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中国の怪しい泡菜(キムチ)
在日中国人向けのスーパーで見つけたこの商品。
なんだかよくわからないけど、『麻辣』って書いてあるし、安かったし、面白そうだから買ってみたのです。
泡菜(パオツァイ)というのは、中国四川の漬物のようなものです。
泡菜は発酵させて作るらしいので、韓国のキムチのようなものですね。
この商品も、泡菜の本場、四川で作っているようです。
中国四川の『吉香居(Ji Xiang Ju)』というメーカーの商品です。
どこで買った? いくらだった?
新大久保の中国人向けスーパー『華僑服務社』にて購入。
価格は税込みで59円でした。
まあ、59円なら仮に美味しくなくても惜しくはない値段です。ネタにもなるし。(してるし)
amazonでも売られてましたが、ちょっと高かった。359円だって!(2020.5.20現在)
6倍じゃんか!!!
どんな商品? まずは原材料をチェック
品名は英語では『Spicy Rutabaga』と書いてあります。
日本語表記では『ルタバガ』。
どうやら、中国語で書かれている”大头菜(大頭菜)”というのは、ルタバガ(Rutabaga)という野菜の事らしい。
“ルタバガ”って、なんだ? 初めて聞く名前だけど。
調べてみました。
wikipediaによると、アブラナ科の根菜で、カブに似ているけどカブとは別種とのこと。
日本では『西洋カブ』と呼ばれることもあるんだとか。
『没味口, 吃吉香居泡菜』という文字が書かれています。
これは、『味がない、”吉香居(メーカー名)”の漬物を食べろ!』という直訳になります。
「味がない?」どういうこと? 自虐????
解釈を変えて、『味が欲しいなら、吉香居の漬物を食べろ』のようなニュアンスになるんだろうか?
『丝丝爽脆』というのは、
“細切りでクリスピー(サクサク)”
のようなニュアンスだと思います。
開封してみます。
表面はテカっています。漬物とは言っても、植物油が使われているんです。
炒めてあるのかな?
高菜漬けのような香りがします。高菜の油炒めのような感じの香り。
固まっていたので、ほぐしました。
おいしそうです。
けっこう細かい唐辛子にまみれていて、全体的に赤っぽい色をしています。
いかにも麻辣っぽい!!!!
でも、パッケージ写真とイメージが全然違うし!
↓パッケージ写真には、唐辛子の輪切りや粒のままの花椒が写ってるんだけどね。
細かい唐辛子にまみれてないし。色合いも全然違うし。
まあ、写真にはちゃんと『参考图片(参考図片)』と書かれていますからね。
要は”調理例”とか”イメージ写真”って意味です。
メーカーの人に、この実際の商品を使ってパケージ写真と同じになるようにアレンジさせてみたい。
食べてみます!
まずは一本だけとって、恐る恐る食べてみましたよ・・・・。
ん?
意外と普通だな。 特にクセはなく、目新しい感じでもなく。
でも、中国っぽさを感じる風味があります。 なにかの香辛料?
とにかく、中国っぽい味!(どんな味だよ!すいません語彙力がなくて・・・。)
中国食品店でよく匂ってくるような香りがあります。
ちょっと酸っぱくて辛いです。
原材料にはクエン酸や乳酸なども入っているからなのでしょうけど、発酵もさせているのかな?
甘さは控えめで、高菜炒めのような味もするので、白飯とかにも合いそうです。
ザーサイとかよりも硬く、コリコリとした歯応えがあります。
ただ、よく噛んで味わったら、なにかの雑味を感じました。あまり好きじゃない味。
まあ、この商品は、そのまま食べてもいいし、何かの料理のトッピングにもいいし、炒め物とかに混ぜたりしてもいいと思います。
辛いの?
意外と辛いです。さすが中国の麻辣食品です。
激辛ではありませんが、日本の食品だと『辛口』とか、下手すると『大辛』と書かれるくらいのレベルです。 きっと、辛さに関する注意書きも記載されるかもしれませんね。
しかし、『麻辣』と書いてある割には、麻味(花椒のしびれ)はほぼありませんし、花椒の風味もないです。
辣味はあるけど、”麻辣”ではないかな・・・。
ところで・・・ なんだ? この白い粒は?????
そう言えば、この白い粒はなんだ?
一見、胡麻に見えるけど・・・・。 ゴマにしては若干細長い気もする・・・・。
もう一度、原材料を見てみよう・・・・
え?????? 胡麻なんて入ってないし!!!!!!
それらしい原材料も見当たらない!!!!!
じゃあ、なんだこの白い粒は??? 虫???? 何かの虫の卵?????
俺、食べちゃったんだけど・・・・・。
ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
いや、本当に中国の食品は何が混入しているのかわからないのですよ!
僕が過去に買った商品でも・・・・
↓密閉パックされた食品(未開封)の中に「品質安全」のステッカーが紛れ込んでいたり
↓瓶詰め食品の中から緑色のナイロン製のなにかが出てきたり
店頭で、しっかりと封がされている瓶詰め食品の中に、髪の毛が混入しているのも見た事があります。(もちろん買ってない)
これ、何かの虫とかの卵だったりするんだろうか?
いや、一つ望みは残っている
念のために、輸入者のシールを剥がして、オリジナルのパッケージに書いてある原材料を見てみようじゃないか!!!
かなり丈夫で剥がれないステッカーだったので、しばらくに浸けてから剥がしてみました。
あ!!!!
中国語の原材料表記には『白芝麻(白胡麻)』の文字が!!!!
おいおい!! ちゃんと白ゴマが入っているじゃないか!!!
びっくりさせるんじゃねーよ!!!!! なんで日本語の原材料には書かれていない?
しかも、よく比べてみたら、日本語の原材料表記とオリジナルの原材料表記はけっこう違うし!!
日本語表記では書かれていた『料理酒』なんて、中国語の原材料には見当たらないし、中国表記の方は食品添加物もけっこう使われているみたいだし。
かなりいい加減だな。
まあ、虫とかの異物じゃなくてよかったよ・・・・・。
賞味期限も怪しい!?
あれ? オリジナルのパッケージには『保质期:12个月』と書かれているぞ?
保质期は『保存期限』という意味です。 要は”保存期間”は、製造から12ヶ月って事です。
で、パッケージに印刷されている”Best Before”は27/01/2021と書かれています。
要は賞味期限の日付は2021年1月27日って事ですね。
って事は、製造日は、賞味期限の一年前の2020年1月26日ってことになるよね?
でも、この商品を買ったのは2020年の1月25日なんですけど?
計算が全然合わないし!
中国で作られて、日本に輸入されたとしても、1ヶ月くらいはかかるでしょ?
まあ、いずれにしても賞味期限はまだだいぶ先だからいいんだけどね!
まとめ
ということで、中国の怪しい漬物。
色々謎でお騒がせな商品でしたが、実はそれほどは怪しくありませんでしたし、そこそこは美味しかった。
料理の付け合わせやおつまみにしてもいいと思います。
輸入元の会社はちゃんと原材料表記しなきゃだめだよなー。
ほんと焦ったし!!!!
あ、ちなみに、開封後は要冷蔵です。残ったら密閉容器に入れて冷蔵庫へ!
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