辛さ満足レベル:
旨さ満足レベル:
※レベル表記方法についてはこちらのページを。
牛丼チェーン店『松屋』から『本格四川風麻婆豆腐』が出たというので買ってきました。
今回が初めてではなく、去年も出ていたようなのですが、「所詮松屋だし(失礼)」と思って後回しにしていたら、食べる前に販売終了してしまいました。
松屋は牛丼店ではない!?
松屋は牛丼チェーン店として世間には認知されていますが、実は“定食屋”なんですよね。
牛丼(牛めし)だけでなく、豚丼、ハンバーグ定食、鮭定食、カレーなどもあります。
『松屋』以外にも、カレー専門店『マイカリー食堂』、とんかつ専門店『松のや』、寿司の『すし松』、中華料理の『松軒中華食堂』など、さまざまなジャンルのチェーンを展開しています。(ほかにもいろいろやっているようです)
松屋はなかなかマニアック
『松屋』は、牛丼とは関係のないメニューを期間限定で出したりします。
しかも、なかなかマニアックなメニューなんです。きっとメニュー開発チームが頑張っているのでしょう。
以前はジョージア料理の『シュクメルリ』を出して話題になりましたし、先日は四川料理の『水煮牛肉』も出していました⬇︎
完全に本格というわけではなく、日本向けにアレンジされてはいますが、ちゃんと特徴を押さえていて、こだわりも感じられます。
そして、どのメニューにも共通するのは「白飯に合う」こと。
松屋は“白飯ありき”なのですね。最近では米の高騰により値上げもありましたが、テイクアウトは特盛まで無料というサービスが継続されているのは嬉しいところ。気分的にお得感もありますしね。
ということで、今回の『本格四川麻婆豆腐』もちょっと期待できそうだと思って購入してきました。
“本格”と謳わえれてますしね。
松屋『本格四川麻婆豆腐』の価格は?
僕はテイクアウトで購入しました。単品メニューはなく、必ず白飯付きのようです。
価格はライス付きで税込880円。ご飯は特盛までが無料だったので、特盛で注文。
麻婆豆腐の重さは量り忘れましたが、ご飯の重さは特盛で350gありました。
店内で食べる場合も、麻婆豆腐・白飯・味噌汁付きで税込880円。
最近の中華料理店では本格麻婆だと単品で1,000円を超えることも多いので、これはなかなか良心的。庶民の味方です。
しかも+100円で“定食扱い”になり、サラダが付いてくるそうです。今やラーメン一杯でも1,000円を超える時代なので、1,000円以内で定食が食べられるのはありがたいですね。
しかしまあ、物価ばかりが高騰して・・・ 僕の収入は下がる一方。(それは自分が悪いって?)
税金ばかりしこたま盗られ続けて(”取られる”よりも”盗られる”のほうがしっくりくる)
ガソリン元売り大手に巨額な補助金を出したにも関わらず、ガソリン代も下がらず高値止まり。トリガー条項を発動(廃止)する気配もない。
覚えてろよ、カス日本政府!
麻辣レベルは選べるのか?
残念ながら、麻辣のレベルは選べません。 添付の花椒などもありません。
唐辛子が欲しい場合は、牛丼用の唐辛子をもらってくればいいんでしょうけど、あれは七味唐辛子なので僕的には麻婆豆腐には使いたくないんです。
ただ、松屋の七味唐辛子は山椒(花椒ではない)が効いているので、それほど合わなくはないと思います。
これが『本格四川風麻婆豆腐』だ!

『本格四川麻婆豆腐特盛』とラベルに印字されていますが、特盛なのはライスの方です。麻婆豆腐が特盛というわけではありません。
見た目はけっこう本格的です!!!

この見た目の何が本格的か?
それは油の量です。 麻婆豆腐は油料理。油がしっかり入ってこそ麻婆豆腐!
“葉にんにく”が使われていないのは仕方ないですが、青ネギで緑の色味を加えているのは好印象。(意図的かどうかは分かりませんが)
麻婆豆腐は見た目も大切!
⬇︎これが本場の(元祖)陳麻婆豆腐です。 油の量がすごいでしょ?

