辛さ満足レベル:
旨さ満足レベル:
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韓国の『スパイシーカルウドン』です。
韓国製なのですが、パッケージはほぼ英語だけなので、米国などへの輸出仕様なのかもしれません。
パッケージカラーもかなりポップで、アメリカ人が喜びそうな感じ(笑)

カルウドン(칼우동)とは?
『カルウドン(カルドン)』とは、韓国の「カルグクス」という料理の名称と「ウドン」を掛け合わせた名前です。
”カルグクス”のカルは「包丁」、ククスは「麺」という意味があり、簡単に言えば「包丁でカットした小麦麺を使った料理」で、日本のうどんに似た韓国の家庭料理です。

↑英語の説明では、「平切りのカルグクス麺を、うどんスープでお楽しみください」といった内容が書かれています。つまり、麺はカルグクスで、スープはうどんということになります。
ちなみに、韓国で「うどん」といえば、日本の「うどん」とほぼ同じ意味であり、その名称も日本から伝わったものです。「カルグクス」と「うどん」は似ている部分もありますが、決定的な違いはスープにあります。
韓国のウドンや日本のうどんのスープは、地域差はあるものの、基本的には醤油ベースです。一方で、カルグクスのスープは醤油を使わず、魚介や鶏で出汁をとった、塩味ベースのあっさりとした味わいが特徴です。
したがって、この商品は、平切りのカルグクス麺をうどんスープでいただくという、いわば“ハイブリッド料理”に分類されるのではないかと思います。さらにスパイシーな仕上がりにすることで、より韓国らしさを演出しているのでしょう。
ちなみに、僕にとって韓国のうどんといえば『ノグリウドン』です。↓
『ノグリウドン』は、日本では『ノグリラーメン』という名前で販売されています。おそらく、「ウドン」という名称を使うと、日本の消費者から「うどんじゃねーじゃねーか!」といったクレームが入るかもしれないため、あえて避けたのではないかと思われます。
実際、ノグリウドンの麺は日本のうどんとはまったくの別物で、油で揚げたインスタントラーメン風の麺です。たしかに太麺ではありますが、うどんほどの太さではなく、ラーメンとしては太めといったところです。
ただし、スープは海鮮ダシがベースで、具材にも貝やワカメなどが入っており、ピリ辛でとても美味しいです。
僕は子どもの頃からノグリウドンが大好きで、もう35年ほど愛食しています。今では『辛ラーメン』と並んで、日本のスーパーやコンビニでも当たり前のように見かけるようになりましたが、当時は新宿や錦糸町の韓国食品専門店でしか手に入らなかったんですよね。
まさか『辛ラーメン』や『ノグリウドン』が、ここまで日本に定着するとは…
話がそれました。
どこで買ったか?
これ、どこで買ったんだか忘れたんですよね。
おそらく MEGAドン・キホーテの輸入食品コーナーで買ったんじゃなかったかな?(うろ覚え)
値段も忘れました。 そんなに安いものではなかったはず。1個3〜400円くらいだったイメージ。
買ったはいいけど、戸棚の中で眠っていました。
他にも『キムチカルウドン』というのを買っていたのですが、2つとも賞味期限まであと1ヶ月ということになってしまっていたので、立て続けに食べることにしたのです。
原材料など
原材料をチェックしてみましょう。

スープは醤油ベースですが、なんと醤油の次に「砂糖」が!!!
韓国は“甘辛”の文化なので、辛い料理でも意外と甘みがあるんですよね。日本人も辛いものを甘くしたがる傾向があるので、そういう点では似ているのかもしれません。だからこそ、韓国の食文化(特に料理)が日本にこれだけ浸透したのも納得です。
そして、さすが「うどん」と名がつくだけあって、ダシ(エキス類)がものすごい。
日本のうどんスープにはまず入らないであろう「にんにく」がしっかり使われているのも、韓国らしさが出ていて面白いところです。
そのほかにも、スパイス系の素材が盛りだくさん。
スパイスシーズニング、唐辛子粉、黒こしょう、スパイスエキスなどが使われていて、さらに具材には乾燥唐辛子も入っており、まさに“スパイス感満載”といった印象です。
しかし、かやくの中にもまさかの砂糖が入っていて…これはかなり甘そうな予感もします。
内容物

