辛さ満足レベル:
旨さ満足レベル:
※レベル表記方法についてはこちらのページを。
中国のめっちゃ怪しい食品を買いました。
謎の中国食品。
紫色主体のパッケージです。
紫色によって、怪しさを増しています。

パッケージだけでは、何の食べ物だかわかりませんね。
輪切りの唐辛子が写っているし、赤っぽい色合いなので、おそらく辛い食べ物だというのが推測されます。
麺のようなのが写っているのでラーメンのようにも見えますが、それにしてはパッケージがデカすぎます。 パッケージはA4用紙くらいのサイズがあって、厚さも一番厚い部分で7センチくらいあるんです。
とにかく、何だかよくわからないけど、面白そうなので好奇心で買ってきたのです。
家に帰ってから調べてみたところ、これは螺蛳粉(ルオスーフェンもしくはルオシーフェン)という食べ物で、中国南部の広西壮族自治区の柳州という地域で食べられている料理とのことでした。(インスタント)
日本語的には『柳州タニシ麺』というそうで、タニシが使われたスープに米麺を入れて食べる麺料理なんだそうです。
タニシ・・・・
いやー、買わなければよかったわ・・・。 でも、買ってきたんだから仕方ない。 食うしかない。
一部日本のサイトでは、螺蛳粉について『カタツムリ入りの麺の料理で、臭い』というような情報があったりしますが、
実際にはカタツムリというよりも『タニシ』に近い貝(川に生息する巻貝)が使われている模様です。
あと、『臭い』という情報に関しては、メーカー名(ブランド名)の『臭宝』という漢字から「臭い」というのを連想してしまった人がいたようで、さらに”カタツムリ”という先入観から”臭い”というイメージがついてしまったのではないかと思われます。(もしかしたら臭いヴァージョンもあるのかもしれませんが)
ちなみにブランド名の『臭宝』には、日本語で言う”臭い”という意味は全くなく、『恋人を呼ぶときの愛称(”Honey”的な?)』だったり、親密な仲間や子供を呼ぶときの愛称だったりするんだそうです。
同じ漢字でも、中国と日本ではそこまで意味が違うのか!!

ちなみに『爆爆浓汤風味(爆爆濃湯風味)』と書いてありますが、意味的には『弾ける(爆発する)濃いスープ風味』のような意味になるようです。
なおさらわからなくなってきた!
どんな味なんだ???
どこで買った? 値段は?
上野のアメ横(御徒町)にある中国物産店『JJTストア』にて購入しました。
価格は税込みで650円でした。
パッケージチェック
なかなかでかいパッケージですが、どうやらこれ1袋が1人前のようです。
パッケージには日本語表記は一切ありません。
中国人向けの食品店で買ったので、商品に日本語表記は一切ありません。
本来は日本国内で販売される輸入食品には日本語による原材料やアレルギー表記が法律で義務付けられているのですが、「どうせ中国人しか買わないんだからそんなの必要ない」という考えなのでしょうね。商品に貼る日本語表記のステッカーを作ったりと余計な経費もかかるからでしょう。
中国人向けの中国食品店には日本語表記のない食品が結構売られているんですよね。
中国食品あるあるです。
なんと、2022年度の『International Taste Institute』の優秀味覚賞を受賞しています!!

まあ、僕はこういう賞は『モンドセレクション』同様全く信用して無いですけどね。
お金を払って出品すれば80%の食品は金賞がもらえるみたいだし・・・。
日本の『唐揚げグランプリ』も似たような商法ですね。 当てにならない。

なんと、この中には9袋の調味料や具が入っているようなことが書かれています。

しかし、このキモカワなキャラクターは何なんでしょうか?
パケージ裏面には、このキャラクターの4コマ漫画が描かれています。

1コマ目『ポジティブなエネルギーに満ちた太陽を受け入れて』
2コマ目『喜びが膨らみ、その場全体を吹き飛ばす』
3コマ目『寝て寝て寝て寝て、充分に寝て』
4コマ目『自由に漕いで、楽しく泡立つ』
・・・・
オチがなかった!!!
そして、何が言いたいのか全く意味がわからない!!
原材料をチェック
これが原材料です。 漢字なのでなんとなくわかる?

せっかくなので翻訳してみます。
原材料:
○乾燥ビーフン:米、食用コーンスターチ(米:食用コーンスターチ=55:45)
○カタツムリスープの素(70g): 水、牛骨、タニシ、鶏ガラ、豚骨、豚皮、複合調味料(5'-リボヌクレオチドニナトリウム、ソルビン酸カリウム含有)、食塩、多結晶氷砂糖、MSG、醸造醤油(カラメル色素を含む)、香辛料、食用香料、キサンタンガム、テヒドロ酢酸ナトリウム)
○酸っぱい筍パック(25g x 2):筍、水、食塩、安息香酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、唐辛子、食塩、MSG、チキン風味調味料(グルタミン酸ナトリウム、5'-リボヌクレオチドニナトリウムを含む)、多結晶氷砂糖、ソルビン酸カリウム、テヒドロ酢酸ナトリウム
○切り干し大根、酸っぱいサヤインゲン、キクラゲのパック:切り干し大根(大根、食塩、MSG、ソルビン酸カリウム、クエン酸、スクラロース、タートラジン)、酸っぱいサヤインゲン(サヤインゲン、水、食塩、安息香酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム)、キクラゲ、唐辛子、MSG、多結晶氷砂糖、食塩、チキン風味調味料(グルタミン酸ナトリウム、5'-リボヌクレオチドニナトリウムを含む)、ソルビン酸カリウム、テヒドロ酢酸ナトリウム
○ラー油パック:植物油、唐辛子、香辛料、
○香醋パック:酢(水、アルコール、食塩)、水、にんにく、
○ゆばパック:大豆、水、低亜硫酸ナトリウム、植物油
○落花生パック:落花生粒、植物油、食塩、白砂糖、調味料(アミノ酸等)
あれ? 麺にはタニシは入っていない模様。「タニシ麺」なんていうから、てっきり麺にタニシが練り込まれているのかと・・・。 麺は米とコーンスターチの身で作られた米麺のようです。
スープは牛骨ベースで、タニシが多めに入っています。 タニシは固形で入っているのか??
カロリー(栄養成分)は???
そうだった・・・。中国はカロリー表記じゃないんです。 『千焦(kJ、キロジュール)』という単位を使います。

