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セブンイレブン『四川風 本格麻婆豆腐』

本格四川風麻婆豆腐セブンイレブン 辛い食品の話題
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『本格四川麻婆豆腐』というフレーズは、最近はあちこちで目にしますが、食べてみると本格ではないことがほどんどです。 ありがちなのは、日本式の麻婆豆腐に単に花椒をふりかけただけで”本格四川風”を歌うパターンですかね。  でも、従来に比べてかなり”本格的ものも増えましたけどね。

コンビニ弁当でも「四川風麻婆豆腐」を見かけることも多いですが、やはり日本人向けにアレンジされていることが多いです。 まあ、日本人向けだから仕方ないですけどね。
でも、それはそれで美味しいものも最近では増えてきました。

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コンビニ弁当は進化している

セブンイレブンのお弁当は、コンビニ各社の中においても美味しさは群を抜いていると思います。
マーケットリサーチと、レシピの研究や見直しを怠っていないように感じます。

コンビニ弁当は、昔に比べて、味も品質(本格さ)も進化しています。

昔、am/pmってコンビニがあったんですが、あそこのお弁当は、最初は全然美味しくなかったんです。90年代初頭くらいでしたか、東京の中央区新川の中央大橋の袂あたりにam/pmが開店して、そこで初めてam/pmの冷凍弁当を食べたんです。「とれたてキッチン」という名前で、冷凍で店に保管されていたものを店員が温めて販売するという方式をとっていたと思います。 
冷凍なので保存料などの添加物を少なくできて、食品ロスも減らすということで、当時では画期的だ言われていたように思います。
しかし、それを初めて食べたときに、「おいしくない」と思ったんです。色々食べてみたのですが、どれもいまいちで・・・。特にたこ焼きは美味しくなかったのを覚えています。
なので、しばらくampmの弁当は買わなかったのですが、時が経ち、改めてampmの弁当を食べたら美味し具なっていたんです。 たこ焼きも含めて。 ちゃんと進化してるんだなぁと感じました。
そこからampmは僕の好きなコンビニになりました。
am/pmは、電子マネー決済もコンビニ業界では一番最初に導入したんじゃなかったかな? 当時、僕は”Edy”とか使ってたなぁ。
一時は、都心ではam/pmだらけで、am/pmの店舗が道を挟んで向かい合って出店したりしていて「大丈夫か?」とか思ってたんですが、そのうちファミリーマートに買収されてしまいました。

しかもファミリーマートはam/pmの良いところを全然吸収なかったらしく、ファミリーマートのお弁当はこれまたイマイチだったんですよ。美味しくないわけではないけど、無難な感じ。
それでも今ではだいぶ良くなってきていますけどね。
am/pmを吸収して、”とれたて弁当” を残さなかったのが敗因だな(笑)
いや、負けてはないか! あくまでも好みの問題です。 

そんな中で、確実に進化を遂げていると思うのが、セブンイレブンのお弁当だと思うんです。
値段も進化して(上がってきて)ますけどね。
コンビニ各社の弁当の中では、セブンイレブンのが一番好きかな。
セブンイレブンは、麻婆豆腐に関しても、麻婆丼、麻婆麺、麻婆焼きそばなど、少しマニアックな方面にもいろいろ力を入れているように感じます。

5種の唐辛子の麻婆豆腐とか・・・

セブンイレブン『5種類唐辛子 四川風麻婆丼』
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“闇つく辛さの四川風麻婆丼” とか・・・

麻婆麺の素とかも出したりしてました。(これは弁当ではなくレトルト食品ですが。)

セブンイレブン『麻婆麺の素』 - ドラマー涼の激辛ブログ『Eat with fire!』
セブンイレブン『お好みの麺で楽しむ麻婆麺の素』辛さ満足レベル:☆☆旨さ満足レベル:☆☆☆+※レベル表記方法についてはこちらのページを。セブン&アイプレミアムブランドの汁なし麻婆麺の素です。販売者は『ハウス食品』で、製造者は『サンハウス食品』...

セブンの麻婆は、ちょっとひと工夫あったりしていて、面白いです。

日本の麻婆豆腐の歴史。

日本では、花椒を使った”四川風”の麻婆豆腐が一般的になってきています。
日本式麻婆豆腐に花椒を入れただけで”四川風”としている麻婆豆腐も、まだまだ多く見かけますけど。 (日本式の甘い麻婆豆腐には、花椒はあまり合わないんですよね・・・)

