辛さ満足レベル:
旨さ満足レベル:
※レベル表記方法についてはこちらのページを。
新宿中村屋のレトルト麻婆豆腐シリーズに新商品が出てました!
いつの間に!!!

『大辛 鮮烈な辛さ、しびれる麻婆豆腐』です。
今までにない緑色のパッケージで、燃える『大辛』の文字が目を引きます。

ちなみに、中村屋は2024年にも新商品(リニューアル?)の麻婆豆腐の素を出していました。
これ↓『本格四川<極み>麻婆豆腐 辛口』
商品名や発売時期から、味の素の「Cook Do PREMIUM “極” 麻辣麻婆豆腐用」を意識している可能性があります。
しかし、「極み」という名前の麻婆豆腐の素を先に展開していたのは中村屋であり、味の素の方が後に「極」シリーズを発売しています。しかも、味の素の『極』は、確かにかなり極めており、評判は上々でした。そのためか、中村屋は味の素に対抗する形で、従来の「極み」シリーズをさらに改良した新商品を発売したものだと推測されます。 あくまでも僕の推測でしかありませんw
↓味の素の『極 麻辣麻婆豆腐用』
味の素の『極』の方は、シンプルな原材料で正統派に近いレシピで、シンプルながらに美味しかったです。(ただし、肉は自分で用意する必要があるため、使う肉によっても味が左右される)
中村屋の『極み』は正統派を意識しつつも日本人好みにアレンジされていて、ちょっと甘いながらも複雑な旨みがあり、美味しいです。
どちらもそれぞれの良さがあります。
中村屋の麻婆豆腐の素について
新宿中村屋といえばカレーが有名で、日本で初めて『純インド式カレー』を提供したお店として知られています。あとは、お菓子や中華まんも有名ですね。でも、レストランがあることはあまり知られていないようです。 (レストランは新宿にあります。)
中村屋のレストランでは、1971年から麻婆豆腐を提供していたようです。
中村屋がレトルト食品の麻婆豆腐専用ソースを出したのは2003年で、2010年に『本格四川』シリーズとして麻婆豆腐の素を発売しています。 なので、中村屋はレストランとレトルトの両方の麻婆豆腐があるのです。
パッケージの裏に『新宿中村屋』について解説されています↓

僕にとっては中村屋はカレーではなく麻婆豆腐なんです。カレーも美味しいですけどね。
中村屋の『本格四川 麻婆豆腐シリーズ』はラインナップも豊富なんですよ。
僕も中村屋の麻婆豆腐の素は気に入っており、2017年にTBSの『マツコの知らない世界』の『レトルト麻婆豆腐』の回に出演した際に、お勧め商品として紹介させていただきました。
今回出たのは新製品なの?
で、今回は『大辛 鮮烈な辛さ、しびれる麻婆豆腐』というのが出ていたわけですが・・・・

いや、待てよ? よくよく考えてみると聞き覚えがある商品名・・・・
だけど、この緑のパッケージは見たことがない!
調べてみたところ、やっぱり以前にも同じ商品名で違うパッケージのものが出ていました。

でも、今回は『大人の辛さ』から『大辛』と、表現が変わってます。
し辛さレベルは6段階中の”6″で、変更なし。

もしかしてパッケージ替えをしただけなのでしょうか?
原材料を比べてみましょう。
これ↓が今回の原材料

これ↓が以前の原材料

おお! 商品名は同じですが、原材料に色々変更があるようです。
基本的な調味料の豆板醤と醤油は同じです。
鶏、牛、豚の3種類の肉の使用は継続しつつ、豚肉の量を鶏や牛よりも減らし、「味付け豚肉(炸醤?)」にすることによって、より本格的にしようという姿勢が見えます。「炸醤」は、麻婆豆腐でよく使われる肉味噌的なものであり、深みのある味わいを麻婆豆腐に与える効果が期待できます。
また、ヤラピノ(ハラペーニョ)ピューレの量を減らしている感じです。本来麻婆豆腐にはハラペーニョは使いませんが、これは程よい辛さと風味をつけるために使っているのでしょうか。
あと、ポークブイヨンからチキンブイヨンへ変更されていますが、これは四川の麻婆豆腐は鶏がらスープを使うのがスタンダードなので、それを意識したのでしょうか?
他にも、魚醤の使用を中止し、「豆豉醤(トウチジャン)」を加え、「マー油(にんにくの焦がし油)」の代わりに「ガーリックペースト」を追加したことは、より本格的な四川風麻婆豆腐に近づける意図が感じられます。
砂糖は相変わらず使われているようですが、以前よりは減らしているように見受けられます。 ちなみに、本来の麻婆豆腐のレシピには砂糖は使われないんです。 使われるとしても隠し味程度なんです。
でも砂糖大好きな日本人は、砂糖が入っていて甘くないと納得しない傾向にあるので仕方ないんですかね。 砂糖を入れて甘くしないと日本人は納得しないのかも。日本の文化ですねぇ。
砂糖が配給で高級だった名残というか、その反動が日本人を砂糖好きにさせたのでしょう。 うちの親父が典型的なそれです。甘いもの大好き。
中村屋としては、ガチ四川を目指しているわけではなく、なるべく四川風に近づけつつも日本人受けする商品を目指しているような感じがします。
まあ、あくまでも原材料表記からの推測でしかありませんが・・・・
色々研究して、改良を加えているんですねぇ。
中村屋麻婆豆腐のこだわり
パッケージ裏面に書かれている『麻婆豆腐のこだわり』
新パッケージ↓

