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S&B(エスビー)『沖縄 島とうがらし&沖縄そば風だし』

沖縄島とうがらし&沖縄そば風だし 辛い食品の話題
辛さ満足レベル:
旨さ満足レベル:
※レベル表記方法についてはこちらのページを。
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沖縄焼きそば風のパスタ!?

ちょっと変わったパスタソースを買ってきました。

沖縄島とうがらし&沖縄そば風だし


パッケージをチラッと見ただけでは、なんだかよくわからない商品。
「沖縄島とうがらし」という文字が目立っていて、その上にパスタのようなイメージ写真があるので
沖縄の島唐辛子を使ったペペロンチーノパスタか?と思いきや、よく読むと「沖縄そば風だし」と書かれているし。
“沖縄焼きそば”のパスタ版的な感じでしょうか。

僕は沖縄そばや沖縄焼きそばが好きなので、気になって買ってきました。

Bitly


「ご当地の味シリーズ」として、他にも色々出ているようですが・・・

Bitly

個人的には、今回買った商品以外に気になる商品はないかな・・・・


今回買った商品は、沖縄島とうがらしを使っているということで、辛さもフィーチャーしたものとなっているようです。

しかし、辛さに関する注意書きなどは見当たらないので、辛さは大したことがないと思われます。

原材料をチェックしてみます。

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原材料

品名は”パスタソース”となっています。

ソースは”とうがらしソース”という品目で、コーン油をベースに鰹節エキスや鰹節、焼きあごエキスなどの魚介系のダシが多用されています。 そして鶏豚やポークエキス、ニンニク、シークワーサー果汁パウダーなどが使われていて、沖縄そばからはちょっと離れ気味な味付けです。
砂糖が使われているのも気になるところです。

もしかして、甘いんじゃないだろうか・・・・

甘いペペロンチーノとか甘い沖縄そばは勘弁です・・・。

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沖縄そばには砂糖は不要

本来の沖縄そばには、砂糖は使われません。
(ただし、トッピングのラフテーや三枚肉などの味付けには砂糖が沢山使われます。)

以下は、沖縄生麺協同組合による沖縄そばのダシの作り方ですが、シンプルです。もちろん砂糖は使われていませんね。

ダシの作り方 – 沖縄生麺協同組合 | 地域団体商標(沖縄そば)取得団体


以下は「サライjp」による本格沖縄そばの作り方ですが、こちらもやはり砂糖は使われずにシンプルな原材料です。

本格レシピを大公開!沖縄きってのソウルフード「沖縄そば」の実態に迫る【沖縄ぬちぐすい紀行14】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト - Part 2
沖縄伝統の本格「沖縄そば」の作り方 さてこの後は、伝統的な沖縄そばの作り方を、松本料理学院の院長、松本嘉代子さんに紹介してもらいます。この一連の工程を知ることで、沖縄伝統の食文化にも触れることができるでしょう。 【材料(… - Part 2


もちろん、料理のアレンジは自由なので、本場でも沖縄そばのスープに砂糖(沖縄の場合は黒糖か?)を使う場合もあるのかもしれませんが、僕が沖縄で食べていた沖縄そばは砂糖は使われず甘くもなく、なんなら鰹節さえも使われていないものでした。
沖縄の那覇市内にある、創業71年(2023年現在)の『むつみ橋かどや』の沖縄そばが僕にとっての沖縄そばの原点です。 ここは那覇市内に現存する最古の沖縄そば専門店で、鰹節を使わない豚骨スープです。もちろん砂糖は使っていません。(と思う)

【閉店】むつみ橋かどや|那覇で一番の老舗そば専門店 昔ながらのオーソドックスな味わいの極み
国際通りのほぼ中央、多くの人で賑わうむつみ橋交差点近く。店は老舗らしくひっそりとした佇まいで、さりげなく白抜き暖簾がかかっています。

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沖縄そばは豚骨ラーメンだ!

