2020年3月29日 東京・渋谷のライブハウス『REX』にてモリユーこと森野雄貴のワンマンライブが行われました。
大阪のライブハウスでコロナ感染のクラスターが発生し、ライブハウスが吊し上げられ始めた中で、ギリギリまで悩んだ挙句、”ライブ配信”にて決行したのです。
もともとは、人数制限を行い、お客さん全員にマスクを配り、入り口で手の消毒をしていただき、歓声や声援を禁止するなどの対策をとりながら開催する予定だったのですが、大阪のライブハウスクラスターの報道を受け、お客さんからも不安の声が聞かれ始めたからです。
ということで、急遽ライブ配信での公演に変更。
しかし、ここはモリユーパワー。ライブハウスの固定カメラを使うという簡単な映像配信ではなく、急遽カメラマンやオペレーターを数人雇い、数台のカメラでの生配信を行なったのです。
チケットを購入したいただいた方に限定URLをお送りし、ライブ配信。そして、さらに後日ライブ映像もお届けするというものです。

まあ、僕はお客さんの少ないライブは多数こなしてきたので慣れてますけどね(笑)
いちばんひどかったのは、本番がスタートして幕が開いたら、会場にはマネージャー1人しかいなかったってのもありましたからね。マネージャーに向けて演奏しましたよ。
あ、ハコバン時代にもそういうことがありました。本編の前に30秒くらいの短いテーマ曲を演奏してたんですが、演奏を始めようとカウントをした瞬間お客さんが席を立って帰って行ったのです。なので、お客さんが会計をして店を出るまでエンディングの白玉のフェルマータ(カデンツァ:一番最後に音を伸ばして自由に演奏する部分)をずっとかきまわしてて、お客さんが扉を閉めるのに合わせて『ジャン!』と締めました。いい思い出です(笑)
まあ、例えお客さんがいなくても、スタッフやオペレーターに届けるつもりで演奏してますよ。

でも、今回はカメラの向こうに何百人のお客さんがいるんです。テレビ番組の収録となんら変わりはないですし。いつも通り、熱く、暑く、厚い演奏をしました。
声は聞こえないけど、お客さんの声援を感じたのは、やはりモリユーパワーなんでしょうかね。伝わってきました。



そうそう、このライブから電子楽譜を使い始めたのです。
電子楽譜、いいわ〜!

バスドラム打面ヘッドに、アサプラの未発売のテストヘッドを装着。
ドラムペダルは、ヤマハの最新ペダル『FP9』

緊急事態宣言がもっと前倒しになっていたらライブ配信さえもできなかったと思う。
ある意味、良い経験となりました。
しかし、このライブ以降、5〜6月までの全てのライブ予定がキャンセルになりました。
幸い、オンラインレコーディングのお仕事をちらほらいただけてるのですが、持続化給付金も申請しましたよ・・・。
新型コロナという人災をがんばって乗り切りましょう!
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