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カルディで『シオンジャン豆腐の素』を見つけたので買ってきました。
カルディって、海外の珍しい食材もいろいろ取り扱ってますけど、日本国内で日本人向けにアレンジして製造している物も多いです。なので、本場の味を体験したい(求めている)人やマニアには物足りないんですよね。KALDIは最近はなんでもかんでも自社PBになってきていて、ちょっとつまらなくなってきてるので、僕は昔よりも足が遠のいています。
まさにこれ⬇︎です。

今回買った『シオンジャン豆腐の素』も、輸入品ではなくカルディのプライベートブランド商品で、製造も日本国内。
たぶん、かなり日本人向けにアレンジされてるんじゃないかなと思います。
買うのを躊躇しましたが、日本で『熊掌豆腐』の素って他には売られていないと思うし、ネタとして買ってみたのです。
シオンジャン豆腐とは何か?
「シオンジャン豆腐」って、日本ではほぼ馴染みがないですよね。なに?
『シオンジャン豆腐』は、中国語では『熊掌豆腐(xióng zhǎng dòufu)』と書き、中国四川地方の代表的な家庭料理です。 四川の家庭では日常的によく作られることから「家常豆腐(ジアチャンドウフ)=家庭の豆腐料理」と呼ばれることもあり、麻婆豆腐よりも手軽に作れる料理として親しまれています。
日本では麻婆豆腐のほうが有名なので『熊掌豆腐』はほとんど知られていませんが、麻婆豆腐(四川式)に似た料理だと考えると分かりやすいでしょう。味付けのベースは、麻婆豆腐と同じく豆板醤(トウバンジャン)や豆豉(トウチ)、醤油などです。まあ、ほぼ麻婆豆腐でね・・・。
麻婆豆腐との大きな違いは、豆腐の表面に焼き目をつける(もしくは素揚げする)点にあります。また、具材には麻婆豆腐と同じく葉にんにくを使い、家庭によっては色々な野菜や豚肉を使うこともあるようです。家庭料理なので特に決まったセオリーはないようです。
『熊掌豆腐』とは言ってもさすがに本物の熊の手(熊の掌)は使わないんですよ!
しかし、実際には熊の掌は使われないのになぜ『熊掌豆腐』なのでしょうか?
これには諸説あるようです。
①【熊掌のような「高級料理」に例えられた説】
熊の掌は、古代中国では最高級品とされていたため、その名前を借りて「これは熊掌のように高級でうまい!」という意味合いで名付けられた、という説。
皇室に献上する料理の材料の調達に困っていた人民が、豆腐を熊の掌に見立てて調理し、皇帝に献上したという話もあるらしい。
③【見た目が「熊の手」に似ている説】
熊掌豆腐は、豆腐を焼いたりして外は香ばしく中は柔らかい仕上がりになっており、その形状や質感が、古代中国で珍味とされていた本物の熊の掌の料理に似ていることから、そう呼ばれるようになったという説。
うーん、どう考えても本物の熊の掌には似てないと思うんですが・・・
麻婆豆腐の歴史についても同じですが、諸説ありすぎで情報が混沌としています。
まあ、昔は高級料理だった『熊の掌』が名前の元となっていることは間違いなさそうです。
ところで、そんな高級料理(おいしい)なら、現代でも本物の熊の掌は食べられているのでしょうかね?
と思ったら食べられていた! しかも、日本でも食べられる! 麻婆豆腐でも有名なあの『神田 雲林』じゃないか!⬇︎

写真を見ると、まさに熊の掌そのまま・・・・
僕はいいや・・・・
購入場所と価格は?
カルディ(ららぽーと豊洲店)にて購入。 価格は税込みで213円でした。
原材料をチェック

うーん、商品説明に『豆板醤とにんにくが決め手のやみつきになる味わいです』と書かれているわりには 醤油がメインで豆板醤なんて砂糖より使用量が少ない・・・・
生姜やにんにくはけっこう使われていそうな感じです。 パウダーではなく、ちゃんと”おろし生姜”と”おろしにんにく”を使っているところがこだわりポイントかもしれませんね。
ちなみに栄養成分は以下の通り

これはあくまでも、『素』だけものなので、これに厚揚げ豆腐や豚バラや植物油などを足したらカロリーなどは大幅に増えます。あくまでも参考値です。
準備する食材と作り方 (2人前)
1パックで2人前が作れますので、パッケージに書かれている通りに2人前分の材料を用意します。

●厚揚げ豆腐1丁(約400g)
本来は豆腐を素揚げしたり焼いたりして使うのですが、日本には『厚揚げ豆腐』という便利な食材があります。
厚揚げ豆腐がない場合は、木綿豆腐を素揚げしたり炒めて焦げ目をつけたりして使ってもいいかもしれません、むしろそっちのほうが本格的かもです。
僕は、おかめ豆腐の厚揚げを買ってきました。

量的には約400グラムが推奨されているんですが、このおかめ豆腐の厚揚げは300グラムしかありません。(100グラム足りない)なので、味が濃くならないようにその分肉の量を増やそうかと思います。
おかめ豆腐っておいしいんですけど、けっこう色々添加物が入っているんですよね。(だからおいしいのかも)ちなみに、僕は麻婆豆腐を作る時はおかめ豆腐は使いません。
●豚肉薄切り(150g)
上記の厚揚げ豆腐の量が少ない分、肉を少し多めに入れることにします。
オーケー(スーパー)で購入したカナダ産の豚バラ薄切りを200グラム使ってみます。(指定より50グラム多い)
●ニラ半束
本場では葉にんにくを使うのが定番ですが、日本ではなかなか入手ができないのでニラで代用されているのだと思います。 僕は麻婆豆腐用に葉にんにくを冷凍保存しているのですが、ここは指定通りにニラを半束使うことにします。
●サラダ油大さじ1杯
分量通りに使います。多分、豚バラ肉から脂が出るので、脂は多めになると予想されます。
=パッケージに書かれている作り方=
①:材料を食べやすい大きさにカットします。
②:フライパンに油を入れ、豆腐に色が付くまで焼きます。
③:②に豚肉を入れ火が通るまで炒めたら、ニラを加えます。
④:ニラにも火が通ったら、本品を加えて絡めれば完成です。
作り方の手順通りに作って完成!!!
うーん、色的にはあまりおいしそうに見えないぞ。 ちょっと色が薄い。

