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中国製の韓国式プルダック焼きそばカップ麺
レアな中国のカップ麺を見つけたので買ってきました。
康師傅(カンシーフー)の『韩式火鸡拌面(韓式火鶏拌麺)』 です。
日本でも流行しているプルダック炒め麺(プルダック焼きそば)です。
“康師傅”は、中国における最大の台湾企業で、なんと中国のインスタントラーメン市場シェア約5割を誇り、日本のインスタント麺メーカー(サンヨー食品)も株式の1/3近くを保有しているそうです。
それほどの巨大企業なので、日本国内でも輸入食品店や中国食品店に行くと康師傅のインスタント麺がよく売られています。
僕は色々な中国食品店に行くのですが、この商品を見たのは初めてです。
この商品はネット上で検索してもほぼ出てこないんです。(調べ方が悪いのか?)類似品は沢山出てくるんですけどね。むしろこの商品の方が類似品になるのかな。
唯一出てきたのが、中国の大手ECサイトTao Baoでの出品商品のみ。
現地でもレアなのかな?
この商品には、日本の輸入業者や日本語による原材料表記などは一切ありません。
日本で販売する食品には、輸入者の記載や原材料の日本語表記(アレルギー表示)が義務付けられているんですけどね・・・。 まあ、中国人向けの食品店で売られている商品には、それが守られていない商品は多いです。 「どうせ買うのは中国人なんだから日本語表記なんていらないでしょ」という考えなんでしょうけどね!
カップの側面に書かれている説明。

意訳になりますが「超刺激的な韓国の味」「歯応えのある特製幅広麺」「サクサク海苔と胡麻の香ばしい激辛口ソース」「甘辛が絡み合う」的なことが書かれています。
プルダック焼そば(ブルダック炒め麺)とは?
しかし、”中国で作っている韓国式のプルダック焼そば” というのはなかなかレアです。
『韩式火鸡拌面(韓式火鶏拌麺)』は、日本語に直訳すると”韓国式火鶏まぜそば”です。
火鶏というのは、韓国のプルダック(풀덕)のことで、唐辛子ソースで味付けをした鶏肉を炒めた料理を指します。 なので辛いのがデフォルトです。
そのプルダックの味付けを炒め麺で再現して発売したのが韓国の三養食品(Samyang Food)で、それが大ヒットになりました。
日本では、”プルダック焼そば”という名前で販売されてたりします。
2012年に発売されたプルダック焼そば(プルダック炒め麺)は日本でもブームになり、今やコンビニやスーパーでも普通に売られるほどになっています。 韓国インスタント麺としては”辛ラーメン”に続くヒットかもしれません。
そして、そのプルダック焼そばブームは、今や中国にまで広がっていたんですね。
どこで買った? 価格は?
横浜の伊勢佐木モール中国食品店”萬臨物産”にて購入。
価格は税込みで230円でした。
食べようとしてパッケージを見て気づいたんですが、大幅に賞味期限過ぎてました。


この商品の製造日は2022年4月6日で、賞味期限は製造日から6ヶ月と書かれているので、賞味期限は2022年の10月6日ということになります。

この商品を買ったのは2022年12月10日です。 購入した時点ですでに賞味期限を2ヶ月過ぎてたというわけですね・・・ そして、これを食べようとしているのが2023年2月3日です。 賞味期限から4ヶ月も過ぎてしまっている!!
まあ、賞味期限はあくまでも”賞味”期限。
品質は低下するけどすぐに腐ったり悪くなったりするものではありません。
大抵の中国人向けの中国食品店では、賞味期限が過ぎてる商品でも普通に売ってますからね。(値下げもせずに)
よくあることです。
そんなことは分かっていて、気をつけるようにはしているのですが、たまに確認するのを忘れてしまう・・・。でも、今回は油断し過ぎた!
まあ、そんな僕も、珍しい商品は賞味期限が切れていても買ったりしますけど。
この商品も、お店で見つけた時に賞味期限が切れてた場合でも買っただろうな。(買ったら”なるべく早く食べたと思うけど。)
原材料や栄養成分
パッケージには日本語の表記は一切ありません。
本来なら輸入者が、日本語表記の原材料やアレルギー表示や輸入者名をしなくてはならないのですが・・・。 まあ、仮に日本語表記がされていても表示がいい加減だったりすることも多いですけけどね笑
せっかくなので、原材料を翻訳してみます。

