文字が書かれていないところが、逆に不安を煽ります(笑)
まあ、キャロライナリーパーを使っているという時点で、そこそこ辛いのは間違いないです。
どこで買った?いくらだった?
『北野エース 有明ガーデン店(東京都江東区)』にて購入。
価格は、税込みで421円でした。 輸入品で400円オーバーのインスタント麺・・・。
高級インスタントラーメンですね。
通販でも売られています。
パッケージチェック
パッケージの表面には商品名『볶음면 불마왕 (ポックムミョン ブルマワン)』だけが書いてあって、あとは辛そうな調理例の写真に、炎と唐辛子を模した髑髏のイラストが書かれているのみ。
「激辛」だとか「Danger」だとかそう言ったキャッチコピーは一切書かれていません。潔いです。
裏面を見ると・・・・
『The Spiciest Ramen in the World(世界一辛いラーメン)』と書かれています。
要は、世界で一番辛い唐辛子「キャロライナリーパー」を使っているというわけですね。
「”チョンヤン唐辛子”の約150倍辛い」と書かれていて、辛さ比較表まで出ています。
(チョンヤン唐辛子とは韓国の青唐辛子です。)
1.キャロライナリーパー 1,500,000〜2,000,000スコヴィル
2.チョンヤン唐辛子 4,000〜12,000スコヴィル
3.ハラペーニョ 2,500〜10,000スコヴィル
4.タバスコソース 2,500〜5,000スコヴィル
5.青唐辛子 1,500スコヴィル
なるほど、日本と同じように、韓国の激辛界にも「キャロライナ・リーパー」が進出しているんですね。
日本では、「キャロライナ・リーパー」は国内でも栽培されたりと入手が容易(値段は高いが)になっているために、同じく激辛系唐辛子の”トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー”と共に激辛系の料理店やラーメン店などでは使うところが増えてきました。
キャロライナリーパーは超激辛系唐辛子で、これさえあれば料理を手軽に辛くできてしまうんです。
その代わり、香りが強くて独特な風味があるために、料理の風味を変えてしまうという難点があります。
僕は「キャロライナリーパー」の風味は好きじゃないんですが、辛さはお墨付きです。
手軽に簡単にいくらでも辛くできる時代になりました。
なので、これからの激辛グルメはは辛さと旨さの両立が重要になってきますね。 辛さはいくらでも辛くできても、旨さはいくらでも旨く、というわけにはいきませんからねぇ!
キャロライナリーパーを使っているということで、かなり辛そうである事がわかりました。
でも、キャロライなリーパーって、僕は風味があまり好きじゃないんですよね・・・。
ハバネロを始めとする激辛系唐辛子全般に言える事なんですが、入れすぎると、料理の風味を大幅に壊してしまいます。 もちろん普通の唐辛子にもそういう風味はあるのですが、激辛系唐辛子は風味が強い(クセがある)傾向にあります。
辛さは14,444SHU
韓国のこの製品の韓国の公式サイト(?)によると、このブルマワンラーメンの辛さは14,444スコヴィルだということです。
あら? 数値的には大して辛くない気が・・・・。 一桁足りないような・・・・。144,444スコヴィルの間違いでは?
以前、”東京都内の激辛ラーメンのスコヴィル値を計測する”というのをテレビ番組の企画でやったのですが、その時に一番辛かったラーメンのスコヴィル値は117,000SHUスコヴィルでした。
ということは、このブルマワンラーメンの辛さは、東京一辛いラーメンの1/10の辛さってことになる?
だけど、ブルマワンは “世界一辛いラーメン” を謳ってますからねぇ。
原材料やカロリーなど
正規輸入品なので、原材料や作り方はちゃんと日本語のシールが貼られています。
スープの一番上に”砂糖”がきています。結構甘いのかな?
韓国は、基本”甘辛”ですからね。
あと、”食酢なしょう唐辛子”というのが気になりますが・・・・なんだろう?
カロリーは543.7kcalとちょっと高めではありますが、食塩相当量が1.78グラムとかなり少なめです。珍しいです。
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