厚揚げ豆腐はついつい麻婆豆腐サイズにカットしてしまいました。もっと大きく切った方が本格的だったかも。
豆板醤が少ないためか色が薄いんです。 ⬇︎パッケージの写真と並べて比べても色が薄いのがわかります。

ちなみに、本格的な熊掌豆腐は、このように⬇︎麻婆豆腐や回鍋肉のようなヴィジュアルで油感があります。おいしそう!!

で、これが今回作ったやつ⬇︎ うーん、あまり食欲をそそらない色だ・・・。

でも、写真には写っていませんが、下のほうに油がけっこう出ているんです。多分豚バラ肉から出た油だと思います。 この油がうまいんですよまたこれが。
食べてみると・・・
まず、生姜の香りがけっこうきます。そして、それ以上にニンニクの風味が強い!!おろしニンニクが使われているからか、ニンニクがよりダイレクトに効いてる感じです。
豆板醤の存在感はかなり控えめですが、意外にも甘さはそこまで強くなくて、全体的にバランスが良い。
「日本人好み」にうまく寄せてるけど、甘さ控えめで好印象。(甘いことは甘い)
豚バラの脂の旨みも、だいぶいい仕事してると思いますけどね。
正直そこまで期待してなかったんですけど……これは白ごはんと一緒に食べてみたくなる味!
というわけで、急遽パックご飯を温めました(笑)
まあ、ご飯にはなかなか合います。
辛い?
辛さはほぼありません。辛い要素といえば豆板醤くらいなので、辛さを求めてる人には物足りないでしょう。
そもそも熊掌豆腐って、あんまり唐辛子とか花椒やスパイスを使う料理じゃないみたいです。味付けも豆板醤と豆豉と醤油くらいで、シンプルで手軽にできるからこそ家庭料理として定着しているのでしょうね。豆板醤だけで味付けする家もあるとか。(それだとさすがに物足りなさそう)
でも、シンプルだからこそ!
唐辛子や花椒を足して麻辣アレンジにしたり、追いニンニクをしたり、他にもいろいろな具材(野菜など)を使って幅広く楽しめそうです。
なかなかおいしかった!
カルディの『熊掌豆腐』は本格的ではなく、日本人向けにアレンジされてはいるものの、甘ったるくもなく白飯にも合うし、おいしいと思います。万人ウケするでしょうね!
日本には麻婆豆腐の素を作っているメーカーは数多くあれど、『熊掌豆腐の素』を出しているのはカルディくらいじゃないですかね?

自分でも簡単に作れる
というか、ピーシェン豆板醤と醤油さえあれば自分で作れますね。 物足りなかったら味の素を入れれば笑
ピーシェン豆板醤は三明物産のを買っておけば問題ないでしょう。(有名四川料理店御用達です。)
麻婆豆腐の素を使って熊掌豆腐を作ってもいいかも!
僕はまたやったことないのですが、麻婆豆腐の素を使って熊掌豆腐を作るのもありだと思いました。
だって、味付けほとんど一緒・・・・・ 木綿豆腐の代わりに厚揚げ豆腐を使えばいいし!
でも無駄にカロリーあげる必要はないかな? 厚揚げ豆腐は揚げてある分カロリー高いですしね。
興味ある方はやってみてはいかがでしょうか?
あ、日本の昔ながらの麻婆豆腐の素ではなく、ちゃんとした四川式の麻婆豆腐の素を使ってみてください。
以下、僕のおすすめの麻婆豆腐の素です。
⬇︎『ユウキ 大辛 麻婆豆腐の素』(本場四川の麻婆豆腐の素)
⬇︎『ユウキ 四川マーボーソース辛口』(本場四川の麻婆豆腐の素)
⬇︎『ヤマムロ 陳麻婆豆腐調料』(本場四川の元祖の麻婆豆腐の素)
⬇︎『味の素 Cook Do PREMIUM 極 麻辣麻婆豆腐用』(日本製。味の素が頑張りました!)
⬇︎『新宿中村屋 本格四川 極み麻婆豆腐 辛口』(日本製。日本人向けにアレンジされながらも本格的!肉入りなのも嬉しい)
⬇︎『好人家 麻婆豆腐調料』(本場四川の麻婆豆腐の素。おいしいのは言わずもがな、コスパ最高)
⬇︎『横浜中華街 京華樓 本場四川 麻婆豆腐の素』(横浜中華街の四川料理の名店! 麻婆豆腐担当の厨師がお店で調合したソースをそのままパック!日本製)
⬇︎『ライフプレミアム 辛さと旨味がくせになる麻婆豆腐の素』(スーパーのPB商品と侮るなかれ!国産の麻婆豆腐の素の中ではトップクラスで本場に近い味。)
以上です!!
⬇︎僕(藤崎涼)が麻婆豆腐のお店を紹介してます。(お気に入りのお店は全部紹介できていないですが・・)