「むつみ橋かどや」の沖縄そばは、豚骨を白濁する直前まで煮込んだスープとのこと。ということは、それを白濁するまで煮込んだら九州系の豚骨ラーメンのスープになるということかな? 
そんな感じなので、とんこつラーメン好きな人はきっとハマる味わいです。
僕は、「むつみ橋かどや」の沖縄そばは、何も入れずに(味変せずに)味わいたい。
しかし、現在の「むつみ橋かどや」にはコーレーグース(唐辛子と泡盛を使った調味料)は置いてあるようです。おそらく時代のニーズに合わせて置くようになったんだと思いますが、昔は置いてませんでした。以前は確か一味唐辛子しか置いてなかったはず。
僕は、沖縄そばにコーレーグースは合わないと思うんだよなぁ。

とにかく、僕はここの沖縄そばが原点なので、鰹節や昆布だしを使った沖縄そばには今でも違和感を感じるのです。僕にとっての沖縄そばは豚骨スープなのです。
「いや、鰹節や昆布だしを使わない沖縄そばなんて、沖縄そばとは呼べないよ!」なんて反論も聞こえてきそうですが、それでいいんです。多分、沖縄そばに正解はないんです。
というのも、沖縄そばの歴史を紐解いてみると、沖縄そばが那覇から沖縄全土に広まったのは本土復帰後(1972年以降)らしいのです。 実は意外と歴史が浅い。と言うことは、上記の「むつみ橋かどや」は老舗レベルのお店なのですね。昔ながらの沖縄そばと呼べるのかもしれません。 

明治時代ごろから沖縄には麺料理はあったようですが、当時の沖縄の麺料理は、「支那そば(支那すば)」などと呼ばれていて、豚骨ベースで醤油味の”中華そば”に近いものだったらしいのです。(中国人が店を出したのが始まりという説があります。) 
その後、沖縄の人の口に合わせて(?)醤油の使用量が減ってきて、現在の沖縄そばに近いようなスープに変遷していったとのこと。

しかし第2時世界大戦の沖縄戦で全てがリセットされてしまいました。
戦後、食糧がなかなか手に入らない中、米軍から配給されたメリケン粉(小麦粉)と木炭の灰汁を使って麺を作ったのが沖縄そばの麺の原型となったらしいです。
その後、ガスの普及により木炭が手に入りにくくなり、代わりに”かんすい”を使ったのが現代の沖縄そばの麺となっていきます。(中華そばの麺と同じ原材料になったわけです)
戦後の沖縄は、1972年に日本に返還されるまで日本本土の文化が入ってくることもほとんどなかったので、独自のラーメンである”沖縄そば”が形成されていったようです。スープも、地域やお店によってそれぞれ色々変化していったのだと思います。 
豚骨スープだけの沖縄そばは、昔ながらのものではあるものの、今では貴重なのかもしれません。
今や、沖縄そばは日本全国でもインスタント商品が手軽に買えるようにはなりましたが、大抵は鰹節エキスとか昆布エキスとかが入っていますからね。 カップ麺の沖縄そばも同じく。鰹節や昆布だしが主流となっているのでしょう。
僕が今度沖縄に行ったら、”かどや”の沖縄そばはまた絶対食べたい。 あの豚骨の沖縄そばが食べたい! とはいえ、最後に沖縄に行ったのっていつだろう? へたすると20年くらい前か?

話が長く脱線しましたが、とにかく僕個人的には沖縄そば(沖縄焼きそば含む)には砂糖は不要だと思っているのです。なので、今回買った『S&B沖縄 島とうがらし&沖縄そば風だし』に砂糖が使われているのはちょっと残念。

さて、作ってみます。

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内容物

『とうがらしソース』と『トッピング』の2種類が入っています。

1人前が2回分(2人前)です。


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作り方

ソース自体は温め不要となっているので、茹でたてのスパゲティにそのまま絡めるだけ。
とはいえ、スパゲティを茹でるのさえ面倒と感じてしまう僕・・・。

僕は、茹で時間が短いタイプのスパゲティを愛用しています。↓

この日清製粉の『マ・マー早ゆでスパゲティ FineFast』は茹で時間が短いので、原材料に余計なものが使われているのかと思いきや、普通のパスタと同じく小麦粉(デュラムセモリナ)100%なんです。
普通の1.8mmのパスタの茹で時間が11分くらいかかるところを、わずか4分と半分以下の時間で茹で上がるんです。 1.6mmの方はさらに早く、茹で時間3分ですからね。 
なぜそんなに早く茹で上がるのかというと・・・・。麺に特殊な切り込みを入れて、茹で時間を短くしているんです。でも、切り込みはよく見ないとわかりません。 
こういう技術と考案力は、さすが日本のメーカーならではだと思います。きっとイタリアのパスタメーカーでは絶対に思いつかないでしょう。(言い切ってる)
 
麺が茹で上がったら、味も食感も普通のパスタとなんら変わりはなくなります。
これはパスタの革命でしょう!!

