辛さ満足レベル:
旨さ満足レベル:
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マルハニチロが以前から製造している、赤坂璃宮監修の冷凍食品から、
『辣醤麻婆焼そば』が出てたので買ってきました。
なんか、ここ数年麻婆炒飯とか麻婆焼きそばを飲食店やコンビニでよく見かけるようになりました。流行ってきたのかな?
麻婆麺(麻婆ラーメン)は相変わらずあまり見かけないんですけどね。
麻婆麺はなぜブームにならないのか?? というか麻婆麺を知らない人もいたりするんですよね。
僕は結構昔から食べてたんですけどね。 麻婆麺はスタンダードな町中華だと思ってました。
今回買った『辣醤麻婆焼そば』は、オーケー川崎大師店(神奈川県)で購入。
価格は、税込みで323円でした。

あれ? シェフの名前が変わっている・・・・
確か、赤坂璃宮のオーナーシェフは『タン ヒコアキ』さんという名前だったと思うんですが。
調べてみたところ、2022年に79歳で亡くなられていて、長男が後を継いだようです。
前のオーナーシェフ時代の麻婆豆腐の素↓

さて、今回買った『辣醤麻婆焼そば』ですが、4種の醬が使われているとのこと。

写真だけで4つの醬の名前を当ててみましょうか・・・・・
たいして難しくないですね。
上から時計回りに、豆板醤、甜麺醤、辣醬、豆豉醬でしょう!!!
さて正解は?

うーん、唐辛子のイラストは『麻辣醤』だったとは!!! でも、唐辛子だけだと『辣醬』になるわけで、『麻』である花椒の粒の写真もあったほうがいいのではないかと思う僕。でも、そんなツッコミ入れのは僕くらいしかいないかもしれませんが・・・
というか、『赤坂璃宮』って広東料理のお店だったと思うのですが、最近は日本の広東料理のお店でも麻婆豆腐に花椒を入れるようになってきたんですね。

以前(10年くらい前でしょうか)、広東料理店で提供される麻婆豆腐に花椒が使われることは、ほとんどありませんでした。
しかし、2000年前後に四川の汁なし担々麺や本格的な四川風麻婆豆腐が日本に紹介されたことで、花椒の効いた“本場”の麻婆豆腐も徐々に受け入れられるようになりました。
さらに、2006年には中国の火鍋チェーン店が日本に進出したこともあり、少しずつ日本人の間にも「麻辣(マーラー)」の味が浸透していきます。
その影響もあってか、最近では日本式や広東風の麻婆豆腐にも花椒を加えるお店が増えてきたように思います。
ところが、日本で一般的に食べられている、オイスターソースなどを使ったいわゆる「広東風麻婆豆腐」は、実は日本発祥だとも言われています。 僕は『日本式広東風麻婆豆腐』と呼んでいます。
広東や上海では、むしろ四川式に近い麻婆豆腐の方が多く食べられているそうで、というより、そもそも麻婆豆腐自体、そこまでポピュラーな料理ではないとも聞きます。
日本で定着している『広東風麻婆豆腐』は、麻婆豆腐の素を製造するメーカーが、辛いものが苦手な日本人向けにアレンジしたもの。
広東料理でよく使われるオイスターソースなどを加え、辛くない=優しい味、というイメージを持たせるために「広東風」と名付けたのが始まりのようです。(藤崎涼調べ)
そうした経緯があるため、日本式広東風の麻婆豆腐は、四川式とは異なり、麻辣を前提に作られたものではありません。
もともと麻辣とは無縁だったので、花椒との相性もあまり良くないんですよね……。(※個人の感想です)
では、辣醬麻婆焼きそばの原材料を見てみます。

豆板醤は控えめで、甜麺醤や砂糖、生姜が使われており、日本式の広東風に寄せた味付けになっています。ただし、オイスターソースなどの海鮮系の原材料は使用されていません。
具材として使われている肉は豚肉ですが、牛脂やビーフシーズニングが加えられているほか、チキンエキス、がらスープパウダー、ポークエキスも含まれており、牛・豚・鶏がすべて使われているのが面白いです。
栄養成分表示はこんな感じ。

栄養成分は特筆するようなことはありません。
開封すると、中にはトレー入りの冷凍麺と、冷凍麻婆餡が入っています。

ラップはかけず、麺の上に麻婆餡のパックを置いたまま電子レンジで加熱します。
加熱が終わったら、麻婆餡を麺の上にかけたら出来上がりです。
麺には味がついていないので、しっかりと混ぜてから食べたほうがいいかもしれません。

中に入っているトレーは、そのままお皿として使える仕様になっているので、洗い物が少なくて済むのが嬉しいポイントです。
しかも、花柄のデザインが施されていて、食卓にも彩りを添えてくれます。
花椒の香りは意外と強めですが、実際に食べてみると麻辣感は控えめ。
醤油の風味がしっかり効いた、日本式(広東風)寄りの麻婆の味です。
程よい麻辣と、そこそこの甘さがバランスよく共存しているので、辛さが苦手な人でも食べやすく仕上がっているのではないでしょうか。(僕は甘くない方がいい!)
トロミは強めで、味もやや濃いめ。
そのおかげで中太麺にしっかりと餡が絡み、よく馴染みます。
麺の食感もなかなか悪くありません。
豆腐の数は8粒。ちょっと少なめです。
冷凍なので豆腐の食感にはある程度の妥協が必要ですが、柔らかめで主張が控えめな分、”豆腐感“の存在感はあまりありません。
全体としては、麻婆というよりは町中華のあんかけ焼きそばのような味わい。
麻辣の風味を除けば、どこか懐かしさを感じさせるような、ホッとする味でもあります。
ディスカウントスーパー『オーケー』で購入したので、他店よりも少し安く手に入ったと思いますが、これが323円で食べられるのは、手軽さもあって十分アリだと思います。
<了>
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