日本で”本格的な四川式の麻婆豆腐”が密かに流行り始めたのは、僅か二十数年ほど前です。
それまでは、”日本式麻婆豆腐”が主流でした。 
日本の麻婆豆腐は、1960年代後半ごろに、四川料理を日本に伝えた陳建民さんが、日本人向けにアレンジしたものが広まったんです。
ただ、その時は日本人向けにアレンジされたので、本場の四川料理は伝わらなかったわけです。
なぜ、陳建民さんは本場の四川料理をそのまま伝えずに、アレンジしてしまったのでしょうか?
それは、その当時では、現地の味をそのまま伝えることができなかったからです。
まず、豆板醤や豆豉や花椒など、麻婆豆腐に必要な原料を日本で入手することができなかったというのがあります。
仮に、本場の味が再現できたとしても、花椒の痺れや唐辛子の辛味を当時の日本人は受け入れることができなかったでしょう。 
何せ、陳建民さんが来日した1952年に日本の砂糖配給制度が終わり、1963年に粗糖の輸入が自由化されて、砂糖(甘さ)に飢えていた日本人の砂糖消費量が爆発的に増え続けていた時代です。日本人はこぞって砂糖を使いたがり、「甘い=旨い」になるわけですよ。
“甘くない料理なんておいしくない” と思われたでしょうし、ましてや「辛味や痺れ?ふざけんな!」的な感じだったかもしれません。(僕の想像も入ってます。)
中華料理をはじめ、カレーや西洋料理などもそうですし、すき焼きなどの煮物とかも甘いですよね。 
日本人が甘い料理が好きなのは、そういう歴史があるからだと思うんです。(僕の推測も入ってます。)

そこで、陳建民さんは、日本で入手できる食材を使って担担麺や麻婆豆腐や回鍋肉などを、日本人の口に合うように甘めにアレンジして作ったんだと考えられます。
陳建民さんが日本人向けに考案したという”エビチリ”も、甘い料理となっています。エビチリは、中国の”干焼蝦仁(ガンシャオシャーレン)” を日本風にアレンジしたものですが、本場の干焼蝦仁は豆板醤をベースにして、砂糖などは使わない甘くない料理です。

そして、麻婆豆腐も同じように、日本で手に入りやすい食材を使用し、甘くアレンジされ、当時のNHKの料理番組で陳建民さんによってレシピが公開され、それが日本に浸透していったんだと思われます。
日本人の口に合う日本の調味料を使った麻婆豆腐、甘いけれど程よい辛さの刺激がもの珍しく、ヒットしたのかもしれませんね。
それが大体1967年くらいでしょうかね? (あくまでも僕調べなので確実ではありません。)
そして、その味わいがさらにいろいろな食品メーカーや中華料理店などで継承されたりアレンジされたりして、長い間(30年くらい?)日本人に親しまれてきたわけです。
でも、元のレシピが本場ものとは違っていたので、独自に”日本式麻婆豆腐”として進化していったのです。

僕が、本場中国から直輸入された麻婆豆腐の素を食べて衝撃を受けたのが、1995年ごろだったでしょうか。 「え? これが麻婆豆腐なの? 本場の麻婆豆腐って全然違うじゃないか! しかも美味しい!」と思い、そこから麻婆豆腐にのめり込むようになりました。
その後、1990年代後半あたりから、丸美屋が花椒や熟成豆板醤を使った麻婆豆腐の素を販売し始めたと記憶しています。 丸美屋は、いち早く”本場風”の麻婆豆腐を発売したメーカーではなでしょうか?

そして、2000年に、日本に四川の麻婆豆腐の元祖のお店『陳麻婆豆腐』が、東京の台場の『お台場小香港』にオープンするんです。 僕は喜んで、よく通いました。
当時の”陳麻婆豆腐”の牛肉は、”松阪牛”を使っていたんですよ。(今は違うようです。)

で、その頃からですかね、色々な中華料理店で本場四川の麻婆豆腐が出されるようになりました。
四川式の”汁なし担担麺”も、その頃からだんだんメジャーになっていきました。
現在では有名な四川料理のシェフも、この頃はこぞって四川に修行に出ていた時期だと思います。

まさに、2000年が、日本の四川麻婆豆腐時代の幕開けの時期だったわけです!(僕調べ)

セブンイレブンが、日本で初めて花椒入りの麻婆豆腐を発売した?

2000年前半には、グルメ雑誌で、汁なし担担麺や四川麻婆豆腐が取り上げられることが多くなりました。

僕のコレクション(笑)

この頃は、雑誌などで、しきりに麻婆豆腐や担担麺の特集をやっていた気がします。
特に、dancyu(ダンチュウ)という雑誌では、よく麻婆豆腐や担担麺を特集していました。
そして、2009年には、そのdancyuとセブンイレブンが共同開発した『本場四川式麻婆豆腐ごはん』がセブンイレブン限定で発売されました。(限定商品なので、すぐに無くなったけど)

dancyu&セブンイレブン『本場四川式麻婆豆腐ごはん』 - ドラマー涼の激辛ブログ『Eat with fire!』
dancyu&セブンイレブン『本場四川式麻婆豆腐ごはん』辛さレベル:☆☆+旨さレベル:☆☆☆☆※レベル表記方法についてはこちらのページを。dancyuとセブンイレブンの共同開発の『本場四川式麻婆豆腐ごはん』が出てたので買ってみた。以前、da...

