辛さ満足レベル:
旨さ満足レベル:
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ヤックスドラッグだけでしか買えないカップ麺
千葉県に本社があるチェーンドラッグストア『ヤックスドラッグ(yac’s)』。
ヤックスドラッグは、千葉をドライブしているとあちこちでみかけます。
薬関係だけじゃなしに、日用品、食品も充実しているお店です。
そのヤックスドラッグ60周年を記念して作られたカップラーメンを見つけたので買ってきました。

ちなみに、同じ60周年記念商品で、山中食品xヤックスの『雷鳥 ガーリック+唐辛子味』というのも発売されていました。 これは美味しかった。
千葉三大ラーメン!?
この『アリランラーメン(アリランらぁめん)』というのは『千葉三大ラーメン』のうちのひとつなんだそうです。
ところで、『千葉三大ラーメン』って、なんでしょう?
僕が個人的に千葉のご当地ラーメンで思いつくのは『勝浦タンタンメン』と『竹岡式ラーメン』の2つです。
あと一つは・・・・ラーメンとん太(千葉に本社があるラーメンチェーン店)かな?
ちがうんです。
調べてみたところ、『勝浦タンタンメン』と『竹岡式ラーメン』と『アリランラーメン』の3つが『千葉三大ラーメン』なんだそうです。
うーん、僕にとっては、千葉のラーメンといえば”ラーメンとん太”なんだけどなぁ(笑)
冗談はおいといて・・・(でも半分は本気)
『勝浦タンタンメン』と『竹岡式ラーメン』と『アリランラーメン』
この3つのラーメンには共通するところがあります。
“醤油ラーメン”、”角切りの玉ねぎが入っている”
という部分です。 これは偶然でしょうか?
醤油は千葉の名産ですが、玉ねぎは千葉が特別に名産だという話はきいたことがありません。
しかし、今くらいの時期(1〜3月)に房総の道の駅に行くと、必ずと言っていいほど”葉玉ねぎ”を見かけます。 というのも、千葉県は”葉たまねぎ”の生産量に関しては日本一を誇るんだそうですよ。
“葉たまねぎ” というのは、玉ねぎの玉の部分が育つ前に収穫したものです。麻婆豆腐などに使われる”葉にんにく” と同じですね。(”葉にんにく”も、にんにくの球が育つ前に収穫した葉っぱを使う)
ただ、千葉三大ラーメンに入っているのは、葉玉葱ではなく普通の玉ねぎのみじん切りです。
でも、似たような点があるこの”千葉3大ラーメン”は、それぞれ全く無関係というわけでもないのかな、と勝手に想像してます。例えば、勝浦タンタンメンにインスパイアされてアリランラーメンや竹岡式ラーメンができたとかね。(これは僕の勝手な推測です。)
ちなみに、勝浦タンタンメンと竹岡式ラーメンは元祖であるお店がそれぞれ同時期(同年)に営業開始をしたらしいので、やはり完全に無関係ではなさそう。
勝浦タンタンメンの元祖と言われる『江ざわ』の創業は1954年。
竹岡式ラーメンの元素と言われる『梅乃家』の創業も1954年。
アリランラーメンの開業はそれからだいぶあと(1972年)なので、勝浦タンタンメンと竹岡式ラーメンのいいとこどりをした可能性もありますね。(あくまでも僕の勝手な推測ですよ)
ちなみに、勝浦タンタンメンは房総半島の太平洋側(外房)で発祥し、竹岡式らーめんは房総半島の東京湾側(内房)での発祥です。いずれも港町です。 それぞれの港に漁から戻ってきた漁師たちが、冷えた身体を温めるためにラーメンをたべたんだとか。
それらに対して、アリランラーメンは房総半島の内陸部で開店しています。

それぞれの位置関係はこんな感じ! 正三角形になればおもしろかったのにな。
僕は勝浦タンタンメンのお店は色々巡ったことがあるのですが、竹岡式ラーメンとアリランラーメンは実店舗では食べたことが一度もありません。
全国区で有名なのは勝浦タンタンメンですね。B級グルメブームでその名を全国に知らしめました。
勝浦タンタンメンは、”勝浦タンタンメン組合”があって商標登録をしていますが、色々なお店が加入していてあちこちで食べられますが、竹岡式ラーメンは出している店が少ないし、アリランらあめんにいたっては親族が経営する2店舗しかないという状態で、しかも登録商標をとっているので他のお店が勝手にアリランらあめんという名前のラーメン(商品)を出すこともできないわけです。なので事実上アリランラーメンを食べられるのは2店舗しかないわけです。それって『三大ラーメン』といえるのかなぁ? 大きくないし・・・。
『三大』というからには、もっと地域に根づいていてそれなりに有名であるべきな気もしますが、そう考えると千葉の有名ご当地ラーメンは『勝浦タンタンメン』と『竹岡式ラーメン』以外はあてはまるものがないような気もします。
千葉県松戸市にある『とみ田(つけ麺)』や『ラーメンとん太』のように”お店的に有名”なのはありますけどね。
まあ、『千葉三大ラーメン』を作るにあたって、最後の最適な一つが見つからないのでアリランらあめんを強引に当て込んだのかもしれません。
ところで、『日本三大夜景』とか『世界三大がっかり』のように、『三大〇〇』っていうのが多いですが、なぜ3つにしたがるんでしょうかね。別に無理に3つ選ばないでもいいような気もしますが、語呂が良いからか?
韓国ラーメンではない
『アリランらーめん』という名称は、名前だけを聞けば”韓国ラーメン”と思ってしまいそうです。
かと言って、韓国発祥なわけでも、キムチが入っているというわけでもないです。
Wikipediaによると『アリランラーメンは発祥の店の場所が峠ということもあり、朝鮮半島の伝説の峠「アリラン峠」を越えられるようなスタミナのつくラーメンという意味からこの名前が付けられた』ということらしいです。 なので、韓国発祥とか韓国ラーメンをヒントにしたとかではないようです。
ということは、名付けた人がアリラン峠ではなく箱根峠を連想してたら、もしかしたら『箱根ラーメン』になっていた可能性もあるんですね。余計に紛らわしくなりそうですが(笑)
どこで買った? いくらだった?
ヤックスドラッグ 大和田店(千葉県八千代市)にて購入。
価格は税込みで235円でした。
このラーメンはヤックスドラッグでしか買えません。
ヤックスドラッグは、千葉、東京、神奈川、埼玉、茨城にしか店舗がないので、なかなか見かけないかもしれません! しかも、数量限定だと思うので、在庫がなくなり次第終了かも?