しかも!さらにすごいことが・・・・

このパスタ、茹でるときに鍋からお湯が噴きこぼれないんです。
強火でずっと茹でていてもお湯が全くふきこぼれないんです。 不思議です。

ちなみに、使っている鍋はこれ↓

下手すると20年以上使っている、直径20センチのフランスSEB社(後のティファール)の鍋です。
この鍋で普通のパスタやラーメンの麺などを茹でる時は、火加減に注意しないとすぐにふきこぼれるのですが、早茹でパスタを茹でるときだけは、ずっと強火で茹でていても最後までふきこぼれないんです。不思議!

そんな感じで、最近はずっと速茹でパスタを愛用しています。

また話が少しそれました。

茹で上がったスパゲティに『とうがらしソース』をかけてよく混ぜます。

『とうがらしソース』は、茶色っぽい色をしていますが、麺と混ぜると色はなくなります。

よく見ると、唐辛子の破片らしきものが入っています。
おそらくこれが「島とうがらし」なのかもしれませんが、この唐辛子の破片はほとんど見当たらず、入っていないも同然です。 あとは、よく見ると、非常に小さな黒い粒々が入っています。 原材料から相当するものを考えると鰹節? 

“とうがらしソース”と呼ぶには、あまりにも唐辛子が脇役な感じです。

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完成

しっかり混ぜた後に、”ふりかけ”をかけて完成です。

ふりかけに入っている赤いものが実は唐辛子か!なんて思ったら、”紅しょうが”でした。
紅生姜は、トッピングではなく別添にして欲しいところですが・・・。

どうせなら、島とうがらしの赤色でコントラストをつけて欲しかった!

緑色のものは「乾燥ねぎ」です。 
紅生姜とネギのコントラストで見栄えは良くなりましたが、具としてはショボいです。

“沖縄そば風”にするなら、せめて豚肉かかまぼこを入れて欲しかった!
紅生姜は、具ではなく付け合わせですからね・・・。

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食べてみます。

甘さはかなり強めです。

そして、魚介(節系)の風味が強い。
まあ、魚介系の沖縄そばの味といえば、似ているかもしれませんが、それでもちょっと甘すぎです。
甘みをもっと抑えればいいのにと思いましたが、日本人は甘いものが大好きなので、日本人ウケするためには甘くしないとダメなのかもしれません。
そして柑橘(シークワーサー)の風味が沖縄そばっぽさを消してしまっている感じ。沖縄っぽさを出すために入れてみたのかもしれませんが・・。沖縄そばには普通はシークワーサーは入れないよね?(そういうレシピはあるかもしれませんけど)

和風パスタやアッサリ系のパスタが好きな人には良いかもしれません。パスタではなく、うどんの麺とかで作っても良いかもしれません。 冷水で締めて、”冷やし沖縄そば風うどん”とかね。
刻み海苔を入れたりしてもいいかも。

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辛さは?

辛さは弱いです。 
ピリ辛程度で、辛さよりも甘さの方がはるかに強い。
さすが、パッケージのどこにも「辛い」とは書かれていないだけあります。

でも、せっかく「沖縄 島とうがらし」をメインの商品名にしているのだから、島とうがらしをもっとしっかり使って、その特徴の一つでもある”辛さ”もちゃんと打ち出して欲しかった感じ。 
スパイスメーカーのエスビー食品なんだから、できないことはないでしょうにねぇ。
 

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まとめ

これで、希望小売価格が税込みで254円はちょっと高すぎに感じます。
百均で売られてちょうどいいくらいかも・・・・。

基本の味は悪くないですし、不味いと言うわけでもありません。
だけど、色々残念な感じは否めません。

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