なので、馴染みのカロリー表記にするには kJからkcalに換算しなくてはなりません
しかも、100グラムあたりの表示なので、この商品は350グラムなので、ここの書かれている数字を3.5倍しなくてはならないのです。
とりあえず1製品あたりのカロリーを計算してみました。
なんと987キロカロリー!!!!
なかなかのハイカロリー!
ちなみに、食塩相当量も約7グラムなので、スープは全部飲まない方がいいかもしれません。
パッケージの中身を見てみよう
確かに、麺(粉)のほかに9種類ものパックが入っていました。 何だこりゃ!!すごい!
漢字表記でそのパッケージに何が入っているのかわかるし、ちゃんと番号(入れる順番)が書かれているのがなかなか親切です。

一番左上の『粉 FEN』というのが麺です。
『辣油 LA YOU』はラー油
『浓汤 NONG TANG』は濃厚スープ
『笋 SUN』はタケノコです。これはなぜか同じものが2袋入ってます。
『菜 CAI』は切り干し大根、サヤインゲン、キクラゲのパックのようです。
『花生 HUA SHENG』はピーナッツ
『腐竹 FU ZHU』は湯葉(ゆば)
『醋 CU』は 酢
何だか、すごいセットだぞ。
作り方

(1):1の粉(麺)を冷水に入れ沸騰させ、9〜12分間茹でたあと取り出しておく。
(2):鍋に400mlの水を入れ、"1"の粉(麺)、"2"のスープと辣油と筍と菜を入れて沸騰させる。
(3):"3"の落花生と湯葉を入れた後火を止める。
(4):"4"の酢を入れてよくかき混ぜてお召し上がりください。
辣油と香醋はお好みによって加えてください。
というのが作り方の日本語訳になります。(もしかしたら少し間違ってるかもしれない)
では、作ってみます。
これが、『粉』です。 米とコーンスターチで作られた麺。 半透明のノンフライ麺です。

辣油の量は30グラムくらいあります。 結構多いな!

同じく、酢も30グラムくらいあります。

麺を別茹でしている間に、スープを作ります。
400ccの水にスープを入れます。

スープにはタニシが入っている事になっていますが、スープの中に固形分は入っていないので、タニシは固形ではないようです。
⬇︎切り干し大根、サヤインゲン、キクラゲのパックを入れます。

これは筍です。⬇︎ なぜか同じものが2袋あります。2袋に分かれている意味がわかりませんが、具の袋が沢山入っている感を出すためなんでしょうかね?

切り干し大根、サヤインゲン、キクラゲを入れて沸騰させます。
沸騰したら、湯葉と落花生を入れてから火を止めます。
これが湯葉のようです。乾燥です。スナック菓子のように見えます。


ピーナッツ(落花生)も入れて・・・


火を止めます。
仕上げに酢と・・・・

辣油を入れたら完成です!!!

ちなみに、辣油は使用量で辛さが変わるようなことが書かれています。

全量入れたら『重辣』になるとのこと。 『重辣』は、日本語で言うと『激辛』のような意味です。
完成! 食べてみます。
これが完成写真!!! パッケージも一緒に写してみました。

パッケージにはどこにも書かれていません(多分)でしたが、結局1袋で1人前の量でした。
スープ量も多いので、多めの1人前。もしくは、少なめの2人前くらいかな。
麺は硬めですごくツルツルしています。
麺に特別な風味などは感じられませんが、とにかくツルツルです。
食感がとても独特。 こんなにツルツルな麺は初めて食べたかも。
麺にはタニシは使われていないようなので、タニシのせいでツルツルなわけではないようです。
スープの味は・・・・
いかにも中国的なスパイスが効いています。
なんのスパイスはわかりませんが、おそらく八角などが使われている中国のミックススパイス『五香粉』的な感じですかね。
中国スパイスが効いている以外は変な臭みなどはありません。
酸味はそこそこあります。 酸辣湯麺みたいな味かも?
スパイスが効いているせいか、タニシの味はよくわかりません。 特に臭い感じもないですし、変なクセもない。
中国スパイスにうまく消されているのかもしれません。というか、タニシを入れる必要はあるのか?って感じです。
『タニシ』という先入観がなければ普通に抵抗なく美味しく食べられる味です。
四川系の中国料理の味が好きな人なら何の抵抗もなく食べられるでしょう。(これは四川料理ではありませんけどね。)
辛さはそこそこありますが、激辛ではありません。花椒の風味は感じられなかったです。
麺の食感と相まって、具の食感が面白いです。 ピーナッツのコリコリ感、”おあげ”のような柔らかい食感の湯葉に、キクラゲのコリコリ感、サヤインゲンや筍の歯応えなど。。。
なので具沢山感はあります。というか、インスタントにしては具材はとても充実していると思います。
まあ、その分値段も高いですけど。

油が大好きな僕でもスープを全部飲み干すのに躊躇してしまうくらいの油の量。そして塩分量。
流石にスープを飲み干すのはやめました!
まあ、麺も含めて全体的な食感は面白いですが、思ったよりも変な味はしなかったし普通に美味しかったです。
でもリピ買いはないかな・・・・
<了>
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