原材料: 麺:小麦粉、精製パーム油、澱粉、酢酸澱粉、グルテンパウダー、醸造醤油、食塩、グルタミン酸ナトリウム、5'-リボヌクレオチド二ナトリウム、酸味調整剤(炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム)、増粘安定剤(ポリアクリル酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、キサンタンガム)増粘安定剤(ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、重炭酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、リン酸二水素ナトリウム、L-リンゴ酸、澱粉)、合成着色料(クチナシ、リボフラビン)ビタミンE ソースパック1:コーン油、醸造醤油、砂糖、水、韓国唐辛子ソース平均2.1グラム(小麦粉、麦芽シロップ、醸造醤油、水、唐辛子粉、もち米、食塩、食用アルコール)、果糖シロップ、ニンニク、パプリカ、食用エッセンス、グルタミン酸ナトリウム、ガーリックパウダー、食塩、トマトソース、オニオンパウダー、唐辛子色素、モルトデキストリン、鶏がらスープ(鶏ガラ、水、食塩)、香辛料、5'-リボヌクレオチド二ナトリウム、酵母エキス、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル、唐辛子抽出物、スクラロース、ビタミンE ソースパック2:コーン油、醸造醤油、砂糖、水、韓国唐辛子ソース平均0.5グラム(小麦粉、麦芽シロップ、醸造醤油、水、唐辛子粉、もち米、食塩、食用アルコール)、果糖シロップ、ニンニク、パプリカ、食用エッセンス、グルタミン酸ナトリウム、ガーリックパウダー、食塩、トマトソース、オニオンパウダー、唐辛子色素、モルトデキストリン、鶏がらスープ(鶏ガラ、水、食塩)、香辛料、唐辛子抽出物、5'-リボヌクレオチド二ナトリウム、酵母エキス、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル、スクラロース、ビタミンE かやくパック:胡麻(平均1.2グラム)、海苔(平均0.3グラム)
我流翻訳なので、正確ではないかもしれませんが、大体こんな感じ。
しかしまあ、”なんとかナトリウム”的な添加物の多いこと!
麺の原材料に増粘安定剤が2つ出てきます。原材料が少しだけ違うようなので、2種類の増粘安定剤を使っているのかもしれません。
さらには、ソースパックの1と2の原材料はほとんど同じ! なんで2つに分ける必要があるのか不思議なくらいにほぼ同じです。韓国唐辛子ソースの量が少し違うのと、香辛料と唐辛子抽出物の配合量が少し違うのみです。 一体なんなんだ? 謎です。
とにかく、添加物だらけの原材料です!
次に栄養成分

栄養成分表示は、製品単位ではなく、100グラムあたりの表示となっています。
で、計算してみようと思って、この商品自体の内容量を探してみたんですが、どこにも書かれていない!
それじゃ計算しようがない。 パッケージの隅々を探してみたんですけどね・・・。
ちなみに、中国ではエネルギーはキロカロリー(kcal)ではなく、キロジュール(千焦・kj)という単位で表示しますので、カロリーを知るためにkジュールから変換(換算)しなくてはなりません。 この商品の場合は100グラムあたりのエネルギーは1,805千焦(キロジュール)となっているので、カロリーに換算すると約431kcalとなります。
食塩相当量は製品100グラムあたり約4.5グラムです。
でも、この製品自体の重量がわからないので計算しようがないんです!
何もかもが中国クオリティ・・・(笑)
内容物
開封してみました。

なんと! 銀色のフォークが入っている!! 一瞬、金属のフォークかと思ったんですが、さすがにプラスティック製でした。 日本でもプラスティック製のフォークはありますが、銀色のものはなかなかないですよね。コンビニやスーパーでもらえるものは大体白っぽい色をしていますし。変に凝っている。
そうそう、中国や東南アジアのカップ麺って、フォークが付属していることが多いんです。そのあたりは親切だなとは思いますが、あちらではラーメンを箸ではなくフォークで食べる習慣があるのでしょうか。中国でも箸は使うと思うんですが、ラーメンはフォークで食べるのが普通なのでしょうか。
そして、ソース2包とふりかけが1包入っていました。
ソースは「ソース1」と「ソース2」の2袋が入っています。
「ソース2」の方は『挑战包』と書かれています。要は『チャレンジパック』というような意味になります。
なるほど、ソース1とソース2の原材料がほぼ同じなのはそういうことだったんですね。
「ソース2」の方は、使用している香辛料や唐辛子の量を増やしているので、それを追加することにより、辛さを追加できるようにしているわけです。 でも、入れれば入れるほど味も一緒に濃くなってしまいそうです・・・・。
辛さ増しの調味料は唐辛子パウダーとかなのが普通なんですけどね。
作り方
作り方を翻訳してみました。