ちなみに、お店で食べると一番安いラーメンでも900円らしいです。
千葉の山の中のラーメン店で900円とは!なかなか強気な価格です。
原材料やカロリー

スープの原材料がなかなかすごいです。
“にんにくしょうゆ” を筆頭に、”しょうゆ”、”しょうゆ調味料”、”粉末しょうゆ”、と、4種類の醤油が使われています。
どんだけ醤油味なんだ!!!
糖類もけっこう多めに使われてはいるものの、ここまで醤油が入りまくっていると甘さも気にならなくなりそうです。
出汁的にはポークエキスや豚脂が入っているので、ポーク系なのかな?
製造者が日清食品というのもあって、なかなか期待できそうです。

カロリーも、さすが醤油ラーメンなだけあって、361kcalと低めになっています。
でも、さすがに塩分は6.7gと多めですね。 醤油が入りまくってるからというのもあるのでしょうか。
中身

パッケージの中身は粉末スープ、液体スープ、かやく、の3袋が入っています。
麺はかなり細麺に見えます。
作ります。
先入れするのは”かやく”のみ。 粉末スープと液体スープは後入れです。
具は、玉ねぎ、フライドガーリック、にんにくです。 肉類は入っていません。
具の量はちょっとさみしい感じは否めません。

麺が細い割には、湯戻し時間は5分と長めになっています。 なぜだろう?
玉ねぎをしっかり戻すためとか?
ちなみに、蓋の裏に『アリランらあめん』についての解説がかかれていました。

この方が考案者のようです。
お店は千葉の長生郡に2店舗あるだけで、アリランらあめんはこの2店舗以外では食べられないようです。(登録商標されてます)
でも、正式名称は”アリランらあめん”、”アリランラーメン”、”アリランらーめん”のどれなんだろう?
公式ページでもこの3つの表記が混在していて統一されていないです。
まあ、商標登録しているのなら、どの表記も登録しているんでしょうけど、このカップ麺に使われている『アリランらあめん』が正式なのかもしれません。
食べます!

竹岡式ラーメンのように黒っぽいスープです。一般的な醤油ラーメンよりも色は濃い感じがします。
実際に味も醤油味が強く、濃いです。
そして、にんにくの風味が効いています!!
スープの甘さは想像していたよりは控えめで、ご飯が欲しくなる感じです。
かといって、個性的かと言われるとまったくそんな事はなく、よくある”にんにく醤油ラーメン”です。
町中華だと『スタミナラーメン』的な名前で出てきそうな感じです。
肉類が全く入っていないのが残念な点です。
実店舗でもノーマルのアリランラーメン(900円)にはチャーシューはついてこないようです。
チャーシュー入りにすると1,200円らしい。 やっぱ、ちょっと高いなぁ。
でも、そのチャーシューは写真を見る限りではなかなかおいしそうなんですよ。
僕は醤油ラーメンはあまり食べない(嫌いではない)のですが、この味は意外に好きかも。

ついついスープも全部飲み干したくなります。
僕は、塩分は極力控えるようにしてはいるものの、美味しいラーメンはスープ全部飲んじゃうんです。
ラーメンはスープが命ですからね。
美味しいスープは残すなんてもったいない。
一度くらいは実店舗で本物を食べてみたいです。
辛さは?
“ピリ辛”ということで、辛さは期待してはいけません。
確かに”ピリ辛”で、誰でも抵抗なく食べられる程度の辛さです。
ピリ辛さよりも、塩辛さのほうが強いかも(笑)
一応、このブログは”激辛ブログ”なので、基本的にはピリ辛系の食品はあまり紹介しないのですが、思っていたよりもおいしかったので、記録に残しておくことにしました。
“超個性的なラーメン”と書かれていましたが、そこまで”超個性的”な感じもないですね。
具の玉ねぎは、それこそ勝浦タンタンメンや竹岡式ラーメンにも入っているし・・・。
“勝浦タンタンメン”と”竹岡式ラーメン”のいいとこ取りをしたようなラーメンだと思いました。
ニラが入っていたり、辣油やにんにくが効いているラーメンも珍しくはないですし、どこかしら懐かしささえ感じました。
味的には個性的な感じはありません。
でも、スタミナ醤油ラーメン的な感じはおいしかったです。
僕はす醤油ラーメンはあまり食べませんが、たまにはいいなぁ。
カップ麺としても味は美味しかったので、機会があれば実店舗にも一度くらいは行ってみたいです。
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