辛さ満足レベル:※レベル表記方法についてはこちらのページを。旨さ満足レベル:
インスタントの麻婆麺
僕は、麻婆麺は知る人ぞ知る人気メニューだと思うんですが、意外と食べたことがない人が多いのには驚きます。
探ってみると、麻婆麺という存在自体が世間ではそれほど認知はされていないようですが、昔から街中華のお店などでは密かに(?)親しまれてきた料理です。
今でこそ、麻婆麺は大手チェーンの中華料理店などでも出されるようにはなってきましたが、それでも麻婆麺を注文する人自体はそれほど多くはないんじゃないでしょうか?
でも、ここ5年くらいですかね、麻婆麺専門店も出てきたりして、麻婆麺が盛り上がりを見せてきました。
僕は下町の中華料理店で麻婆ラーメンを食べて育ちました。(ちょっと大袈裟)
子供の頃は、中華料理店に行って麻婆ラーメンがあれば、絶対にそれを頼んでました。麻婆麺を出すお店は少なかったですけどね。(今も意外に少ないけど)
でも、今思うに麻婆麺が好きだったというよりも、単に辛いものが好きだったからだと思います。
当時は、ラーメン屋で辛いラーメンと言えば麻婆麺が代表的でしたからね。担担麺とかを出しているお店も少なく、辛いラーメンがあるとすれば辛味噌ラーメンとかでしたし。(味噌も好きだったけど)
なので、子供だった僕は麻婆麺を注文して、若気の至りでお店のテーブルにあるラー油を1瓶全部入れて食べたりしてました。今考えると、ラー油をいくら沢山入れても、辛さってたかがしれているんですよね。カロリーだけは強烈にアップしますが!!!(笑)
そういえば、街中華の麻婆麺は、メニューにカタカナで『マーボー麺』とか『マーボーラーメン』と記載していたお店が多かった気がします。 多分、『麻婆』を ”マーボー”と読む(読める)人が少ないのであえてカタカナ表記をしていたんじゃないかと思います。
なので、僕も昔ながらの麻婆麺は『マーボー麺』と、カタカナで表記したくなっちゃいますね。
麻婆麺はカップ麺でも旨い。
インスタントの麻婆麺って、なかなか定番にはならないですが、各社からたまに発売されています。
数年前には最近では、新潟系の麻婆麺もカップラーメン化されていました。
ちなみに、2年ほど前にサンヨー食品から発売されていた『中国菜・老四川 飄香監修 四川風麻婆麺』が美味しかったです!
さすが四川料理の名店飄香(ピャオシャン)の監修だとは思いましたが、実店舗では出していないメニューです。(麻婆豆腐は絶品です。)
銀座の蝋燭屋の麻婆麺もなかなか美味しかった。
しかし、カップラーメンって、せっかく気に入った商品が出てもすぐになくなってしまうんですよね。 毎週のように新作がリリースされるカップ麺業界で、定番として残るのは難しいんでしょうね。
結局は老若男女問わず愛されるような、無難な味のものがロングセラーになり定番化されていくんだと思うのですが、そんな中で、セブン&アイ・ホールディングスの商品としてロングセラーで定番になっている『蒙古タンメン中本』はすごいなと思いますよ。
僕は、インスタント系の麻婆麺も色々と食べてきましたが、麻婆麺ってあまりハズレがないと思うんです。 結構、シェフの皆さんも色々試行錯誤したりしているようで、世の中には色々な麻婆麺が出てきています。
麻婆麺は、「カレー」と同じように、一つの料理のジャンルとして確立されていて、色々な形態に進化しているのでしょう。
でも、麻婆麺の基本はやっぱり昔ながらの醤油ラーメンに昔ながらの日本式マーボードーフが基本なのは間違いないですし。僕は、マーボー麺は中華料理というよりも、中華風の純日本料理だと思ってます。
日清食品のロングセラー”とんがらし麺”に、麻婆味が!
で、いきなり前置きが長くなりましたが、今回は日本が誇るインスタントラーメンメーカー日清食品のロングセラーシリーズである”とんがらし麺”の、麻婆味です。
実は、これ数ヶ月前に買ってたんですが、僕は一日2食が基本な上に、色々食べなきゃいけない食べ物が家に沢山ありまして、やっとこの商品に辿り着いたわけです。
日清食品の”とんがらし麺シリーズ”は西暦2000年に初めて発売されたので、今年で22年になるロングセラーシリーズになります。 すごいですね。
“とんがらし麺シリーズ”は唐辛子練り込みの麺が話題になりましたが、僕にはいまだに唐辛子練り込み麺の効果はあまりわかりません。(もっとたっぷり練り込んでほしい派)
今回の『とんがらし麺旨辛チーズ麻婆味』も、もちろんいつもの”唐辛子練り込み麺”です。
ただ、今回の麻婆麺はちょっと特殊で、”チーズ入り”となっています。
“麻婆にはチーズしか勝たん!”と書かれています。
いや、チーズ以外にも色々あるとは思いますが、チーズと麻婆豆腐は合いますね。
もちろん合わない麻婆豆腐もありますけど。
チーズ麻婆豆腐を出しているお店もたまにありますし。
辛味調節パウダー付きだ
とんがらし麺には”辛さ調節パウダー”が付いています。
もちろんこの商品にも付いています。
この商品は、ノーマルの状態では、日清の辛さレベルの5段階中の”3″ですが、”辛さ調節パウダー”を全量入れるとレベル “5”の激辛になるということ。
スコヴィル、スコビル、Scoville scale、SHU!