僕も自分で作るときは油を多めに使いますが、ここまでたっぷりはさすがに…(ダイエット的に危険!)
でも本場のレシピでは、約2人前に100ccほど油を使うんですよ。
食べてみます

うーん、ちょっと甘さはありますが、それ以上に塩味が強め。
ご飯なしでは厳しいレベルのしょっぱさです。
「ご飯と食べるからって、こんなに塩っぱくしなくても…」と感じるほど。
(もしかしたら、花椒のしびれでそう感じるのかも?)
とにかく、白飯は必須!単品で提供されていない理由が分かりました。
甘さについては、おそらく砂糖か糖類が入っているのでしょうが、気になるほどではありません。
むしろ、ちゃんと甘さを抑えて、ご飯に合わせた味になっています。
日本の四川風麻婆豆腐って、結構甘めに寄せている店が多いですが、これはちゃんと四川風を意識しつつ、日本人向けに仕上げている印象です。
味変は、ガーリックパウダーがおすすめです。
辛い?
ほどよく麻辣です。
麻辣に全く耐性がない人にはちょっときついかもしれませんが、そこそこの麻辣好きでしたら満足できるくらいに麻辣は感じられ、しかも麻辣バランスは良いです。
麻味も味を壊さないレベルで効いています。
肉は豚ひき肉だと思われますが、ときどき食感が違うものが混じっていたので、大豆ミートをブレンドしている可能性もあります。
肉の味付けはしっかりしていて、もはや豚かどうかわからないくらいに味が付いています。もしかしたらあらかじめ“炸醤”として調理されているのかもしれません。
豆腐はなめらかな食感の絹ごし豆腐。
なんと、松屋は豆腐も自家製なんだそうです!!(しかし、サイトには”一部店舗を除く”と書かれていますが)

僕は麻婆豆腐の豆腐は木綿が好きですけどね。 まぁ、きぬごしも悪くはないですが・・・ちょっとお上品になってしまってワイルドさに欠けるんですよね。
それにしても、豆腐の量はやや少なめです。
おそらくセントラルキッチンで製造され、パッケージされて店舗に配送されているのでは?
もしくは、ソースだけあらかじめ用意され、豆腐は店で加えて調理しているのかもしれません。
牛の味を出す為に、別で買っておいた『牛皿(税込350円)』の牛肉を少し混ぜてみます。

麻婆豆腐はやっぱり『牛肉』でしょう!

でも、さすが牛丼の味付けがされているため、牛丼の味が混ざってしまいました。でも合わなくはない!しかし、しょっぱさも倍増してしまう。
牛丼は牛丼で別に食べたほうがいいですね。
なんなら、麻婆豆腐ライス特盛(880円)とミニ牛皿(200円)を頼んで、ライスを麻婆豆腐と牛皿用にシェアすれば、1,080円で麻婆豆腐丼と牛丼の両方が楽しめますね。
松屋の米はアメリカ産?
後で知ったのですが、松屋のお米は店舗によって国産・米国産が混在しているそうです。国産だけだと思ってました!(なんかちょっと残念)
ちなみに、このサイト⬇︎から、店舗ごとに使っているお米の産地が調べられます。
ちなみに、僕が購入した店舗(江東区の”IHI豊洲IHIビル店”)では、アメリカ産の米が使われていました! カルローズ米か??
だから特盛まで無料だったのか? それとも国産米の場合でも特盛までは無料なの?
でもね、全然気づかなかったです。 普通においしかった。
こりゃ国産米じゃなくてもいいわ。
とはいえ、最近では外国産の米までもが便乗値上げをしています。
先日スーパーでカルローズ米が5kgで3,780円で売ってました。(政府備蓄米と思わしき米と共に売れ残っていた)
amazonでも、5kgで4,980円。
タイ米(ジャスミンライス)さえも5kg 4,200円
足元見やがって!!!
絶対買わない。
でも、麻婆豆腐には白飯が必須。
まあ、家にはまだ麻婆豆腐用の”自己備蓄米”があるし、なくなったとしても特別なルートで手に入れるからいいもんねーだ。(うちの親が農家と繋がってて、直で安く買えるらしい)
総評
松屋の『本格四川麻婆豆腐』、なかなかやります!
完全な本場の味ではないけれど、ご飯と合わせる前提で作られた、松屋流の四川風麻婆豆腐。
でも、ちゃんとポイントが押さえられています。
その辺の”四川風”とか”本格”を謳っている麻婆豆腐よりも確かに本格っぽさは感じられます。
日本人は、甘さの強い日本式麻婆豆腐に慣れているので、賛否は分かれるでしょうね。
気になる方は、販売終了する前にぜひお試しを!
<了>
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