コンビニ弁当で、花椒をつけた麻婆豆腐を売り出したのは、おそらくこの商品が初めてじゃないかなぁ? 僕調べなので、異論は認めます(笑)

実際に、この麻婆豆腐は美味しかったと記憶しています。 
当時の僕の評価としては、「甘くて、日本人向けの味付けになっているけど、味は美味しい」とか書いてます。

この後も、セブンイレブンはお弁当の麻婆豆腐をコンスタントに発売し続けてきましたが、レシピはちょこちょこ研究して変えているように感じます。

去年(2021年)の3月ごろに、赤坂四川飯店監修の麻婆豆腐を出しました。
麻婆豆腐を日本に広めた陳建民さんの、息子さんとお孫さんの監修商品なわけですよ。

これも”本格四川”という感じではなかったですが、四川飯店の監修なだけあって、ちゃんと美味しかったです。
この辺りからノウハウを得たのか、最近、セブンイレブンの麻婆豆腐商品(麻婆焼きそば、麻婆丼なども)は特に美味しくなってきたように思います。
とは言っても、やはりどうしても日本人向けな味付けにせざるを得ないようですね。一般受けを狙う限りは仕方ないでしょう。 

最近のセブンイレブンは、麻婆豆腐に特にこだわっている?

今回は、セブにレブンのお弁当で『四川風 本格麻婆豆腐』という商品が出ていましたので買ってきました。 お弁当というか、惣菜ですね。 ご飯はついていない、麻婆豆腐だけの商品になります。

セブンイレブンの麻婆豆腐は通年販売されているんですが、ちょこちょこレシピや商品名を変えているようなので、たまに買ってるんですが、今回のは今までとは見た目がちょっと違う感じがしました。
画像では分かりづらいですが、ラー油とかもじんわり浮いていて、色合いがなかなか良いのです。

本格四川風麻婆豆腐セブンイレブン

花椒が別添されています。 

どこで買った? いくらだった?

セブンイレブン東雲店にて購入。

価格は、税込みで345.6円でした。この半端な0.6円って、単品で買う場合はカットされて345円になるんだろうか?

原材料やカロリー

コンビニ弁当にありがちな、”肝心な部分が省略された原材料”ではく、ちゃんと原材料表示しているような感じです。 たまに”麻婆ソース”とかで一括りにしてる原材料表示とかも見かけますからね。

原材料はなかなかいい線いっています! 元祖陳麻婆豆腐のレシピが基本になっている感じです。
豆板醤と豆豉(トウチ味噌調味料だけど)がメインで使われていて、他の原材料や使用割合などもいい感じ! なかなか期待のできる原材料です。

ただ、甜麺醤はいいとして、相変わらず砂糖や水飴混合異性化糖液糖が入っているのが残念なところです。
やはり日本人向けの料理は、どうしても糖類などでで甘くしないと受け入れられないのかもしれません。 日本人は「甘さ=旨さ」と感じると聞いたことがありますし。

でも、本来は麻婆豆腐には砂糖とかの糖類は必要ないんです。豆腐、油、肉、唐辛子などから出る自然な甘さだけで充分なんです。

しかし、原材料を見る限りでは、今まで見たコンビニ弁当の麻婆豆腐の原材料の中では一番いい線いってるかもしれません。

カロリーは 262kcalです。まあ、麻婆豆腐単品なのでこんなものでしょう。

食べてみます。

レンジで温めたらこんな感じになりました。

別添の花椒もふりかけています。 花椒の量はちょっと少ない・・・・。 

豆板醤の茶黒、ラー油の赤、豆腐の白・・・。なかなか良いコントラストです!
見た目はなかなか本格的!! 麻婆豆腐はヴィジュアルも大切です。 
緑色のものは、当然葉にんにくではなく、ネギです。
流石に葉にんにくをコンビニ弁当に入れるのは難しいでしょうからね。
でも、一瞬「もしかして葉にんにく?」と思いました。 
でも、この緑が入っていると、より美味しそうに見えるのです。でも、葉にんにくのあの風味は葉にんにくにしか出せません。

で、食べてみると・・・・。

砂糖の甘さがちょっと嫌だけども、基本の味はなかなか良いです。
白飯にも合うギリギリの甘さ。

本場四川というよりも、日本の本格四川料理店で出てきそうな味。
どちらかというと上品系の麻婆豆腐。
しかし、その辺の中華料理店の麻婆豆腐よりは美味しいです。

豆腐は硬めで、中まで味が染み込んでいます。

まとめ

僕が今まで食べたコンビニの麻婆豆腐の中では、これが一番本格的(四川麻婆豆腐系として)かもしれません。
これで糖類をもっと控えたら、かなりいい線行くと思います。

本格とはいっても、油感、麻辣感、ワイルド感は弱いです。
しかしながら日本人向けレベルの程よい麻辣で、万人受けするように上手くまとまっていると思いました!

量は少なめなので、おかずとしての一品としてはピッタリかもしれません。

麻婆丼とかにして麻婆メインで食べる場合は、ちょっと量的に物足りないですかねぇ。

セブンイレブンには、これからも日本のコンビニ弁当界をリードして行ってほしいです。

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