旧パッケージ↓

どうやら、大きく変わったのは、”花椒”っぽいですね。 以前のは痺れの強い『赤花椒』しか使ってなかったのを、今回のは香りの強い『青花椒』をブレンドすることによって、より花椒感を出したのかもしれません。
よく見たらパッケージの表面に花椒が『リニューアル』されたような事が書かれていました。

どうやら、今回は花椒をリニューアルしたのが一番大きい(ウリ)なんでしょうね。
パッケージ裏面には辛さに関する注意書きがありますが、唐辛子の辛さとかではなく、花椒の辛さと痺れについて注意を促しているようです。

箱を開けたら、中身はこんな感じ↓

レトルトパックと花椒の小袋のセットです。
作ります。
お肉は最初から入っているので、豆腐とネギを用意するだけです。 あと、麻婆豆腐に白飯は必須!
僕の場合は、ネギの代わりに『葉にんにく』を使います。
豆腐は木綿豆腐を使用。包丁でカットせずに手でちぎってから、下茹でをして使います。
ネギの代わりに葉にんにくを使う以外はパッケージに書かれている作り方に沿って作りますので、作り方は割愛します。
麻婆豆腐の素はこんな感じです↓ いい色!

出来上がり
出来上がりはこんな感じ。

見た目は油感が全然ないです。 油は指定分量通り(大さじ1/2)入れたのですが、これだと僕的には油が少なすぎです。
麻婆豆腐は油感(油の味)も重要ですからね。
なんて言いながら、ダイエットしている僕はこれで我慢しますよ・・・・。
しかし、本来は油がスープになっているように見えるくらいの麻婆豆腐が好きなんです。
食べます!
以前よりもさらに本格的になっていました!!!
豆板醤の味とコクがしっかりしていて、甘さは以前よりもだいぶ抑えられています。甘ったるさがなくなりました。
それでもまだ若干甘い気はしますが、許容範囲内。
なので、ちゃんと白ご飯に合います。
辛さは?
さすが「大辛」を掲げているだけあって、しっかり麻辣を感じられます。添付の花椒粉を入れなくても、麻辣はそこそこ感じられます。 添付の花椒を追加してちょうど良い感じ。
やはり麻婆豆腐は、最低でもこれくらい麻辣がないとダメですね。
この麻辣感と味ならば、麻婆豆腐マニアの人口が増えるかもしれません。
ちょっと甘味を抑えて欲しい以外は文句なしの旨さ。
もっと油感が欲しい人は、仕上げに入れる油の量を調整すればいいです。
以前の商品と同時に食べ比べたわけではないし、あくまでもイメージに過ぎないですが、美味しさは確実にアップしています。
ただ、肉の量が少ない。以前よりも減りましたね・・・。
肉の増量材として“粒状植物性たんぱく”を使っているようですが、それでも肉感が全然足りません。
中村屋の麻婆豆腐の素といえば、十分な肉の量も魅力のひとつだったのに……。
それがちょっと残念な点です。
ライバル(?)である、味の素の『Cook Do PREMIUM 極 麻婆豆腐』は完全本格派を目指している感じがしますが、中村屋の方は正統派の麻婆豆腐をしっかりと再現しながらも、上手に日本人好みに仕上げられていると思いました。
味の素の方は肉は自分で用意しなくてはなりませんし、肉によっても味が左右されるのでなんとも言えませんが、中村屋の方は肉が最初から入っている分、味も安定していますし、手間も少ないです。
味の素、中村屋、どちらも美味しいですが、中村屋の方が味に深みがあると思いました。
しかし、より本場(正統派)に近いのは味の素の方です。
甲乙つけ難いですが、僕は手軽さと味の良さで中村屋(新製品のほう)に軍配を上げます。
<了>
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