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宮崎B級グルメ”宮崎辛麺”のカップ麺。 辛さ “25辛” !!!
2020年4月20日に発売された “宮崎辛麺”専門店の辛麺屋輪(からめんやりん)監修のカップ麺を買ってきました。
辛麺屋輪(からめんやりん)は、宮崎に本店がある”宮崎辛麺”の専門店で、宮崎を中心に8店舗を展開しているようですが、東京(関東)には出店はないようです。なので、僕は実店舗は未訪問です。
しかし、僕は一年半くらい前に東京で開催された『激辛グルメ祭』で、『輪』の系列店『一輪』の『とんでもねぇ』という名前の辛麺を食べたことがあります。完食者がほとんどいないという辛さの辛麺ということで、確かに辛かったけど、カプサイシンエキスの風味により味が壊れてしまっていました。多分作る人(考えた人)は、ちゃんと味見してなかったんだと思います。 激辛グルメは、辛ければいいってものじゃないんですよね・・・。
ちなみに、2年ほど前に、同じ明星食品から『チャルメラ宮崎辛麺』が出ていました。
『チャルメラ宮崎辛麺』は、お店の再現系ではなく、明星食品の独自商品だったようです。
原材料を今回のものと比べてみたんですけど、全くと言っていいほど違います。
同じメーカーが作る『宮崎辛麺』でもそんなにも違うものなのですねぇ!
興味ある方は今回の記事の原材料と前回の記事の原材料を比べてみてください。
“宮崎辛麺”とはなんぞや?
“宮崎辛麺”は、宮崎の『桝元(ますもと)』というお店が元祖と言われています。
宮崎では辛麺の専門店がいくつか出ていて、宮崎のB級グルメになっているようです。
醤油ベースのサッパリスープに、ニンニクと一味唐辛子と溶き卵とニラを入れているのが特徴です。
しかし、その特徴は、川崎発祥のラーメンチェーン店『ニュータンタンメン本舗』のタンタンメンとかなり似ているんです。(ニュータンタンメン本舗のほうが歴史は25年ほど古い)
ニュータンタンメンのほうにはニラは入っていないですが、見た目や味は酷似しています。
しいていえば、”宮崎辛麺”のほうは『こんにゃく麺』と呼ばれる麺を使用しているのが特徴なのかもしれません。 こんにゃく麺と聞くと、こんにゃくでできたヘルシーそうな麺を思い浮かべると思いますが、実は『こんにゃく麺』とは言ってもこんにゃくでできているわけでも、こんにゃくがブレンドされているわけでもなく、”蕎麦粉”が入っているんです。
それなら『蕎麦麺』って言えばいいのにと思うんですけどね。 そば粉の含有量がどれくらいなのかはわかりませんが、イメージ的にはヘルシーな感じがします。
今回買った宮崎辛麺には、残念ながら麺に蕎麦粉は入っていないようです。
『輪』の実店舗では、『こんにゃく麺』以外に『中華麺』と『うどん』も選べるようになっているようなので、この商品は『中華麺』を使ったヴァージョンを再現しているということなんでしょうね。 でも、辛麺と言えば『こんにゃく麺』が大きな特徴の一つなので、それを外すとはちょっと残念です。ちょっと手抜き感がありますね。
しかし、この商品の目玉は、なんといっても『25辛』です。
“25辛”という辛さが、どれくらい辛いのか?
楽しみです。
“25辛” は、お店での最高の辛さらしい!
『お店の最高辛さ(25倍)を再現』と書かれています。
でも、”25辛”と聞いてもあまり辛くなさそうな感じがするのは僕だけでしょうか?
僕は以前、千葉の市川あたりのラーメン店で辛さ200倍の辛味噌ラーメンを食べたことがありましたが、拍子抜けするほど辛くなかったという経験もあるので・・・。まあ辛さの基準は店によってまちまちですからね。
しかし、”25″というキリのあまりよくない数字が、逆になんとなく辛そうな雰囲気を醸し出してなくもないです。
一応、パッケージにも辛さレベルが書かれており、明星食品基準で、5段階中の最高ランク”5″の辛さになっていいます。
『辛味による刺激が大変強いので十分に注意してお召し上がりください』との注意書きも書かれています。
どこで買った? いくらだった?
デイリーヤマザキ竹芝店(東京)にて購入。
価格は、税込みで264円でした。
販路限定ではないようなので、全国のコンビニやスーパーで取り扱いがあるとは思いますが、この商品を取り扱うかどうかは店舗の仕入れ担当者にもよるかもしれません。
ローソンとファミリーマートでは売っているのをみかけました。
ネット通販では同商品を見つけられませんでしたが、『輪』の別のインスタント麺が売られているのは見つけました。こちらは”完全再現”を目指しているらしいです↓
あと、これが宮崎辛麺の元祖といわれる『桝元』のインスタント麺。
麺にそば粉を使用して、具にはひき肉も入っています。↓
原材料やカロリーをチェック
見た感じは鶏豚ベースの醤油味スープといったところでしょうか? 豚脂も使われているのでどちらかというとポーク寄りのスープかもしれません。
スープ原材料の一番トップには”香味調味料”がきています。この”香味調味料”という、原材料が曖昧な名称の調味料は、いったいどういうものなのでしょうか? 内容が気になる・・・。
具は、”赤唐辛子”、”卵”、”ニラ”のようですが、宮崎辛麺って肉は入ってないんだっけ?