1:カップの蓋を1/3ほど開け、中身を取り出す。
2:配料包(具材パック)を入れ、カップにお湯を注ぎ、蓋の上でソースを温める。
3:4分後、排水口の蓋を剥がし、お湯を捨てます。(手の火傷に注意)
4:調味ソース2袋と配料包を入れて、よくかき混ぜたら出来上がり。
とか書かれていますが、(2)のところで配料包(具材パック)を入れると書いておきながら、最後にも配料包を入れることになっています。 配料包は1パックしかないよ?
さらに、”カップの蓋を1/3ほど開けて”とか書いておきながら、お湯を入れる時のイラストには蓋がなかったり・・・。
色々とテキトーすぎる!!! まあ、配料包は胡麻と海苔なので、最後の仕上げにかけた方が良いと思います。 お湯を入れる前に入れてしまうと、排水の時に胡麻や海苔が流れてしまうと思うので、そっちは間違いだと思われます。
お湯を注いだら、昔のカップ麺のような香りが漂いました。なんかノスタルジックな香りです。
ベビースターラーメンとかを思い起こさせるようなチープな麺の香りです。(でも、あれはあれで美味しいんですよね。)
湯切り口⬇︎


なんと、日本では当たり前になってきている最新式の湯切り口が採用されています。中国のカップ麺でこのタイプの湯切り口は珍しいかも。
麺は中太で、少し平麺です。

ソース1とソース2を投入! どちらも黒っぽい色をしていますが、混ぜると赤くなってきます。
(辛いのが苦手な人は、まずソース1だけを入れて、足りないようだったらソース2を後から入れたほうがいいみたいです。)

フォークだとちょっと混ぜにくいです。
完成!
“配料包”(海苔と胡麻のふりかけ)をかけて出来上がり!

とてもそそられる色合いです。
美味しそう!
しかし、具が全然ないのは寂しいです。
韓国のプルダック焼そばも同じですが、具に鶏肉などは入っていません。
プルダック(火鶏)なんだから、本来は鶏肉を入れるべきだと思うんですけどね。
あくまでも“プルダックに使うソースの味”ということなのでしょう。
本場韓国のプルダック焼きそばは甘いものが多いですが、この商品はそこまで甘くないです。
その辺は中国向けにアレンジされているのかもしれません。
甘みもそこそこあるんですが嫌な甘さではありません。麺の味やソースの味とうまくマッチしてバランスが取れている感じがします。
僕は韓国のプルダック焼きそばよりもこっち(中国製)の方が好きかも。
でも、「また買いたい!」というほどではないですけどね。
辛い?
辛いには辛いですが、激辛レベルではありません。でも、辛さに弱い人にはちょっと辛めかもしれません。
しかし、「中国製なので辛さは容赦ないかもしれない」とか予想していましたが、そんなことはありませんでした。
辛さは、本場韓国のプルダック焼きそば(インスタント)の方が辛いかもしれません。
さらには、昨日食べた日本のサンヨー食品の「地獄の担担麺 地獄のまぜそば」の方が辛いです。
食べ終わったら、カップが真っ赤になっていました。 血の色みたい!

付属のプラスティックのフォークは銀色なので本物(金属製)みたい!
康師傅のロゴ入りです。
まとめ
★中国の大手インスタントラーメンメーカーの製品にしては表記などがいい加減だったりする。
★具がしょぼい(胡麻と海苔のふりかけのみ)
★辛さはそれほど辛くない。本場韓国のプルダック炒め麺の方が辛い。
☆麺が安っぽいが、それがまた良かったりも・・・
☆フォークが付属しているので、お湯さえあればOK!
まあ、一回食べれば満足かなぁ。
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