生タイプ麺、液体スープ、乾燥具材のセットです。
容器もフタも紙製です。
しかし、このスープと具材のポップなパッケージカラー!
いかにもアメリカ向けといったデザインですね。
日本の製品では、まずこの色使いはしないでしょう。
ちなみに、『キムチカルウドン』のスープと具材も同じようなパッケージカラーでした。
やっぱりポップ!↓


作り方はちょっと特殊
作ってみます。
パッケージには日本語での作り方のステッカーが貼ってあります。

「お湯を注いで3分」というわけにはいかないんですね。
おそらく、生麺を使っているからでしょうか?
カップに沸騰したお湯を入れるだけならまだしも、さらにフタをして電子レンジ(500W)で3分加熱するんです。
ちょっとやりすぎなんじゃないか?とも思いましたが、これは“煮込む”に近い調理法なのかもしれません。
それにしても、乾燥具材を一緒に加熱せず、食べる直前に入れて混ぜるというのは珍しいです。
ちゃんと湯戻りするのか少し不安になります。
ちなみに、フタが付いているのは便利なのですが、電子レンジ加熱中、2分ほど経ったところでフタが『ポン!』と音を立てて飛びました。
けっこうびっくりします。
後日、キムチカルウドンを作った時もまったく同じ状況になったので、フタはしっかり閉めるのではなく、軽くカップの上に乗せるくらいにしておくのがよさそうです。
(※ただし、作り方にはそんなこと一言も書いてないんですけどね)
出来上がり
出来上がりはこんな感じ。

おっと、具材を入れてませんでした。

具材を入れて、よくかき混ぜたら完成です。
具材は、ネギ、輪切り唐辛子、かまぼこ、わかめの4種類。
かまぼこがちゃんとお湯で戻るのか少し心配でしたが、すぐに食べても硬さが残るような感じはありませんでした。
そして、いざ実食。
まず……
「甘い!」
まあ、原材料を見ると砂糖が多めに入っているので、甘いのは当然といえば当然なんですが……
正直、「これ、甘くない方が絶対美味しいのでは?」と思ってしまいました。
辛味はちゃんと感じられます。ピリ辛程度ではありますが、辛さに弱い人だと「かっら〜い!」なんて言いそうなレベル。
でも、同時に甘味も強く感じられて、ちょっとバランスが悪い印象です。
というか……なんかクセがあるんですよね。
古い油の風味というか、麺の味があまりよくないというか……
正直なところ、おいしくない。
賞味期限まではまだ1ヶ月ありますので、ちゃんと賞味期限内です。
保管も、室内の戸棚で、他のインスタントラーメンと一緒に保管しており、高温になるような場所で保管していたわけもありません。
それなのに、”ちょっと品質が落ちたような味”がしたんですよね……。
ちなみに、後日『キムチカルウドン』も食べてみましたが・・・・

スープもキムチ風味で、具材にも乾燥キムチが入っています。
でも、スパイシーカルウドンと同じように、品質が劣化してしまったような古い味がしました。
やはり麺が劣化しているのか?
よくわかりませんでしたが、結局どちらも最後まで食べずに処分してしまいました。
勿体無いので、最後まで食べてしまおうとも思ったんですが、気分的にちょっと無理でした。
僕は、今まで散々韓国のインスタント麺を食べてきましたが、「不味い」と思ったことは一度もありませんが、今回は「不味い」と思ってしまいました。
でも、さすがにこれは本来の味ではないと思うんです。品質劣化している感じ。
いずれも賞味期限まで1ヶ月ありましたし、僕の保管方法が悪いわけではなかったので、輸送中や販売の過程で品質劣化が起きたのか? それとも賞味期限の設定が甘かったのか?
何せ、この商品は常温保存可能品とはいえど、生麺を使ってますからね。 品質劣化はしやすいのかなとも思ったりしました。
機会があればちゃんとした製品を食べてみたいものですが・・・
調べてみたところ、この商品は日本で販売されている気配が全くないのです。
ネット検索だと、欧米の通販会社がちらほら取り扱っているのみ。
でも、僕が買った商品は日本の輸入会社が正規に輸入したものですけどね。
あまり売れなかったのでしょうかねぇ?
<了>
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