スコヴィル(SHU)という辛さを表す指標となる単位があります。
最近は、日清食品も辛さレベルをスコヴィル値で表すようになり、辛さの目安が分かりやすくなりました。
辛さ調節パウダーを全量入れると786スコヴィルの辛さになるということです。
ピンとこない人もいるかもしれません。
日本で有名な”タバスコペッパーソース”のノーマルのものの辛さが2,500スコヴィルほどと言われているので、この商品はタバスコペッパーソースの1/3ほどの辛さということになります。
うーん、全然辛くなさそうですね。タバスコペッパーソースがあまり辛くないですからねぇ。
最近は、スコヴィル値の認知度も上がってきましたし、激辛マニアな人達はスコヴィル値を目安にすることが多いです。 ただ、スコヴィル値は、簡単にわかるものではなく、ちゃんとした専用の機械じゃないと測れないんです。(昔は人間が感覚で測っていたらしいですが)
もちろんその機械は市販されていないので、ちゃんとしたスコヴィル値を知るには専門の機関にお願いするしかないんですよね。
以前、テレビ番組の企画で”都内の激辛ラーメンのスコビル値を測る企画”に出演しましたが、面白かったなぁ。(大学の研究機関にお願いしてスコヴィル値を測った)
しかし、どうやってスコヴィル値を測ったんでしょうかね? ラーメンの場合、麺があったり具があったりスープがあったりなので、正確なスコヴィル値を測るためには具と麺とスープをミキサーでミックスして測らないといけないんじゃないかな? と思ったりします。
ちなみに、東京で一番辛いラーメンに決定したのは11万スコヴィルくらいだったかな? 「え?そんなもの?」って、意外でした。僕が以前輸入していたアメリカのヴィシャス・ヴァイパー・ソースは25万スコヴィルでしたからね。
ちなみに僕が救急車で運ばれた『ザ・ソース』のスコヴィル値は750万スコヴィルでしたし。
まあ、結局は摂取する量にもよりますし、人間の体感も全然当てにならないですし。
日清食品では、さすがにちゃんと専門機関に依頼して(もしくは自社で)スコヴィル値を測っていると思いますので、この数値は当てになると思います。
今後、もっと”スコヴィル値”が浸透していけばいいなと思ってます。
ハンディタイプで手軽にスコヴィル値が測れる機械とかが出たらいいなぁ!
どこで買った? いくらだった?
この商品、買ったのは数ヶ月前です。 レシート取ってたはずなのに見当たらない・・・。
確か、コンビニエンスストアで買ったんだと思います。
もう売ってないかと思いきや、まだネット上では売られていますね。 もうスーパーやコンビニでは見かけませんが。
原材料やカロリーなど
スープが豚脂ベースなのが良いです! でも糖類も多く入っているようです。僕は甘ったるいのはあまり好きではないので・・・・。
スープは味噌ベースになっているようです。
麺に練り込まれている唐辛子は、麺に入っている食塩よりも少ない量です。とんがらし麺は麺に唐辛子を練り込んでいるのが特徴なので、もっと沢山唐辛子を練り込んでほしいといつも思います。
チーズやら入っている割には、意外にカロリーは低めです。
食塩相当量は4.9グラムとそこそこ。 まあ、ラーメンなんでね。
カロリーとか塩分を気にしてたらラーメンは食えないっすよ(笑)
作ってみます。
にゃにゃ??
蓋を剥がしたら猫が顔を出しました!
蓋を剥がす部分(タブ)が耳になっているんですね。これは面白い。
あまり可愛くないけど、ちょっと可愛い。
中身は、スープの袋などは入っておらず、お湯を注ぐだけのタイプとなっています。
豆腐は、小さいのが5個しか入っていない・・・・。
湯戻し時間は3分です。
3分後、蓋を剥がしたら猫の全貌が見えました。
関西弁喋るんかい!!!なぜ?
「とんがらニマル③:うみゃ辛猫」と書かれているので、他の動物もいるらしい。
あ、これは賑やかですね。
この色合いはいい感じ。 赤、黄色、茶色、白、緑色のコントラストが良い感じ!
黄色く写っているのはチーズではなく、ほとんどが『卵』です。
ちょっとチーズの量、少ないんじゃないの〜? と思いました。
具の量は多くはないけれども、色合いが賑やかなおかげで豪華に見えます。
食べてみます。
ふむふむ。
ちゃんと麻婆の味がします。甘味はちょっと強めなものの、そんな嫌な甘さではありません。
四川式ではなく、ちゃんと日本式麻婆を意識したような味付けです。
そしてかなりマイルドな感じ。 辛味はないことはないですが、弱いです。
「麻婆にはチーズしか勝たん!」と書かれていましたが、ちょっとチーズ感が負けている気はしました。 でも、ちゃんとミルキーさも出ていて、チーズの効果はちゃんと出ています。
いや、チーズのミルキーさというよりも『乳等を主原料とする食品(乳製品加工品)』のミルキーさが前面に出ているんでしょうね。
チーズ風味のないノーマルな麻婆麺も味わいたかったなぁ。
チーズは、最初から入っているので、「途中からチーズ風味に味変!」ということができないのが残念。
辛い?
チーズのミルキーさもあってか辛味はかなり弱く感じられます。
これは辛くしないと物足りない!
ということで、辛さ調節パウダーを投入。 当然ながら全量入れます。
ちゃんと辛味は追加されましたが、激辛とかいうレベルではなく、普通に「辛口」のレベルです。
花椒とかは入っていないのかな? 花椒の痺れや風味は感じられません。でも、こういう系の味にはあまり花椒風味は追加しないほうがいいと思います。
どちらかというと、昔ながらのスタンダードなマーボー麺のような味がベースになっているので。
でも、さすが日清食品でした。
ちゃんと”チーズ麻婆麺”だった!
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