確か、宮崎辛麺元祖の『桝元』のインスタント麺を買った時はひき肉がついてきたはずです。
麺には、宮崎辛麺の特徴のひとつである”蕎麦粉”は使われていないようです。その代わり、食感を意識してか”でんぷん”が入っているようです。
あと、カップ麺だからしょうがないんですが、添加物が色々と目につきます。でも、普通のカップ麺よりも添加物は多めな気がします。
カロリーは、醤油ベースということもあってか、一般的な醤油味のカップ麺と同等くらいとなっています。
作ってみます。
内容物。
かやくが2袋と液体スープが1袋の計3袋が入っていました。
透明な袋に入っている黄色いのは『溶き卵』を乾燥させたものです。
麺はノンフライ麺っぽいです。
スープ以外は”先入れ”となっていますので、まずは中身の見えないほうのかやくを麺の上に開けます。
中身は唐辛子とニラでした。 唐辛子の量はそこそこあります。大さじ1杯くらいの量かな。
僕は唐辛子は『具』として認めないのですが、これくらいの量ならまあ”具”と呼んでもいいのかも。
色合いから察するにブレンド唐辛子のように見受けられます。中国産と韓国産をブレンドしている感じなのかな?
唐辛子を先入れするのは珍しいです。唐辛子は、普通は後入れすることが多いのですが、先入れする事によって唐辛子の成分が溶け出すのを狙っているのかもしれません。
次に、乾燥溶き卵を入れます。
間違いなく着色料を使っているような鮮やかな黄色です。
カロチノイド色素で着色しているのでしょうか?
お湯を入れて4分待ちます。
4分後↓ これはまだ液体スープを入れない状態です。
スープの表面を、溶き卵と唐辛子が覆い尽くしています!
麺を軽くほぐしたあとに液体スープを入れます。
ちょっとわかりにくいですが。液体スープの中にも唐辛子が入っていました。
スープを入れ、しっかり混ぜたら出来上がりです。
食べます!!
出来上がりはこんな感じ。
本来は”唐辛子の赤”と”卵の黄色”と”ニラの緑”(信号機だな)のコントラストを期待するところですが、唐辛子の赤みは混ぜてしまったら主張しなくなったし、ニラの量はもともと少ないので、卵の黄色が一番よく目立っている感じです。
でも、おいしそうです。
食べてみると・・・・
基本は普通の醤油ラーメンの味。まあ、醤油ベースだし、”しょうゆもろみ”まで入っていますからね。醤油が一番主張しています。
でも、にんにくの風味もそこそこあります。原材料を見ても『にんにく』の文字は見当たりませんので、『香味調味料』の中にニンニクが使われているのかもしれません。
スープはけっこう甘さもありますが、これは嫌な甘さではないです。糖類の使用量はそれほど多くはなさそうですからね。
麺の食感は悪くないですが、普通です。
肉そぼろなどの硬めの食感のある具材が入っておらず、柔らかい具材(溶き卵やニラ)しか入ってないので、食感が単調になります。 しかもニラは特に少なすぎです。
なので、溶き卵は目立つほどの量が入っていても、食べていると具が入っている感は少ないです。
しかし、あらためて『川崎ニュータンタンメン本舗』のカップ麺と味が似ているなぁ、と思いました。↓まあ、あっちはサンヨー食品製ですけどね。
辛い?
で、肝心の『25辛』が、どんなものかと言うと・・・・。
なんか、一般的な『辛口』レベルの辛さです。 拍子抜けです!!!
まあ、体感のイメージとしては『2倍』くらいなんじゃないの?といったレベルではあります。
昨今の激辛系カップ麺は辛さのレベルがあがってきているので尚更です。
同時に比べてないのでわかりませんが、”蒙古タンメン中本のカップ麺(蒙古タンメン)の辛味オイル抜き”と同じくらいの辛さなイメージです。
辛いものが苦手な人にはちょっと辛いのかもしれませんが、ある程度辛さに強い人が「ヤバい辛さだったらどうしよう〜」とか、思って構えて食べると、拍子抜けすると思います。
宮崎辛麺というのは一味唐辛子を沢山使うので、見た目はとても辛そうに見えるのですが、絡みが弱い”韓国唐辛子”を使っているので、大量に唐辛子が入っていても辛さは弱いんですけどね。 大量に唐辛子を使っている割には辛味の弱いキムチと同じような感じです。
しかし、この商品は、辛味はそれほどではないものの、唐辛子の香りはそこそこ強いです。
僕はちょっと唐辛子の風味が強めなのが気になりました。
見た感じは複数の唐辛子をブレンドしているように見えたので、韓国唐辛子と中国産の一味唐辛子的なものをブレンドしているのかもしれません。
まとめると
“少しにんにくの効いた辛い醤油ラーメン”的な感じです。
ニンニクが効いてなかったら、普通のサッパリ醤油ラーメンです。
突出した特徴がなく、色々な面で中途半端さを感じます。
せめて、
“蕎麦粉たっぷりの麺”とか、
“これでもかという量のにんにく”とか、
“ヒーヒーいいながら食べるくらいの激辛”
などの特徴がひとつでもあれば良かったのに!
普通にはおいしかったですが、やみつきになるような感じでもなく、一度食べたら満足かなぁ。
これは、宮崎辛麺の元祖と言われる『桝元』のインスタント麺↓
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